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左派 読み方の検索結果1 - 40 件 / 43件

  • 偉大なる首領スターリン閣下のありがたきインタビューでも読み給え。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    最近さまざまなメディアにおける人民諸君の発言を見るにつけ、であるな、多くの者が堕落し、あるべき革命精神を忘れ、軽視し、捨て去っているように見えるのだよ。特にへっぽこリベラルえせ知識人どもよ。そうした反革命分子どもにも、更正の機会を与えてやろうではないか。偉大なる首領、我らが指導者スターリン閣下のありがたきインタビューを読んで、あらためて社会における己の卑しき役割を再認識したまえ。 H・G・ウェルズによるスターリンのインタビュー、1934年7月 pdfが嫌な人は、この下に全文貼り付けてあるのでこのまま読み進めたまえ。 というわけで、H・G・ウェルズによるスターリンのインタビュー。大恐慌真っ最中の1934年にソ連を訪れたイギリスの大知識人たるウェルズは、もう資本主義は終わりだ、社会主義の時代がすぐにやってくると、当時の (そして今の) 軽薄なリベラル知識人ぶりを全開にしてスターリンにインタビュ

      偉大なる首領スターリン閣下のありがたきインタビューでも読み給え。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
    • ピケティ『資本とイデオロギー』読書ガイド - 山形浩生の「経済のトリセツ」

      目次: 目次: はじめに 1. 『資本とイデオロギー』の概略 1.1 .『21世紀の資本』のあらすじ: 1.2. 『資本とイデオロギー』の全体的な話 1.3. 『資本とイデオロギー』のあらすじ 第I~II部:歴史上の格差レジーム/奴隷社会&植民地 第III部:20世紀の大転換 第IV部(その1):政治的対立の次元再考——問題編 第IV部(その2):政治的対立の次元再考——対策案 (第17章) 第IV部(その3):政治的対立の次元再考——対策案 (その他随所) 2. 通読する必要はないと思う 3. タイプ別読み方 『21世紀の資本』の続きとして読みたい人、つまり経済格差とその対応を知りたい人は…… 経済格差への対応を知りたい人は…… 世界各地の格差の変動プロセスの比較に興味ある人は…… 4. 最後に はじめに このたび、ついについに難産の子、ピケティ『資本とイデオロギー』が出ました。 資本と

        ピケティ『資本とイデオロギー』読書ガイド - 山形浩生の「経済のトリセツ」
      • 左派に絶望して自民党に宗派替えした話

        主語デカ政治お気持ち文章を垂れ流すのは、趣味じゃあないんだが、増田に甘えて。 俺は、学生のとき、明らかに左寄りの思考だったと思う。まあ、今考えれば、今も昔も左に寄ってる中高の教師の影響だったかもしれないし、大学の環境だったかもしれない。それでも、少数者が、自分の力ではどうしようもない理不尽を味わうのは、間違っていると思っていた(それは今でも思ってる)し、タカ派的な外交政策は、危険な火遊びにつながるんじゃあないかと思っていた。 家庭も自分も、明らかに労働者階級の人間だから、賃上げにも育児休業の拡大にも興味があるし、所得の再分配もある程度行われたほうがいいと思っている。当然、ジェンダー格差なんかも、是正しなければいけない問題だ。 ところで、選挙の度に、各党のパンフレットなりホームページなりを集めて眺めている。あとは、焦点になる問題があれば、たまに省庁委員会の国会中継なんかも眺めることもある。あ

          左派に絶望して自民党に宗派替えした話
        • オーウェル『1984年』序文からわかる、ピンチョンのつまらなさとアナクロ性 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

          Executive Summary トマス・ピンチョンのオーウェル『1984年』序文は、まったく構造化されず、思いつきを羅列しただけ。何の脈絡も論理の筋もない。しかもその思いつきもつまらないものばかり。唯一見るべきは、「補遺;ニュースピークの原理」が過去形で書かれていることにこめられた希望だけ。だが、考えて見れば、ピンチョンはすべて雑然とした羅列しかできない人ではある。それを複雑な世界の反映となる豊穣な猥雑さだと思ってみんなもてはやしてきた。だが実はそれは、読者側の深読みにすぎないのかもしれない。そしてその深読みが匂わせる陰謀論が意味ありげだった時代——つまり大きな世界構造がしっかりあって、裏の世界が意味をもった60-80年代——にはそれで通ったのに、1990年代以降はもっと露骨な陰謀論が表に出てきてしまい、ピンチョン的な匂わせるだけの陰謀論は無意味になった。それがかれの最近の作品に見られ

            オーウェル『1984年』序文からわかる、ピンチョンのつまらなさとアナクロ性 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
          • 読書メモ:『現代思想入門』 - 道徳的動物日記

            現代思想入門 (講談社現代新書) 作者:千葉雅也 講談社 Amazon 大学生から大学院一年生の頃までのわたしはいっちょまえに「哲学」や「思想」に対する興味を抱いており、哲学書そのものにチャレンジすることはほとんどなかったが、様々な入門書は読み漁っていた。現代思想については難波江和英と内田樹による『現代思想のパフォーマンス』でなされていた紹介をもっとも印象深く覚えており、次点が内田樹の『寝ながら学べる構造主義』や竹田青嗣の『現代思想の冒険』。個別の思想家についてはちくま新書の『〜入門』やNHK出版の『シリーズ 哲学のエッセンス』を読んでいたが、とくに後者についてはあれだけ何冊も読んだのに一ミリも記憶が残っていない。そして、修士論文を書くために英語圏の倫理学や政治哲学の本をメインに読むようになってからは現代思想に対する興味はすっかり薄れて、以降ほとんど触れなくなってしまった。 千葉雅也による

              読書メモ:『現代思想入門』 - 道徳的動物日記
            • はてなの左派やリベラルの人達は結局表現規制に賛成なの?反対なの?どっちなの?

