“あたらない”という牡蠣、陸上養殖に初めて成功です。オイスターバーなどを運営する企業が発表した、こちらの牡蠣。一見、普通の牡蠣に見えますが…ゼネラル・オイスター 吉田琇則社長「安全な牡蠣を作ろうとい…
秋から冬にかけて旬を迎えるカキですが、世界で初めて、カキの完全陸上養殖に成功し、“あたらないカキ”が開発されました。 ■「エイスシーオイスター2.0」お味は… プリプリの乳白色の身と、栄養が豊富なことから“海のミルク”と呼ばれ、揚げてもよし、焼いてもよし、もちろん生で食べてもおいしいカキですが…。 会社員(50代):「(カキにあたって)眠れないのもつらいし、おなか痛いのもつらいし、気持ち悪くて、もう朝まで大変でした」 消防士(30代):「(カキに)あたると、次の日仕事とか大変だと思うので、なるべく生のカキは食べないようにしています」 しかし、そんな人に朗報があります。なんと、これまでの常識を覆す“あたらないカキ”が誕生したのです。 “あたらないカキ”を開発したのは、吉田さん。オイスターバーなどカキ専門店の運営や、養殖などを手掛けています。 “あたらないカキ”その名も「エイスシーオイスター2
食中毒の心配なしに食べられる「あたらない牡蠣」の生産を目指し、沖縄県・久米島で開発が進む牡蠣の陸上養殖。日本と同じく生牡蠣を愛する国、フランスの「ル・モンド」紙特派員が久米島へ、世界初の試みの現場を訪ねた。 プレハブの事務所、いけすのある温室、謎めいたコンクリートの建物……。日本の南端にある小さな島、久米島の海辺に建てられたこの施設で、「牡蠣養殖の革命」が起こっている。 日本企業ゼネラル・オイスター(GO)の子会社ジーオー・ファーム(GO Farm)が、この地で深海の水を使い、「あたらない」牡蠣を陸上養殖しているのだ。 「エイス シー オイスター2.0(8TH SEA OYSTER 2.0)」の陸上養殖技術の完成には、10年の研究を要した。「8TH SEA」とは、古代からの伝説にある7つの海に加えて、第8の海=深海を意味する。大量の水を循環させ、適切な餌を与え、最適な温度管理をおこなう。こ
丸紅が陸上養殖で生産されたサーモンの出荷を開始した。ノルウェーのプロキシマーシーフードが静岡県小山町の陸上養殖施設で育てたサーモンを、独占販売契約に基づき国内に供給する。陸上養殖は水を濾過して再利用するため餌や排せつ物による海洋汚染を防げるほか、サーモンの輸入に伴う二酸化炭素(CO2)排出量の削減にも寄与する。世界人口の増加に伴う食料需給の逼迫(ひっぱく)が懸念される中、環境に配慮しながら食料安全保障の確保を推進する。(編集委員・田中明夫) 丸紅とプロキシマーは国内の鮮魚店や量販店など向けに2025年末までに約4700トン、フル稼働となる27年には年間約5300トンのサーモンの出荷・販売を計画する。サケ類の陸上養殖施設としては現時点で日本最大級の規模となる。 サーモン生産は水温が低くフィヨルド(峡湾)によって波が穏やかなチリとノルウェーで海上養殖が盛んだが、排せつ物などによる汚染が問題とな
政府は、最先端の技術で「食」に関する可能性を広げる「フードテック」を、日本の成長産業に育てるため、支援策を本格化させる方針です。 「フードテック」は「食」のフードとテクノロジーを合わせた造語です。 ▼豆など植物由来の原材料でつくる「代替肉」や、▼陸上の水槽などで効率的に魚を育てる「陸上養殖」、それに▼調理や物流でのロボットやITの活用など、多岐にわたります。 健康志向の高まりや食糧不足への懸念を背景に、欧米やアジアで市場が急速に拡大しています。 政府は、この「フードテック」を日本の成長産業に育てようと、農林水産省や民間企業でつくる協議会で、普及策や食品の品質を保証するための基準づくりに取り組んでいます。 さらに新年度からは、フードテックに関わる起業を支援する事業を始めるほか、海外展開を目指す企業に最大で4000万円を補助する事業も始める計画で、国内市場の整備やスタートアップ企業の育成を本格
