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ジヨンの検索結果1 - 40 件 / 42件

  • 宇垣美里「ああ、この世は地獄だ」/映画『82年生まれ、キム・ジヨン』 | 女子SPA!

    元TBSアナウンサーの宇垣美里さん。大のアニメ好きで知られていますが、映画愛が深い一面も。 そんな宇垣さんが公開中の映画『82年生まれ、キム・ジヨン』についての思いを綴ります。 ●作品あらすじ:結婚・出産を機に仕事を辞め、育児と家事に追われる平均的な30代女性のジヨンは、ある日から他人が乗り移ったような言動をするようになります。 正月に夫の実家に帰省したジヨンは1人孤独にキッチンで家事をし、リビングで盛り上がっている義母や義妹たちへの気遣いに疲れていました。そこで急にジヨン自身の母親が乗り移ったかのように義母に向かって「奥さん、うちのジヨンを実家に帰してくださいよ。お正月に娘さんに会えてうれしいですよね?私も娘に会いたい」と語りだします。 その時の記憶はすっぽりと抜け落ちているジヨンに、夫のデヒョンは傷つけるのが怖くて真実を告げられないでいます。なぜ彼女の心は壊れてしまったのか。誕生から学

      宇垣美里「ああ、この世は地獄だ」/映画『82年生まれ、キム・ジヨン』 | 女子SPA!
    • これはキム・ジヨンが書いた物語じゃない~『82年生まれ、キム・ジヨン』(ネタバレあり) - Commentarius Saevus

      『82年生まれ、キム・ジヨン』を見た。チョ・ナムジュの原作小説を読んでとても面白いと思い、楽しみにしていた映画である。 82年生まれ、キム・ジヨン 作者:チョ・ナムジュ 発売日: 2019/02/13 メディア: Kindle版 タイトルロールのキム・ジヨン(チョン・ユミ)はかつては広告会社で働いていたが、今は仕事を辞め幼い娘を育てている。ハンサムで優しそうな夫デヒョン(コン・ユ)もいて傍目には幸せそうだが、子育てや夫の実家との付き合いなど、ストレスも多い。そんな中、ジヨンは時として別人が憑依したかのような奇妙な行動をとるようになる。 原作は一種の叙述トリックみたいなものを使ったミステリアスかつダークな話で、えらくリアルな話なのに読後感がなんかディストピアSFかダークファンタジーみたいな雰囲気だ。しかしながらこの映画はあんまりそういうスリリングな雰囲気がなく、ストレートな家庭劇っぽい演出を

        これはキム・ジヨンが書いた物語じゃない~『82年生まれ、キム・ジヨン』(ネタバレあり) - Commentarius Saevus
      • 『女ともだち』と『82年生まれ、キム・ジヨン』 - 紙屋研究所

        共産党が主催するジェンダー問題の学習会に参加した。講師は共産党中央委員会 政策委員会事務局次長・坂井希である。 www.jcp-kyoto.jp (上記の京都の講演会ではないが、各地で行われている同趣旨の講演に参加した) 会場では「年配者の多い党支部では、どう学習したらいいかわからない」という質問がいくつか出ていた。坂井はあまり難しく考えずに学習会をやってみると、参加している活動家たちの、男女を問わない(ジェンダーに関する)積年の思いなどが出てきて、そこに自分史や政治・政党参加のきっかけの話に発展し、思わぬ「共産党を語る集い」みたいになるよ、という趣旨のことを述べていた。 また、坂井は、「ジェンダー平等」という課題は安倍政権をはじめとする政治に問題の根源があるものの、それを批判して終わるものではなく、むしろ社会の中の課題として解決される側面が大きく、たとえ共産主義者といえども(だからこそ?

          『女ともだち』と『82年生まれ、キム・ジヨン』 - 紙屋研究所
        • 『グッとラック!』が体現した映画『キム・ジヨン』そのままの世界 「痴漢冤罪で男も大変」「受け取り方の問題」「家事やる男と結婚すればいいだけ」 - wezzy|ウェジー

          2020.09.25 18:30 『グッとラック!』が体現した映画『キム・ジヨン』そのままの世界 「痴漢冤罪で男も大変」「受け取り方の問題」「家事やる男と結婚すればいいだけ」 韓国で130万部、日本でも20万部のベストセラー小説『82年生まれ、キム・ジヨン』(チョ・ナムジュ著、斎藤真理子翻訳、筑摩書房)が映画化され、10月9日から全国で公開される。 『82年生まれ、キム・ジヨン』では、33歳の女性キム・ジヨンが子どもの頃から結婚、出産、子育てなどで経験してきた女性ならではの生きづらさが描かれている。 9月22日の『グッとラック!』(TBS系)でも本作について取り上げたが、コメンテーターの発言が”酷すぎる”として炎上している。 (※本記事では、『82年生まれ、キム・ジヨン』のネタバレを含みます) まず番組では、本作が公開前から女性たちの共感を呼び話題になっていると紹介、次のようなシチュエーシ