              anond:20211218225545 のつづき https://b.hatena.ne.jp/entry/s/anond.hatelabo.jp/20211218225545 ブコメで 俺は左派でリベラルだけど表現の自由守りたい派だよ っていう人も居て、一先ず安心したんだけど(雑に括って決めつけてしまってすみませんでした)、 ただ他の左派っぽい人たちのコメントがこのかなり具体的な表現規制に対してふわふわしたコメントしかしてなくて、正直ますます不安になった。 みんな、ちゃんと読んでる?引用したtogetterにも書かれている通り、件の請願は非常に明確に表現規制を目指す物だよ? ・非実在児童の表現も対象 ・法律での「犯罪化」を求めるので、明確に表現規制 ・製造、流通だけでなく、アクセス、閲覧および所持も犯罪になる ・当然男性向けだけでなく女性向け、BL等も「子供のように見える」場合は犯罪

                はてなの左派やリベラルの人達は結局表現規制に賛成なの?反対なの?どっちなの?
              • 「晴れのち時々ミサイル」「補償?そこに無ければ無いですね」〜日本列島から自由が消える日”平和主義国家”日本の戦時下in令和~|枢密院勅令

                「晴れのち時々ミサイル」「補償?そこに無ければ無いですね」〜日本列島から自由が消える日”平和主義国家”日本の戦時下in令和~ 急遽予定変更して、緊急特別記事をお送りします。画像出典:АрміяINFORM まことに愚かな国が侵略戦争を始めた。 「愚かな国」といえば、地球最大の面積と地球最小の道徳を誇るロシア連邦に勝る国は無いであろう。レーニン像が恥辱のあまり崩れ去ってから30年、偉大なソビエト連邦の遺産といえば核兵器と天然資源しか無かった。 実に滑稽なことに、今まさに彼らはその遺産の全てを賭けて、男性器でピアノを弾いていた男が治める国を葬ろうとしている。大祖国戦争の英雄都市キーウを爆撃し、かつてはソ連人民だった者達を戦車の履帯でみじん切りにして、古臭い五芒星の赤旗の染料にしている。耐用年数切れの白熱電球のような輝きを前頭部から放つクレムリンに住む独居老人(70)がどのような坂の上の雲を見つ

                  「晴れのち時々ミサイル」「補償?そこに無ければ無いですね」〜日本列島から自由が消える日”平和主義国家”日本の戦時下in令和~|枢密院勅令
                • 法律に詳しくない人と司法のズレがよく見える例なのでまとめたよ

                  anond:20240520211053 https://b.hatena.ne.jp/entry/4753738212916529184/comment/preciar >名誉毀損裁判、裁判官の価値観出過ぎて一貫性が保ててなくね? これ見て書きました 日本歴史学協会の声明歴史研究者による深刻なハラスメント行為を憂慮し、再発防止に向けて取り組みます(声明) http://www.nichirekikyo.com/statement/statement20210402.html 呉座の主張https://ygoza.hatenablog.com/entry/2022/04/07/102424 日本歴史学協会の「今般、日本中世史を専攻する男性研究者による、ソーシャルメディア(SNS)を通じた、女性をはじめ、あらゆる社会的弱者に対する、長年の性差別・ハラスメント行為が広く知られることとなりました

                    法律に詳しくない人と司法のズレがよく見える例なのでまとめたよ
                  • リズ・トラス政権の見かけ上の「多様性(ダイバーシティ)」と、「グローバル・ブリテン」について - Hoarding Examples (英語例文等集積所)

                    今回は、パレスチナについて前々回および前回の続きを準備していたのだけど、英国の新内閣について言うまでもない当たり前のことをTwitterでちょろっと書いたら数千の単位でRetweet/Likeされるということになってしまったので、それについて少し詳しく扱っておこうと思う。よい機会だ。パレスチナについては明日。 リズ・トラス政権が発足し、「多様性」が注目されているようだ。だが私はその「多様性」は見かけだけだと見ている。ちなみに私は「政局」にはほぼ関心を向けずに、英国政治の細部を10年も20年もずっとウォッチしているオタクである。ただのオタクなので、権力者についてものを書き、その権力者に直接会ったといってきゃあきゃあ騒いだりしない立場にある。 順番に話をしていこう。英語を読むという技術的なことについても、いつも通り、ちょいちょい挟んでいく。いつもは当ブログは上限4000字を目安に書いているのだ

                      リズ・トラス政権の見かけ上の「多様性(ダイバーシティ)」と、「グローバル・ブリテン」について - Hoarding Examples (英語例文等集積所)
                    • 【疑似科学のウラ】除草剤ラウンドアップ(グリホサート)批判の裏側を調べてみた - よつまお

                      ちょっと今回気になるところがあって、色々と調べていたら非常に面白いことが分かったのでメモ。 去る2019年1月18日、「日清フーズ」「日本製粉」「昭和産業」3社の小麦製品から、除草剤「ラウンドアップ」の主成分であるグリホサートが検出されたというニュースがネット上で話題になったね。 news.livedoor.com 大手食品メーカーから検出って点のみならず、日本でも近年ラウンドアップは販売・使用されているので、他人事じゃねぇなーって心配になった人もいるんじゃなかろうか。 ただ今回その論争の裏を調べる限り、あえて誤解を恐れず言えば現段階で「こまけぇことは気にすんな」レベル。(っていうか普通に売ってる以上、そうとしか言えない) ちなみに私は今までラウンドアップの名前しか聞いたことが無かったけれど、つい先日、はじめて店頭で実物を見たわけよ。(なお時系列的には報道後の話。つまり販売自粛的な影響は見

                        【疑似科学のウラ】除草剤ラウンドアップ(グリホサート)批判の裏側を調べてみた - よつまお
                      • 豪 Quillette 誌の「英国労働党は目覚め、そして破産した」を訳してみた - tarafuku10 の作業場