武州ガスが設けた養殖施設。ウナギの稚魚の池入れが8月下旬に予定されている=埼玉県東松山市(兼松康撮影)武州ガス(埼玉県川越市)がウナギの陸上養殖事業に参入した。「名店が多い埼玉県でウナギ養殖が盛んではないのはどうして」という社員の疑問を出発点に構想が具体化した。武州ガスによると県内で唯一のウナギ養殖事業となる。育てたウナギを食材として用いる直営の料理店を開くことも計画している。 6月に完成した同県東松山市の養殖施設は6基の養殖用タンクを備え、1基につき年間1万尾強を育てることが可能だ。 絶滅危惧種に指定されているニホンウナギの稚魚「シラスウナギ」ではなく、シラスウナギを育てる段階で出る稚魚を扱う。8月下旬に稚魚の池入れを予定しており、業者のもとで研修を受けた武州ガス社員が養殖を担当する。早ければ半年程度で養殖は終わり、来年前半には出荷を開始する運びだ。
魚などの水産物を、海ではなく陸上の施設で育てる「陸上養殖」。養殖の技術や設備の性能が高まってきたことなどもあって、従来の養殖にはない付加価値を提供する動きが広がっています。 街なかで「取れたてのサバ」を 駅徒歩1分のビルに向かうと… サバの陸上養殖の研究が行われていた 大阪・豊中市の商店街。駅から1分ほどのビルの中で行われているのは、サバの陸上養殖の研究です。 サバの卸売会社などの経営者が営む会社「フィッシュ・バイオテック」が、この施設を手がけています。 水槽で泳ぐ約80匹のサバ この陸上養殖施設が提案している「新たな価値」は、「取れたてのサバがどこでも手に入る」ことです。鮮度が落ちやすいサバの刺身も、大都市圏の近くで養殖すればより多くの人に提供できると考えています。
マルコメ株式会社(本社:長野市、代表取締役社長:青木時男)は、愛媛県西予市に開設した当社の養殖試験設備で徳島文理大学(本部:徳島県徳島市)協力の下、あおさ(ヒトエグサ)の陸上養殖を開始。製品は2024年9月より出荷予定。みそ汁の具材としては世界初となる本プロジェクトは、2024年6月21日(金)テレビ東京系「ガイアの夜明け」で紹介されました。 あおさの陸上養殖を事業化 あおさ(ヒトエグサ)は、みそ汁の具材としても人気が高く需要も年々伸びています。一方、温暖化による海水温の上昇などで海藻類全般の収穫量は減少が続いています。あおさの供給不安を解消するとともに、海洋資源の持続的な活用を目指して、陸上養殖による藻場の創出に着目しました。自社生産を模索していた2017年、藻類の成長因子の研究で世界で初めてあおさの陸上養殖技術を開発した徳島文理大学の山本博文教授とメディアを通じて知り合うことができ、技
健康志向の高まりなどを背景に世界的にサーモンの需要が増える中、大手商社の間では、国内で陸上養殖したサーモンの販売などに乗り出す動きが相次いでいます。 大手商社の「丸紅」は、ノルウェーの企業が静岡県にある陸上養殖施設で育てたアトランティックサーモンの販売を今月から本格的に始めました。 アトランティックサーモンは、刺身やすしのネタとして人気が高く、この商社では来年12月までにおよそ4700トンを国内のスーパーや鮮魚店に出荷する予定です。 サーモンの養殖が行われているのは海から離れた富士山のふもとにある施設で、人工の海水をフィルターでろ過し循環させる技術を活用しているということです。 丸紅 食品素材部の安藤悠真さんは、「国内で陸上養殖を行うことで安定供給につながる。陸上養殖への消費者の認知度はまだ低いと思うので、ジャパンブランドとしてブランド力を高めていきたい」と話しています。 サーモンの陸上養
テクノロジーを活用して、ビジネスを加速させているプロジェクトや企業の新規事業にフォーカスを当て、ビジネスに役立つ情報をお届けする音声情報番組「BTW(Business Transformation Wave)」。スペックホルダー 代表取締役社長である大野泰敬氏をパーソナリティに迎え、CNET Japan編集部の加納恵とともに、最新ビジネステクノロジーで課題解決に取り組む企業、人、サービスを紹介する。 ここでは、音声番組でお話いただいた内容を記事としてお届けする。今回ゲストとしてご登場いただいたのは、海幸ゆきのや 代表職務執行者の日納真吾氏。関西電力の子会社として、エビの陸上養殖を手掛ける異色の経歴の背景を聞いた。 加納:早速ですが、海幸ゆきのやが手掛ける事業内容について教えて下さい。 日納氏:私たちは関西電力の子会社になりますが、一言で申しますとエビの陸上養殖を手掛けています。年間80トン