            『グッとラック!』が体現した映画『キム・ジヨン』そのままの世界 「痴漢冤罪で男も大変」「受け取り方の問題」「家事やる男と結婚すればいいだけ」 - wezzy|ウェジー
          • 女性がお酌に回るとモヤっとするけれど…【82年生まれの僕たちがキム・ジヨンを読んで】|ウートピ

            【参加者】 ミヤケさん:フリーランス。独身未婚。65歳の母と妹がいる ノハラさん:会社経営。サービスユーザーの多くが女性。既婚者。専業主婦の妻と娘がいる タケダさん:会社員。バツイチ独身。所属する部署では、アイドルと仕事をする機会が多い。 “遠くて古い”お話なのか? ——まず田中先生にお伺いします。この小説を読んだ感想はいかがでしたか? 田中:何よりもまず、自分は韓国についてこんなに無知だったのか、ということを思い知らされましたね。「男は仕事、女は家庭」といった性別役割分業や、学歴偏重志向、長時間労働など、日本の社会と同じ問題を数多く共有しているのに、注釈なしには読めないくらい知らないことが多すぎました。 作者のチョ・ナムジュ氏は大学の社会学科を出ている方で、実際の統計を引用してリアリティを出している。主人公の「キム・ジヨン」という名前も、1982年生まれの女性で一番多い名前だそうです。世

              女性がお酌に回るとモヤっとするけれど…【82年生まれの僕たちがキム・ジヨンを読んで】|ウートピ
            • 韓国ネットの闇に晒された女優チョン・ユミと映画『82年生まれ、キム・ジヨン』

              「この映画を作りたい、共有したいという気持ちの方が勝り、ネットの批判は気にならなかった」と語る女優チョン・ユミ YTN/YouTube <ネット上で理不尽な誹謗中傷を受けるのはソルリやク・ハラのようなアイドルだけではない> 今、韓国で有名人らがレビューや写真をSNSにアップすると、批判と応援、両方のコメントで炎上してしまう小説がある。それが『82年生まれ、キム・ジヨン』(チョ・ナムジュ著)だ。本国では2016年10月に刊行され、その後100万部を超えるベストセラーに。日本でも2018年12月に翻訳出版され韓国文学としては異例の14万部ものヒットとなっている。 しかし、この本は有名人が紹介するとたちまち炎上する。例えば、女優ソ・ジヘがインスタグラムにこの本の写真をアップしたところ、コメント欄は誹謗中傷の悪質な書き込みだらけとなり、投稿を削除する事態となった。これに対し、女優キム・オクビンが応

                韓国ネットの闇に晒された女優チョン・ユミと映画『82年生まれ、キム・ジヨン』
              • round.6 『声の物語』『1984』『侍女の物語』『82年生まれ、キム・ジヨン』|フェミニスト両手ぶらり旅|金田 淳子|webちくま(1/2)

                漫画・アニメ・小説・ゲーム……さまざまな文化表象に、萌えジャージにBLTシャツの粋なフェミニストが両手ぶらりで挑みます。うなれ、必殺クロスカウンター!! (バナーイラスト・題字:竹内佐千子) 賢明なる読者の皆さんは、2カ月以上、この連載が更新されないのを見て、金田さん、とうとう「刃牙」シリーズのせいで脳細胞まで筋肉になって……と、何かを納得していると思う。 いや、もちろん「刃牙」シリーズは1日30時間読んでいるが、その他にも、いろんなジャンルの作品に親しんでいる。とはいえ、私の見聞の範囲が狭いせいで、この連載の題材にできるような作品が見つからないのだ。 この連載をはじめる前に、私は「この世には、ほぼ無限に作品(講演、研究なども含む)があって、そこから自由に題材を選んでいいのだから、この連載では、けなす目的で何かを取り上げることはしない。私の考えるフェミニズムの視点から、誉められる作品だけ取

                  round.6 『声の物語』『1984』『侍女の物語』『82年生まれ、キム・ジヨン』|フェミニスト両手ぶらり旅|金田 淳子|webちくま(1/2)
                • 結婚、育児、仕事で壊れていく女性…共感の涙が止まらない!/映画『82年生まれ、キム・ジヨン』×峰なゆか | 女子SPA!