                        オーストラリアのオンラインマガジンであるQuillette誌に掲載されていた「英国労働党は目覚め(woke)、そして破産(broke)した」という記事を訳してみた。 Woke は Wake (起こす) の過去分詞で、「社会正義に目覚めた(意識が高い)」ぐらいの意味で最近よく使われる。左派が自分たちのことを指すときにも使うが、右派が使うときは揶揄のニュアンスが入っていることもある。 筆者のトビー・ヤングは同誌のアソシエート・エディターだが、友人がニューカッスルのある選挙区で保守党から立候補したので、選挙運動を手伝ったという。英国では合法の戸別訪問をする中で彼が体験したことから、なぜ労働党が失敗したのかを考察します。 元記事の公開は2019年12月13日。選挙の翌日です。 quillette.com (翻訳ここから) 英国労働党は目覚め、そして破産した 2019年12月13日 トビー・ヤング(

                          豪 Quillette 誌の「英国労働党は目覚め、そして破産した」を訳してみた - tarafuku10 の作業場
                        • 韓国人「家にあった日帝時代の小学校5年生用の参考書をアップしてみる」 : カイカイ反応通信

                          2020年02月12日07:00 韓国人「家にあった日帝時代の小学校5年生用の参考書をアップしてみる」 カテゴリ韓国の反応歴史 551コメント 韓国のネット掲示板イルベに「1939年、日帝時代の小学校5年生用の参考書(スクロール圧迫)」というスレッドが立っていたのでご紹介。 1. 韓国人(スレ主) 家にあったので紹介ついでに上げてみる。 写真はクリックすると大きな画像で見れる。 京城小学校教育研究会編纂模範大全科参考書(第5年次前期用)だ。 1.修身科 2.国語(読み方) 3.国語(書き方) 4.朝鮮語 5.地理 6.国史 7.理科 8.図書、手工、体操、唱歌、裁縫(現在の実科+音楽+体育の科目のようだ) 9.算術 10.珠算(そろばんを扱う方法) 計10科目だ。 イルベ認証 一番後ろのページを見ると出版年度がある。 昭和14年は、1939年に該当する。 (太平洋戦争以前であり、太平洋戦争

                            韓国人「家にあった日帝時代の小学校5年生用の参考書をアップしてみる」 : カイカイ反応通信
                          • nix in desertis:2020受験世界史悪問・難問・奇問集 その2(早稲田大)

                            本日は早稲田大。見どころは22番の教育学部の問題と,30番の政経学部の問題。どちらも受験世界史に残る問題となったと思う,それぞれ違う意味で。 14.早稲田大 文化構想学部 <種別>難問 <問題>設問2 下線部B に関連し(編註:原人が現れ,アフリカ大陸の外へと拡散した),19世紀にジャワ島トリニールで化石人骨を発見した人物は誰か。次のア〜エの中から一つ選び,マーク解答用紙の所定欄にマークしなさい。 ア デュボワ   イ シーボルト   ウ ヘッケル   エ シュレーゲル <解答解説> 早稲田の文学部と文化構想学部は伝統的に古代オリエントと先史の出題が多く,ここ十年ほどは古代オリエントが続いていたが,2020年は先史が舞い戻った。シーボルトを削って3択からは絞れまい。正解はアのデュボワ。ヘッケルはドイツの生物学者で,海産の無脊椎動物の研究で有名らしい。シュレーゲルは有名人が多いのだが,シーボ

                            • 市川沙央⇄荒井裕樹 往復書簡「世界にとっての異物になってやりたい」|文學界

                              「ハンチバック」で鮮烈なデビューを飾った市川氏と、同氏が執筆にあたり大きな影響を受けたと語る『凜として灯る』の著者・荒井氏による、社会の「健常者優位主義マチズモ」をめぐる対話。 プロフィール荒井裕樹 あらい・ゆうき●1980年生まれ。二松学舎大学文学部准教授。専門は障害者文化論、日本近現代文学。著書に『差別されてる自覚はあるか――横田弘と青い芝の会「行動綱領」』『障害者差別を問いなおす』『まとまらない言葉を生きる』『凜として灯る』等。 市川沙央 いちかわ・さおう●1979年生まれ。早稲田大学人間科学部eスクール人間環境科学科卒業。筋疾患先天性ミオパチーによる症候性側彎症および人工呼吸器使用・電動車椅子当事者。今年、「ハンチバック」で文學界新人賞受賞。 市川沙央→荒井裕樹荒井裕樹さま この度は、往復書簡の申し込みにお応えくださったこと、心から感謝いたします。市川沙央と申します。『ハンチバック

                                市川沙央⇄荒井裕樹 往復書簡「世界にとっての異物になってやりたい」|文學界
                              • 世の中の役に立つ仕事としての文学(小説/詩/批評) 〜ロシア・フォルマリズムの背景に置かれたマルクス主義の統一見解 - 日々是〆〆吟味

                                見解の統一とマルクス主義 〜土台の上に文化はのってる? 作品の統一的見解と強制 マルクス主義と上部構造 文化的価値観とフィクション 世の中に役立つための表現 参考となる本 【必読書150】 【マルクス『ドイツ・イデオロギー』】 【大塚久雄『社会科学における人間』『社会科学の方法』】 【フランクリン自伝】 見解の統一とマルクス主義 〜土台の上に文化はのってる? 作品の統一的見解と強制 作品の統一的見解がなぜ可能なのか。 簡単に言えばそう強制されればいいのでした。 学校で行われる国語の授業などではそうですね。例題となる文章を前にして、作者がこの時どう思ったか答えなさい、こんな感じですね。なんでもどなたか作者がこれをやってみたら間違ったのだとか。作者自身が間違う作者の思いってなんなのでしょうか。それも簡単で、こうした例文がある場合はこう捉えろ、という強制なわけです。 他の読み方をしてもいいのです

                                  世の中の役に立つ仕事としての文学(小説/詩/批評) 〜ロシア・フォルマリズムの背景に置かれたマルクス主義の統一見解 - 日々是〆〆吟味
                                • マーク・コヤマ「伝染病と国家:『健康』と『自由』のトレードオフは回避できるのだろうか?」(2020年8月28日)