AI桜鯛に養殖クラウド、進む「スマート養殖」 海・川がなくても可能な「陸上養殖」の時代が到来:プラマイデジタル(1/2 ページ) 海に囲まれた日本で魚を陸地で育てる「陸上養殖システム」の開発が加速している。 海産物のニーズは世界で拡大傾向にあり、1人当たりの食用水産物の消費量は過去半世紀で2倍以上に増加し続けている。漁船による漁業生産量は横ばいだが、養殖市場は急激な伸びを見せ、成長産業として中国やインドネシアを中心に力を入れる傾向にある。 海に網で囲んだ生け簀を作り、魚を育てる「海面養殖」ではノルウェーが早くから大規模化に取り組み、最新テクノロジーによるスマート化を国家事業としても推進している。穏やかで豊かな海に巨大な生け簀を作り、管理はIoTやロボティクス技術を活用して沖からリモートで行う。水中ドローンで撮影した魚の画像をAIで健康増進を分析する技術は、農業にも応用されている。 AIが育
天然資源の減少や買い負けにより、身近な魚が食べられなくなるかもしれない。撮影:土屋咲花NTT、ソフトバンク、JR ──。誰もが知る大手企業が今、こぞって参入している新規ビジネスがある。 海面ではなく、陸上の遊休地などで魚介類を育てる、陸上養殖だ。 サステナブルで安全性が高い食料生産の手段として注目が集まっているが、どれほどの商機があるのか。 「これからの食料生産方法」世界でトレンド「陸上養殖」はさまざまな側面から世界的に注目が集まっている。shutterstock陸上養殖とはその名の通り、人工的に作った陸上の環境下で食用の魚を育てることだ。 海や湖のように細菌やウイルスが侵入するリスクが少ないほか、トレーサビリティが容易といった安全性の高さがメリットとされる。海面養殖のように餌の食べかすが海を汚染することもなく、陸上養殖の中でも特に、水族館と同様の仕組みで水を浄化・循環させる「閉鎖循環式陸
","naka5":"<!-- BFF501 PC記事下(中⑤企画)パーツ=1541 -->","naka6":"<!-- BFF486 PC記事下(中⑥デジ編)パーツ=8826 --><!-- /news/esi/ichikiji/c6/default.htm -->","naka6Sp":"<!-- BFF3053 SP記事下(中⑥デジ編)パーツ=8826 -->","adcreative72":"<!-- BFF920 広告枠)ADCREATIVE-72 こんな特集も -->\n<!-- Ad BGN -->\n<!-- dfptag PC誘導枠5行 ★ここから -->\n<div class=\"p_infeed_list_wrapper\" id=\"p_infeed_list1\">\n <div class=\"p_infeed_list\">\n <div class=\"
世界初 海洋深層水を活用した牡蠣の完全陸上養殖に成功ノロウイルスフリーの”あたらないカキ”『エイスシーオイスター2.0』が誕生日本最大級※1のオイスターバー運営ゼネラル・オイスターが東京⼤学⽣物⽣産⼯学研究センターと共同研究、日本・アメリカ・中国・台湾にて特許取得 牡蠣の種苗生産・養殖、卸販売、オイスターバーの運営など牡蠣の6次産業化を展開する株式会社ゼネラル・オイスター(本社:東京都中央区、代表取締役社長:吉田秀則、以下 当社)のグループ会社である株式会社ジーオー・ファーム(本社: 沖縄県島尻郡久米島、代表取締役:吉田秀則、以下 GOファーム)は、沖縄県久米島で海洋深層水を活用した牡蠣の完全陸上養殖に世界で初めて成功※2し、ノロウイルスフリーの"あたらないカキ※3"『エイスシーオイスター2.0』として発表いたします。 ※1 富士経済「外食産業マーケティング便覧2022」より ※2 海洋深
日本では沖縄でわずかに採れるだけの幻の高級魚タマカイの完全閉鎖循環式スマート陸上養殖に成功した宮崎県児湯郡都農町(つのちょう)は、同町の新たな特産品としてタマカイの量産化を進める。 タマカイは、クエと同じハタの仲間で、通常は体長2メートル、体重180キログラム程度にまで成長する世界最大の種類。体長3メートルのものが捕獲された記録もある。日本では沖縄で水揚げされ養殖も行われているが、数が少ないために東京あたりでは大変貴重だ。なにより、大変に美味だという。 都農町は、岡山理科大学、NTT東日本、NTT西日本と共同で、2022年12月より「水産業夢未来プロジェクト」に取り組んできた。2023年3月からは、実証用養殖プラントの7.4トン水槽2基を使い、タマカイとクエタマ(クエとタマカイの人工交雑魚)の人工海水による完全陸上養殖を実施。9カ月間の飼育で、クエタマは生存率が94.2パーセント、成長速度