                  ――峰さんはベストセラーとなった原作も発売当初に読んでいたそうですが、原作を読んだうえで映画をご覧になってみて、どんな感想でしたか? 峰:原作よりもキム・ジヨンの夫のキャラクターが丁寧に描かれていたのが印象的でした。夫のデヒョンが、わかりやすい悪役ではないというのがすごくよかったですね。亭主関白でもないし、モラハラ夫でもないし、DV夫でもない。家事にもそれなりに協力的。 でも、ジヨンがやっとの思いで探してきたカフェの仕事を「これが君の望む仕事か?」とあっさり全否定したり、「僕が育休とるよ。僕もこの機会に勉強や読書したいし!」と育児をナメくさった発言をしたり。悪気はないんだけど、女の大変さを全然わかってない。普通の男を普通に描いているからこその絶望がリアルでした。 ――悪気もなく優しいからこそ、男性からは「優しくていい旦那じゃん」「どこが悪いの?」といった意見も出てきそうな気がします。 峰:

                    結婚、育児、仕事で壊れていく女性…共感の涙が止まらない!/映画『82年生まれ、キム・ジヨン』×峰なゆか | 女子SPA!
                  • 映画版「82年生まれ、キム・ジヨン」は、なぜラストに希望を描いたのか? 作家アルテイシアさんが見た原作との違い|好書好日

                    © 2020 LOTTE ENTERTAINMENT All Rights Reserved. 韓国で130万部を超える大ヒットとなり、世界25か国で翻訳され、日本でもベストセラーになった『82年生まれ、キム・ジヨン』(筑摩書房)。この小説について女同士で話していると「読んでよかった…けど、しんどい」という言葉が出てくる。これはオタクが言う「推しが尊すぎて、しんどい」ではなく「あるあるすぎて、しんどい」という意味だ。 76年、神戸生まれのアルテイシアも「これって私の話だっけ??」と脳がバグるぐらい、この小説にはリアルな女の苦しみや絶望が詰まっている。「リアル過ぎて吐いた」と語る友人もいる。 「ただでさえ現実がしんどいのに、これ以上しんどくなるのは無理」と小説を読まない友人もいる。そんな彼女らにぜひ映画版をお勧めしたいところだが、映画版も大概しんどい。 © 2020 LOTTE ENTERT

                      映画版「82年生まれ、キム・ジヨン」は、なぜラストに希望を描いたのか? 作家アルテイシアさんが見た原作との違い|好書好日
                    • 【82年生まれ、キム・ジヨン】を読んだ感想 チョ・ナムジュ 筑摩書房 - ガネしゃん

                      ガネしゃんです。 ご覧いただきありがとうございます。 韓国130万部も売れ、映画化にもなったこちらの本【82年生まれ、キム・ジヨン】 一気に読んでしまいました。 初めは表紙の青空の真ん中にキム・ジヨンと思われる顔の部分にどこか砂漠の様な感じにも見られる絵が描かれていて、題名もなんだか(不思議な題名だな)と思いながら手に取りました。 わたしもあなたも登場人物のひとり 作者:チョ・ナムジュ(ちょ・なむじゅ) あらすじ 目次 2015年秋 おかしくなったジヨン 1982年~1994年 家庭や学校での考え方や過ごし方について 1995年~2000年 2001年~2011年 2012年~2015年 盗撮カメラ ママ虫 2016~ 著者あとがき 【82年生まれ、キム・ジヨン】を読んだ感想 わたしもあなたも登場人物のひとり ブレイディみかこさん、村田紗耶香さん、伊藤詩織さん、大友良英さん、松田青子さん、

                        【82年生まれ、キム・ジヨン】を読んだ感想 チョ・ナムジュ 筑摩書房 - ガネしゃん
                      • わたなべ友貴@杉並区議会議員(自民党) on Twitter: "男女平等推進センターで、韓国文学の話をされるそうなんですが、 どのような関連があるのか、いまいち分かりにくいですね💦 調べたら、講演される斎藤真理子氏@marikarikari が翻訳された、「82年生まれ キム・ジヨン」という作品が、女性の生きづらさを描いているようです。 #杉並区 #自民党 https://t.co/bPFpGvK7kJ"