                                  西洋民主主義国家は、COVID-19への対応で躓いているようだ。「健康」と「自由」の間には関係性が存在するが、これを解きほぐすことは可能なのだろうか? Epidemic disease and the state Words by Mark Koyama, Works in progress, 28th August 2020 西洋民主主義国家は、COVID-19への対応で躓いているようだ。「健康」と「自由」の間には関係性が存在するが、これを解きほぐすことは可能なのだろうか? アメリカ合衆国は2つのショックで動揺している。新規の伝染病が野放しで拡散していること。ジョージ・フロイドの殺害を受けて始まった抗議活動が制御不能になっていることだ。似たような抗議活動は、人種差別的な警察活動や警官の暴力といった問題ではアメリカと全く異なっているイギリスのような他の西洋国家にも波及している。国家と社会の

                                    マーク・コヤマ「伝染病と国家:『健康』と『自由』のトレードオフは回避できるのだろうか?」(2020年8月28日)
                                  • 「正しさ」に右往左往する人たちにうんざり|グダちん

                                    さて、どこから書き始めようか。 半年に渡ってブログの過去の良記事をnoteにアップしてきたわけだが。どうもそれもネタ切れ気味になってきて、ちょっと身辺雑記をこちらで書こうかという感じになっている。身辺雑記は、あまり集金能力は高くない。 まあ、つらつらと最近不愉快に思っていることについて書くが。 最近、新型コロナウィルス(COVID-19)流行に伴って、正しさを振りかざす人が増えてきている気がする。まあ、それ以外にもポリティカル・コレクトネスだのジェンダーフリーだの、いろいろな正しさで喧嘩が増えてきているようだ。 コンビニでマスクを付けているか、つけていないか、という程度のことで成人男性が殴り合いの喧嘩になったり。 国民に自粛要請をしているのに政治家が会食しただの、キャバクラに行っただの、ということで辞職させられたり。 僕も富野由悠季の世界展富山会場に旅行に行ったのだが、それも暗に嫌味を言わ

                                      「正しさ」に右往左往する人たちにうんざり|グダちん
                                    • 「東京大学総長選」で怪文書が飛び交い、大混乱する日本独特の「筋論」 | 文春オンライン

                                      まだゆるゆると日本学術会議が炎上しております。 日本学術会議が会員に推薦した6名の学者を総理大臣である菅義偉さんが任命拒否したことで勃発したこの事件、設置法(日本学術会議法)の読み方から憲法上規定される人権や学問の自由を巡る論争になってしまいました。どうしてこうなったのでしょう。 菅義偉さん、日本学術会議に介入して面白がられる一部始終 https://bunshun.jp/articles/-/40666 「アベロス」現象からの「スガ政治を許さない」で落ち着いた感じに 巷では、苦労人として報じられて新総理就任直後は支持率7割を誇った菅義偉さんですが、今回の件で地味に強権政治の謗りを受け、もっぱら政権批判をしたがる左派やマスコミからは「ガースー黒光り内閣」とか「スガーリン」などと揶揄されるようになってしまいました。一時期はサンドバッグ状態になっていた安倍晋三さんが総理でなくなってしまったこと

                                        「東京大学総長選」で怪文書が飛び交い、大混乱する日本独特の「筋論」 | 文春オンライン
                                      • ナイチャー目線の「沖縄あるある10連発♪」牛乳パックが「946ml?!」この地名...読める??海には浸かるのに お風呂にはつからず...シャワーだけ? 誰得 雑学トリビア - 独りぼっちのお気楽マイル道 ANA SFC 思想”たまには贅沢もいいじゃない?”

                                        ①OKINAWAのパック容器は「946ml」そして...高い ②沖縄県民はお風呂につからない or バスタブが無い ③生粋の”うちなんちゅ”は…水着を着ない、肌を出さない、泳げない ④へちま...は、食べ物 ⑤いくつ読める?地名の読み方が…理解不能 正解は・・・(難読地名) ⑥アイスクリームの消費量...全国ワースト1位 ⑦沖縄のエアコンは…特別仕様 ⑧沖縄のレジは…やたら混み 行列 ⑨てんぷらは…おやつ? ⑩センベロ酒場が…充実 安里のディープスポット「栄町市場」 OKINAWA あるある10連発 まとめ 都の財政...遂にピンチ (チョイ毒吐き) ①OKINAWAのパック容器は「946ml」そして...高い 皆さんが これからの季節 よく訪れるであろう沖縄。 しかし 私達「ないちゃー(内地の人間)」からは理解しがたい 不思議 疑問だらけの「??」トリビアも沢山ありますので、そこもまた.

                                          ナイチャー目線の「沖縄あるある10連発♪」牛乳パックが「946ml?!」この地名...読める??海には浸かるのに お風呂にはつからず...シャワーだけ? 誰得 雑学トリビア - 独りぼっちのお気楽マイル道 ANA SFC 思想”たまには贅沢もいいじゃない?”
                                        • モラルを捨てたら儲かるか?『不道徳な経済学』読書会【闇の自己啓発会】|ひでシス

                                          闇の自己啓発会は4月25日、『不道徳な経済学』読書会を行いました。初の完全リモート読書会ということで、当初は「いつものように話せるのか?」との懸念がありましたが、やってみると普段と同じ感覚で話すことができました。今回は、コロナ自粛中に考えたこと、ネオリベラリズム、コミュニティについてなど、色々な話題が展開。その模様を紹介していきます! ■参加者一覧役所【暁】 編集者。外出自粛中にしているゲームは、プチデポット『グノーシア』。 【木澤】佐登志 文筆家。外出自粛中に見ているアニメは『ミッドナイトゴスペル』。 【江永】泉。外出自粛中にプレイ動画を視聴したホラーゲームは『GO HOME』。 【ひで】ひでシス。外出自粛中に作ったWebアプリは Magwatta ■外出自粛中、どう過ごしていますか?【ひで】 皆さん、コロナ自粛はどうですか? う〜ん、僕は自分のことを引きこもりって思ってはいましたが、こ

                                            モラルを捨てたら儲かるか?『不道徳な経済学』読書会【闇の自己啓発会】|ひでシス
                                          • 愛を問い直す術はまだあるか? ベルサーニ+フィリップス『親密性』読書会【闇の自己啓発会】|江永泉