近年、魚介類の育成を陸上施設で行う「陸上養殖」に、異業種からの参入が相次いでいる。世界では魚介類の需要が拡大し、養殖への依存度が高まっていることに加え、IT技術の発達で飼育管理しやすいことも参入を後押しする。関西電力も今月から静岡県内に建設した陸上養殖施設でバナメイエビの養殖を始める。もちろん、すべての異業種参入が成功しているわけではない。しかし、将来性がある分野として依然、参入の動きは活発化している。 養殖用プールを6レーン「エビは日本人が好んで食べるが、国内流通の9割以上が海外産だ。陸上養殖の技術は未成熟でも、国産に置き換えることは食のインフラを守る意味でも意義があるし、関電が投資して産業化を図りたい」
","naka5":"<!-- BFF501 PC記事下(中⑤企画)パーツ=1541 --><!--株価検索 中⑤企画-->","naka6":"<!-- BFF486 PC記事下(中⑥デジ編)パーツ=8826 --><!-- /news/esi/ichikiji/c6/default.htm -->","naka6Sp":"<!-- BFF3053 SP記事下(中⑥デジ編)パーツ=8826 -->","adcreative72":"<!-- BFF920 広告枠)ADCREATIVE-72 こんな特集も -->\n<!-- Ad BGN -->\n<!-- dfptag PC誘導枠5行 ★ここから -->\n<div class=\"p_infeed_list_wrapper\" id=\"p_infeed_list1\">\n <div class=\"p_infeed_list\">
人口は2050年に90億人に達すると予測されている。そのとき、私たちは人間らしい食を満喫することができるのだろうか。大地や海の恵みは有限だ。食料を適切に行き渡らせることができないなら、持続可能な農業や牧畜、水産の取り組みを前に進めなければいけない。場所を選ばず食料をつくり、地産地消に持ち込めるかが人類を救う。 アトランティックサーモンの閉鎖循環式陸上養殖システムの施設イメージパース。三重県津市の工業団地に建設中で2023年に完成すれば年産1万トンの新鮮なサーモンを国内市場に供給できる サーモンは「山で取る」時代がくる──。荒唐無稽にも聞こえる話を実現すべく奮闘する企業がある。すしネタなどで日本でもなじみのアトランティックサーモンの陸上養殖を手掛けるピュアサーモングループ。シンガポールの投資ファンドが設立した同社の日本法人、ソウルオブジャパン(東京・渋谷)が今夏、三重県津市で陸上養殖システム
なぜ、サーモンを「海」ではなく、「陸上」で養殖する動きが活発になっているのだろうか。 生食用として人気を集める「アトランティックサーモン」の養殖は、ノルウェーが世界をリードしている。同国では、波が穏やかで年間を通して低水温という環境を生かし、1980年代からサーモンの海面養殖が盛んになった。天然のサーモンは寄生虫などの問題で生で食べるのには向かない。海面で餌を管理して育てることで、生食用サーモンという新たな市場を開拓したのだ。 現在、ノルウェー資本の会社が、日本でサーモンの陸上養殖を進めている。同社幹部への取材を通じて、なぜ「陸上」での事業参入が相次いでいるのか、背景に迫りたい。 連載「サカナ新時代・養殖編」(全7回)は以下のラインアップでお届けします。 第1回 サーモン生み出す巨大な「プラント」 第2回 外資企業が狙う陸上養殖の付加価値 第3回 限界突破の「ゲームチェンジャー」 第4回