                                            ■はじめに 闇の自己啓発会は6月6日、ベルサーニ+フィリップス『親密性』読書会を行いました。今回は洋菓子を食べて親密性を高めながら、さまざまな親密性のあり方について話しました。 ※課題本は大手通販サイトでは品薄となっていますが、版元( http://www.rakuhoku-pub.jp/book/27163.html )から購入してます。 ■参加者一覧 役所【暁】 洋菓子を買った人。最近プレイしているゲームは「アークナイツ」。 【江永】泉 洋菓子ありがとうございました。最近トレイラー等を視聴していたゲームは「Atomic Heart」。 【木澤】佐登志 洋菓子ありがとうございました。最近視聴していたVtuberのゲーム配信は天宮こころの「ぼくなつ」。 【ひで】シス 暁さんが持っていらっしゃったケーキ美味しかったです。マスクをしたまま喋り狂っていたら熱中症になってしまって、今回は自分の発言

                                              愛を問い直す術はまだあるか? ベルサーニ+フィリップス『親密性』読書会【闇の自己啓発会】|江永泉
                                            • 『いっきに学びなおす日本史』を通読した話

                                              この記事では、「通勤時間だけを使って『いっきに学びなおす日本史』を初めて通読した時の話を再編集して書きます。 当初予定していたのは一年でしたが、2ヶ月で何とか通読出来ました。 以前「一気に読めない日本史」とエントリーを書いたように、とにかく硬くて一気に読むには骨が折れます。 そこで、条件付けをして、この本を読むことにしました。 それは「電車に乗る時は必ず携帯し、1ページでも読む」を習慣付けることにしました。 それまでは、スマホを取り出したり、他の本も読んだりしていたのですが、この本全2冊を読了するまでは、電車の中ではこの本「だけ」を相手にしました。 逆にそれ以外の時は、ほとんど開くことはありません。 ストーリーを楽しむ事より、書かれていることを丁寧に読んで理解する読み方なので、おのずとスピードは落ちますが、片道で30分ちょっとの時間は、この本に集中しています。 中学校の教科書との違い ここ

                                                『いっきに学びなおす日本史』を通読した話
                                              • ポジショナリティを無化するためのインターセクショナリティ|松谷マヤ

                                                1.小宮友根氏はインターセクショナリティに何を見るのか? 現在、小宮友根氏は、千田有紀氏の『社会学評論』掲載の論考について「よくあるトランス差別のやり口」などの言葉を用いて悪印象を広めようとしている。正当な査読を経て世に公表された論文の価値を、批判という体裁をとりながら差別という言葉を機会があるごとに混ぜこむことで、毀損しようとしている。批判に応じて出された証拠についても、その価値を捻じ曲げようとする。 彼のこの姿勢に怒りを感じるとともに、なぜ小宮氏がこのような姿勢をとるのか考えずにはいられない。学者としてひとたび公言したことを変えられない、というのはあるだろう。自分の参加する陣営が勝利するように全力を尽くすということもあるだろう。しかし、私が関心があるのはそれ以前の、なぜ小宮氏がその陣営に学者としての命運をかけることを選んだのか、ということだ。 たしかに小宮氏に限らずジェンダー学者はほと

                                                  ポジショナリティを無化するためのインターセクショナリティ|松谷マヤ
                                                • ファシスト党〈我々団〉の基本政策

                                                  現在は第4次世界大戦の戦時下にあり、「ファシスト党〈我々団〉」はその戦時下抵抗組織であると同時に、というよりそれ以上に、大戦終結までの良識派の避難所である。 詳しくはアントニオ・ネグリ&マイケル・ハートの『マルチチュード』、大澤真幸の『文明の内なる衝突』、笠井潔の『例外社会』その他、外山の『全共闘以後』第4章第8節などに譲るが、いわゆる冷戦が「起こらないままに起きている戦争、奇怪に宙づりにされた戦争、戦闘なき戦争として遂行された」(笠井『探偵小説論III』)第3次大戦であり、世界的には01年の9・11以後に全面化し、日本国内的にはそれに先んじて95年のオウム事件を機に全面化した、いわゆる反テロ戦争が第4次大戦である。 反テロ戦争では、(没政治的な凶悪犯罪も含む)テロ防止を口実に、ひたすらのセキュリティ上昇が追求される、したがって軍よりも警察が主役となる戦争であり、とくに第1次・第2次大戦の

                                                  • ヴィトルト・ピレツキ『アウシュヴィッツ潜入記』 - 紙屋研究所

                                                    まもなくアウシュヴィッツが解放された記念日(国際ホロコースト記念日)である1月27日である。 私はアウシュヴィッツで危険なゲームをやっていた。いや、この文章は現実を正しく伝えているとはいえない。実際、私の経験は世間の人々が考える危険をはるかに超えるものだったのだ…… 本書の冒頭に掲げられている著者ヴィトルト・ピレツキの言葉(本文p.145に登場)である。 本書を二度読み直して、この本をどういうものとして伝えようかと考えた時、確かに「私はアウシュヴィッツで危険なゲームをやっていた」という規定がしっくりきた。 アウシュヴィッツ潜入記 作者:ヴィトルト・ピレツキ 発売日: 2020/08/18 メディア: 単行本 なぜか。 「危険なゲーム」 本書の著者ヴィトルト・ピレツキは第二次世界大戦期のポーランドの将校(大尉)である。同国は独ソに分割され消滅してしまっていた。ピレツキは抵抗組織に身を投じ、「

                                                      ヴィトルト・ピレツキ『アウシュヴィッツ潜入記』 - 紙屋研究所
                                                    • 自助・共助・公助といえば - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

                                                      この国の社会保障に関する議論のレベルの低さにはいつも嘆かされますが、今回もまた「自助・共助・公助」をめぐって、レベルの低さ競争が加速しているようです。 この言葉を掲げたのはもちろん、2012年民主党政権下で始まり、2013年安倍政権下で取りまとめられた社会保障制度改革国民会議の報告書ですが、おそらく今回この言葉をもてあそんであれこれ騒いでいる人のほとんどが、そんなこと疾うに脳みそから抜け落ちているんでしょうね。 https://www.kantei.go.jp/jp/singi/kokuminkaigi/pdf/houkokusyo.pdf 2 社会保障制度改革推進法の基本的な考え方 (1)自助・共助・公助の最適な組合せ 日本の社会保障制度は、自助・共助・公助の最適な組合せに留意して形成すべきとされている。 これは、国民の生活は、自らが働いて自らの生活を支え、自らの健康は自ら維持するという

                                                        自助・共助・公助といえば - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
                                                      • 【疑似科学のウラ】除草剤ラウンドアップ(グリホサート)批判の裏側を調べてみた

                                                        May 22, 2019 (Updated on Git: Aug 12, 2022) · 33 min read · healthcare-incl-food nothing-special uncategorized · ちょっと今回気になるところがあって、色々と調べていたら非常に面白いことが分かったのでメモ。 去る2019年1月18日、「日清フーズ」「日本製粉」「昭和産業」3社の小麦製品から、除草剤「ラウンドアップ」の主成分であるグリホサートが検出されたというニュースがネット上で話題になったね。 news.livedoor.com 大手食品メーカーから検出って点のみならず、日本でも近年ラウンドアップは販売・使用されているので、他人事じゃねぇなーって心配になった人もいるんじゃなかろうか。 ただ今回その論争の裏を調べる限り、あえて誤解を恐れず言えば現段階で「こまけぇことは気にすんな」レベ

                                                          【疑似科学のウラ】除草剤ラウンドアップ(グリホサート)批判の裏側を調べてみた
                                                        • 福祉国家の敗北!?「移民政策」によって急増したスウェーデンの犯罪率 | WANI BOOKS NewsCrunch(ニュースクランチ)

                                                          福祉政策を充実させ、移民・難民も寛容に受け入れた結果、スウェーデンでは凶悪犯罪が急増した。「理想の福祉国家」とも言われたスウェーデンはどこで道を間違えたのか? 福祉政策を充実させ、移民・難民も寛容に受け入れた結果、スウェーデンでは凶悪犯罪が急増した。2022年9月の総選挙では、難民受け入れに積極的な姿勢の左派政権が敗れている。「理想の福祉国家」とも言われたスウェーデンはどこで道を間違えたのか? 問題だらけのスウェーデンの移民政策について、博覧強記の郵便学者・内藤陽介氏が詳しく解説します。 ※本記事は、内藤陽介:著『今日も世界は迷走中 -国際問題のまともな読み方-』(ワニブックス:刊)より一部を抜粋編集したものです。 移民・難民の不正が問題となったスウェーデン スウェーデンは、第二次大戦後の急速な経済成長に伴って移民労働力を積極的に受け入れ、難民にも寛容な政策をとってきました。しかし冷戦の終

                                                            福祉国家の敗北!?「移民政策」によって急増したスウェーデンの犯罪率 | WANI BOOKS NewsCrunch(ニュースクランチ)
                                                          • 訂正要求を拒否!「百田尚樹」論考を巡る朝日新聞の迷走

                                                            衝撃的なやりとり 1カ月ほど前に「百田尚樹現象」と銘打った石戸諭氏の論考がニューズウィーク日本版6月4日号に掲載された。同誌の反響は大きかった。参考までにアマゾンの書評を確認すると、前後の号にはレビューがほぼ0件なのに、この「百田尚樹現象」特集号だけ24件(6月27日現在)もあった。 関連拙稿:「百田尚樹現象」ニューズウィーク日本版が面白い この記事の読み方を巡って、記事の執筆者本人である石戸諭氏と朝日新聞論壇委員会との間で、実は衝撃的なやりとりが発生していた。 執筆者の石戸氏が朝日に新聞記事の間違いを指摘 6月27日朝日新聞(17面)オピニオン面「論壇時評」に、「論壇委員会から」と題して、次のような18行の一文が掲載されている。 前回(※筆者注:5月30日13面)の津田大介さんの論壇時評で「特集 百田尚樹現象」(ニューズウィーク日本版)をご紹介しました。「石戸は百田を『ごく普通の人』と位

                                                              訂正要求を拒否!「百田尚樹」論考を巡る朝日新聞の迷走
                                                            • アダム・トゥーズ「財政から読み解く『世界史の轟き』:大衆に配慮する権威主義の政治経済学」(2023年1月7日)

                                                              (諸国家の財政状態と財政政策が、一般に国民経済の発展と、それと同時に、すべての生活形態と文化内容にたいしておよぼす直接形成的な影響は、)多くの歴史時期に、事物の大きな特徴のほとんどすべてを説明することができるのであって、大多数のばあいに、そのきわめて多くのものを説明する…しかし、財政史の原因的意義にもまして、はるかに重要なのは、その徴候的意義である。ある国民がどのような精神の持主であるか、どのような文化段階にあるか、その社会構造はどのような様相をしめしているか、その政策が企業に対して何を準備することができるか—これら、その他多くのことが財政史のうちに見出されるといっても過言ではない。財政史の告げるところを聴くことのできるものは、他のどこでよりもはっきりと、そこに世界史の轟き(the thunder of world history)を聴くのである。 私のニュースレターの読者なら、私がこの引

                                                                アダム・トゥーズ「財政から読み解く『世界史の轟き』:大衆に配慮する権威主義の政治経済学」(2023年1月7日)
                                                              • (2020年9月26日まで)久々自分のTwitterまとめ - 「みのたけ」の 教育・投資・生活etc