人口増加や新興国を中心とした食生活の質的向上や健康志向の高まりなどにより、サーモンは良質な動物性たんぱく源として需要が増加する。ただ、天然魚の漁獲高は頭打ちで、海面養殖による生産も大きな伸びは期待できない。そこで大手商社が力を入れるのが、環境への負荷が低く、サステナブル(持続可能)で安定的な生産を可能にする閉鎖循環式によるサーモンの陸上養殖だ。(編集委員・中沖泰雄) ロシアやアラスカなどでの天然サーモンの漁獲高は年間約100万トンで頭打ち。養殖の生産量は同約300万トンで増加傾向にあるが、70%以上はノルウェーとチリで生産されている。つまり年間を通して海水温が低く、天候や波が穏やかであるなど海面養殖に適した地域は限られる。 その中で注目されるのが地理的制限を受けない閉鎖循環式陸上養殖だ。技術的なハードルが高いことなどから当面は海面養殖が中心になるが、グローバルに増え続けるサーモン需要に対応
KOEL Design Studioの塚原です。2024年12月2日、NTT コミュニケーションズの子会社として、ICTを活用した循環式陸上養殖システムの研究・開発・提供を行う子会社「株式会社NTTアクア」が事業を開始しました。 NTTアクア設立に伴い、イノベーションセンター デザイン部門 KOEL Design Studio(以下KOEL)は地域活性化モデル、ビジョン・ミッション・バリュー、キービジュアル・公式Webサイトなどの制作を通じてデザイン支援を行いました。NTTアクアが目指す地域創生の解説や、12月2日に行われた記者説明会の様子をレポートします。 陸上養殖を地域産業に。地域を元気に。近年、日本の過疎地域は市町村数の半数近くを占めると言われており、働き場所が少なくなった地域から人口が都市部に流出しさらなる少子高齢化を加速させる恐れもあります。そのため地方に新たな産業を生み出すこと
日本特殊陶業が主力の排ガスセンサーの技術を用いて水産関連事業に乗り出した。2025年度から子会社が、エビの陸上養殖向けのシステムを本格的に販売する。センサーを駆使して水質管理を徹底し、比較的安価に養殖できるのが特徴だ。排ガスセンサーでエース級の技術者だった大矢誠二(51)さんが転身して仕掛け人となり、食料自給率の向上にもつながる異分野への挑戦をけん引する。おおや・せいじ 1999年日本特殊陶業入社。排ガスセンサーの技術者としてセンサーの研究開発に携わる。2020年に新規事業開発を手掛けるイノベーション推進本部に異動。24年7月よりニテラアクア社長。最近は水族館巡りを趣味としている。名古屋市出身。
山梨県は、最先端技術やサービスを有するスタートアップ企業等に対し、全国トップレベルとなる補助率3/4、最大750万円の経費を支援するとともに、山梨県全域を実証実験のフィールドとして、産学官金連携のオール山梨体制で伴走支援する「TRY!YAMANASHI!実証実験サポート事業」の第6期の募集を2024年1月4日から開始した。 事業の目的 近い将来、品川・名古屋間でリニア中央新幹線が開業し、山梨県には中間駅としてリニア駅が設置される。これにより、山梨県は東京・品川から25分、名古屋から45分で結ばれ、時間距離の劇的な短縮、飛躍的なアクセス向上が見込まれている。 令和2年(2020年)3月に策定した「リニアやまなしビジョン」に基づき、「テストベッド(実際の運用環境に近い状態で先端技術の実証実験を行う「場」)を突破口に最先端技術で未来を創るオープンプラットフォーム山梨」の実現を目指すとしている。
生で食べるカキは、食あたりするかもしれないから不安──。そんな人に朗報だ。全国でオイスターバーを運営するゼネラル・オイスター(東京・中央)とグループ会社であるジーオー・ファーム(沖縄県久米島町)は8月、海洋深層水を用いて、食あたりしないカキの完全陸上養殖に成功したと発表した。3年後を目標に年間45万個のカキ生産を目指す。 「海洋深層水には、食あたりを起こすノロウイルスなどのウイルスが含まれない。海洋深層水を使って完全陸上養殖したカキは、生でも安心して食べられる」。ゼネラル・オイスターの吉田琇則社長はこう強調する。 同社は2014年から、カキの完全陸上養殖に取り組んできた。食あたりの主な原因となるノロウイルスが混入しない、完全陸上養殖の環境下でカキを成貝まで生育することに成功した。外部検査機関によるノロウイルス検査を実施し、成貝になったカキからノロウイルスが検出されなかったことを確認したとい
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く