                                                                資産を買うかゴミを買うか 資産になるかゴミになるか 虚業と虚構 意外に知らないGDPの実態 過大評価される金融 ↓ jbpress.ismedia.jp 「人から言われても素直に受けとれず。失敗して初めて腑に落ちる。そこから努力と工夫で、更に生産性を上げる。その繰り返し。要領が悪いが、自分自身でチャレンジしてみないと、どうしても納得できない」 ↑ 若い頃、経験不足の頃は、そういうことが多いですよね 流石に中年になってからは少なくなりましたが 個人的には、誰かから「言われる」のは響きにくいですが、書籍で「読む」と響きます 読書って大事 私は自分が20代、親がバリバリ現役の頃から、将来の親の介護をどこでどうしよう、などと考え調べたり、親へ助言したりしていました しかし、現在、中年仲間を眺めても、いざそうなるまで考えてない人が多数 投資や資産管理と同じで、目先しかない人が多すぎです ↓ pres

                                                                  (2020年9月26日まで)久々自分のTwitterまとめ - 「みのたけ」の 教育・投資・生活etc
                                                                • 利用者:さえぼー/英日翻訳ウィキペディアン養成セミナー - Wikipedia

                                                                  本ページは、大学の授業で実施する英日翻訳ウィキペディアン養成セミナーのためのサブページです。基本的に、英語版ウィキペディアの記事を日本語版ウィキペディアに翻訳します。 この授業は、学生の皆さんの英語力・調べ物技術の向上と、日本語版ウィキペディアの発展を2本の柱とするプロジェクトです。 2024年度は担当教員のさえぼーがサバティカル中であるため、プロジェクトクラスは1年間休止いたします。こちらの候補記事リストは随時更新します。 学生の皆さんへ[編集] ウィキペディアにはいろいろなルールがあり、記事を作成するのは予想以上に大変だと思います。しかしながら、翻訳記事を作成するのは英語と日本語両方の勉強になり、また自分の知識を生かして社会に貢献できるチャンスでもあります。教員ができるだけサポートするので、めげずに頑張りましょう。 以下は、記事執筆前に必ず読んで欲しいルール一覧です。 Help:ログイ

                                                                  • 『現代メタルガイドブック』著者 和田信一郎(s.h.i.)インタビュー|梅ヶ谷雄太

                                                                    メタルという音楽を深く広く掘り下げ引き伸ばし、その魅力を現代的な視点によって再定義した『現代メタルガイドブック』の出版からもうすぐ1年が経つ。 2022年に和田信一郎(s.h.i.)氏の監修によってele-King booksから発表された『現代メタルガイドブック』は「新しいメタルの教科書」として紹介されているが、まさにその役割を果たした素晴らしい本だ。有難いことに自分もディスクレビューにて参加させていただき、かなり大きな影響を受けた。 詳しくはele-kingのサイトにて確認できる『現代メタルガイドブック』の内容一覧を見ていただきたいのだが、今までになかった視点によってメタルが解釈/再考され、メタルという音楽の幅広さと楽しみ方が提示されている。監修をされたs.h.i.氏の圧倒的な知識量と愛情によってまとめられた『現代メタルガイドブック』はメタルのファンは勿論、メタルを知らない/興味がない

                                                                      『現代メタルガイドブック』著者 和田信一郎(s.h.i.)インタビュー|梅ヶ谷雄太
                                                                    • 文化資本  クリエイティブ・ブリテンの盛衰 書評|ロバート・ヒューイソン(美学出版)|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」

                                                                      クール・ブリタニア。クール・ジャパンの元ネタであるイギリスの文化振興政策の帰趨を知ることは、日本の文化事情の省察につながる。本書はその貴重な手がかりを与えてくれる。 本書は1997年から2010年代初頭まで、十数年間のイギリスの文化政策の功罪を忌憚ない筆致で裁定する。その内容の詳細に踏み込む前に著者、ヒューイソンの立脚点を確認したい。直訳の題名「文化資本」は矛盾をはらんだ言葉だ。もともとはブルデューが経済的な指標以外の視点から階級分析を行うさい用いたもの。本書は文化の浸透度を社会資本の再分配に見立てて、実現の度合いから政府の施策を評価する。 しかし文化や芸術は定量できない質の問題を持つから、齟齬を生みかねない。この隘路を著者は共有されたコミュニケーション=公共善と見立てて回避する。そこから、SNS、特にユーチューブを代表例とする誰でも既存のリソースを改変して別のものに仕立てられる最近のネッ

                                                                        文化資本  クリエイティブ・ブリテンの盛衰 書評|ロバート・ヒューイソン(美学出版)|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」
                                                                      • 福祉国家の敗北!?「移民政策」によって急増したスウェーデンの犯罪率(WANI BOOKS NewsCrunch) - Yahoo!ニュース

                                                                        福祉政策を充実させ、移民・難民も寛容に受け入れた結果、スウェーデンでは凶悪犯罪が急増した。2022年9月の総選挙では、難民受け入れに積極的な姿勢の左派政権が敗れている。「理想の福祉国家」とも言われたスウェーデンはどこで道を間違えたのか? 問題だらけのスウェーデンの移民政策について、博覧強記の郵便学者・内藤陽介氏が詳しく解説します。 【写真資料】「移民政策」によって急増したスウェーデンの犯罪率 ※本記事は、内藤陽介:著『今日も世界は迷走中 -国際問題のまともな読み方-』(ワニブックス:刊)より一部を抜粋編集したものです。 ◇移民・難民の不正が問題となったスウェーデン スウェーデンは、第二次大戦後の急速な経済成長に伴って移民労働力を積極的に受け入れ、難民にも寛容な政策をとってきました。しかし冷戦の終結以降、そうした外国人に寛容なイメージがあだとなり、「とにかくスウェーデンに行けばなんとかなる」

                                                                          福祉国家の敗北!?「移民政策」によって急増したスウェーデンの犯罪率(WANI BOOKS NewsCrunch) - Yahoo!ニュース
                                                                        • 語ることで見えてきた偶然の運命:私の謎 柄谷行人回想録⑧|じんぶん堂

                                                                          記事:じんぶん堂企画室 「群像」1969年6月号(講談社)。群像新人賞が発表され、評論部門で柄谷さん、小説部門の受賞者は後に芥川賞や野間文芸賞を受賞する李恢成さんが当選した 書籍情報はこちら ――69年5月、柄谷さんは夏目漱石論で群像新人文学賞評論部門を受賞し、本格的な文壇デビューを果たします。 《受賞作「〈意識〉と〈自然〉――漱石試論」(単行本収録時に、「意識と自然――漱石試論(Ⅰ)」に改題)は、『門』や『こころ』といった漱石の長編小説ではテーマが分裂しているという指摘から始まる。しかし柄谷さんはそれを「構成的破綻」と言って終わらせるのではなく、漱石が多義的に使う〈自然〉という言葉に着目し、シェークスピアやエリオット、キルケゴールなどを援用しながら読み解いていく》 柄谷 応募したのは、68年の冬かな。そのとき、父が癌だったのですが、秋に書き終わってまもなく亡くなりました。だから、父は僕が

                                                                            語ることで見えてきた偶然の運命:私の謎 柄谷行人回想録⑧|じんぶん堂
                                                                          • いまはマルクスをフラットに読むチャンス! 私たちが『資本論』に惹かれる理由 『大洪水の前に』文庫化記念 斎藤幸平✕佐々木隆治対談 | カドブン

                                                                            構成/斎藤哲也 写真/島本絵梨佳 経済思想家の斎藤幸平さんが、マルクス主義の研究に与えられる世界最高峰の賞、ドイッチャー記念賞を史上最年少、日本人で初めて受賞した『大洪水の前に マルクスと惑星の物質代謝』が文庫になりました。 世界で絶賛され、その後の日本国内でのマルクスブームの先駆けともなった『大洪水の前に』はどうやって生まれたのか。いま、マルクスを学ぶ理由やその魅力とはいったいどこにあるのか。 斎藤さんにとってマルクス研究の先輩でもあり、角川選書『マルクス 資本論 シリーズ世界の思想』の著者、佐々木隆治さんをゲストにお迎えし、お二人にたっぷり教えていただきました! 日本人初!ドイッチャー記念賞受賞作『大洪水の前に マルクスと惑星の物質代謝』(角川ソフィア文庫) 抜粋ノートの衝撃 佐々木:今回文庫化された『大洪水の前に』では、晩年のマルクスが作っていた抜粋ノートを重要な資料として取り上げて

                                                                              いまはマルクスをフラットに読むチャンス! 私たちが『資本論』に惹かれる理由 『大洪水の前に』文庫化記念 斎藤幸平✕佐々木隆治対談 | カドブン
                                                                            • 屑籠の歴史 ラカン-ジジェクと読む最悪の百合作家「中里十/西在家香織派」 - ラビィたむ萌え萌えブログ

                                                                              ひとりひとり見れば、人間は、多少とも理性的外見を呈しており、食べたり、眠ったり、頭を使って悪事を企んだりする。だが総体としての人間は、変わりやすく、不可解で、気まぐれで、愛嬌がある。つまり、人間ひとりひとりはまさに人間であるとしても、人間全体は女なのである。 G・K・チェスタトン『新ナポレオン奇譚』 僕が書こうが書くまいが、どうせ何か別の意味を探そうとするに決まってる。僕の沈黙のなかにだって。そういう連中なのだ。いくら理屈を言っても無駄、啓示には盲目なのだ。マルクートがどうしたと言うんだ。マルクートはマルクート、それだけのことさ。 ウンベルト・エーコ『フーコーの振り子』下 すべてを包括するキリスト教的態度――パウロの有名な言葉、「男も女も存在しない、ユダヤ人もギリシア人も存在しない」から必然的に出てくるのは、キリスト教共同体への編入を受け入れない者たちの完全な排除である。 親愛なる読者の皆

                                                                                屑籠の歴史 ラカン-ジジェクと読む最悪の百合作家「中里十/西在家香織派」 - ラビィたむ萌え萌えブログ
                                                                              • 河野太郎の夫婦別姓と同性婚容認と憲政への無理解

                                                                                河野太郎氏が選択的夫婦別姓と同性婚の制度化について「賛成」とし、「こういう価値観が問われる問題については、国会で党議拘束をやめて、広く議論いただくのがよいのではないか」と述べたという。 私は、選択的夫婦別姓と同性婚についての是非よりも、安直に党議拘束を外すことのほうが憲政上の大問題なのだと思う。 野党がほぼ一致してひとつの方向に向かい与党が割れているような問題について安直に党議拘束を外したら、与党が与党である意味がなくなってしまう。保守政党のなかの左派が党内での右派との論議を面倒くさがって、野党と組んで党議拘束なしにしようというのでは、もはや政党として体をなさない。 これは左派政党が党内左派を切るために保守と組む場合も同様である。 アメリカでは党議拘束してないではないか、日本でも戦前ではという方もおられるが、それはいずれも議院内閣制をとっていないからだ。 議院内閣制のもとでは、首班指名にあ

                                                                                  河野太郎の夫婦別姓と同性婚容認と憲政への無理解
                                                                                • マルクス解体──プロメテウスの夢とその先 | ele-king

                                                                                  音楽でもそうだけれど、古典はときに現代の作品以上に刺戟的だったりする。古典というくらいだからそれが生み落とされた年代は古く、一見わたしたちの暮らす日常からかけ離れた世界や価値観が描かれているように映るかもしれない。にもかかわらず古典というやつは「これってまさに今日の問題じゃん!」と思わせる要素を少なからず含んでいるもので……長い年月をサヴァイヴしてきたがゆえにもつことを許された魅力というか、まあ、だからこそ古典は古典たりえているのだろう。かのマルクスもその代表選手のひとりである。 新しい解釈を誘発しない古典は古典とは呼べない。マルクスもまた一世紀以上にわたりさまざまに読み解かれてきた。たとえばフランスの哲学者ジャック・デリダ──宣伝しておくと、もうすぐその伝記をele-king booksから刊行します──はソ連崩壊後の1993年に『マルクスの亡霊たち』なる本を上梓している。『共産党宣言』

                                                                                    マルクス解体──プロメテウスの夢とその先 | ele-king