                        • チョ・ナムジュ 著『82年生まれ、キム・ジヨン』より。それで、あなたは何を失うの? - 田舎教師ときどき都会教師

                          「それで、あなたが失うものは何なの?」 「え?」 「失うもののことばかり考えるなって言うけど、私は今の若さも、健康も、職場や同僚や友だちっていう社会的ネットワークも、今までの計画も、未来も、全部失うかもしれないんだよ。だから失うもののことばっかり考えちゃうんだよ。だけど、あなたは何を失うの?」 (チョ・ナムジュ『82年生まれ、キム・ジヨン』ちくま文庫、2023) こんばんは。あなたは何を失うの(?)と問う妻に、そろそろ《子ども一人、持とうよ》って、《ノルウェー産の鯖を買おうよ》とでも言うかのように口にしてしまった夫は何と答えたのか。 世の男性は何と答えるのか。 得るものだって、あるだろう。私だったらそう答えるような気がします。そして「得るものじゃなくて、あなたが何を失うのかを聞いているんだけど」って、さらなる怒りを買ってしまうような気がします。 試しに2022年生まれの ChatGPT に

                            チョ・ナムジュ 著『82年生まれ、キム・ジヨン』より。それで、あなたは何を失うの? - 田舎教師ときどき都会教師
                          • 82年生まれ、キム・ジヨン。彼女の人生は私の人生でもあった。 - れいちぇるのおつまみなブログ

                            28歳の冬、恋愛とか結婚とか。 入籍。解放感は持続しない。 82年生まれ、キム・ジヨン。彼女の人生は私の人生でもあった。 産後の今読み返して思うこと 28歳の冬、恋愛とか結婚とか。 28歳の冬。この人と結婚するんだ。そう信じて疑いもしなかった彼と別れた。別れが受け入れられず「2年も付き合った。ハワイも行った。私は面白いし楽しい。これで結婚しない人は普通じゃない。これは犯罪」と意味不明な理論ぽい何かを並べ、彼を最後まで困らせた(怖) 別れは辛かった。でもそれ以上に、恋愛の出会いから信頼関係構築までの一連のプロセス(外見評価、価値観...)、結婚したことが人生で唯一の自慢みたいな人たちの”女性なんだもん結婚で幸せになれ”の押し付けに心底嫌気がさしていた。「もう恋愛したくない。親戚とか会社の先輩とか外野もうるさい!」と叫びたくなった。 入籍。解放感は持続しない。 時が経ち、恋愛に少しだけ前向きに

                              82年生まれ、キム・ジヨン。彼女の人生は私の人生でもあった。 - れいちぇるのおつまみなブログ
                            • 顔のない女性のイラストが表紙のフェミニズム本をまとめてみた【キム・ジヨン以降】 - 敏感肌ADHDが生活を試みる

                              ※本記事はアフィリエイトリンクを含みます。 ここ2、3年、「顔のない女性のイラストが表紙のフェミニズム本」が流行ってませんか? わたしが気づいたきっかけは、2022年3月発売『母親になって後悔してる』の表紙が、2018年12月発売『82年生まれ、キム・ジヨン』に似ていると感じたことである。一方は韓国の小説で他方はドイツのノンフィクションとジャンルを異にする2冊ではあるが、日本においては、従来見過ごされてきた女性ジェンダーの困難を取り上げたフェミニズム関連書籍としてどこか似た受容をされていたように思う。調べてみると、装画担当者が同じであった。それからも気をつけて見ていると、キム・ジヨン以降、「顔のない女性のイラストが表紙のフェミニズム本」は複数発行されており、同じ装画担当者・装丁担当者によるものもたくさんあった。わたしは大半が未読であるため、込み入った考察をできる立場にないが、気づきメモとし

                                顔のない女性のイラストが表紙のフェミニズム本をまとめてみた【キム・ジヨン以降】 - 敏感肌ADHDが生活を試みる
                              • 『82年生まれ、キム・ジヨン』の謎を解く――語り手は誰なのか?|『82年生まれ、キム・ジヨン』|斎藤 真理子,倉本 さおり|webちくま(1/3)

                                『82年生まれ、キム・ジヨン』(チョ・ナムジュ著 斎藤真理子訳)について、まだ語られていないことがある。 この本の語り手は本当は誰なのか? その他、仕掛け、翻訳の苦労などについて、本書の翻訳者である斎藤真理子さんと、書評家の倉本さおりさんが語り合う。下北沢のB&Bで2019年1月18日に行われたトークだが、いま明かされる話がある。 現在発行部数13万部(2019年7月現在)の本書は、今後も、映画化、欧米での刊行予定など、今後も話題満載! ■コンセプチュアルな小説 斎藤 『82年生まれ、キム・ジヨン』を翻訳した、1960年生まれで、キム・ジヨンのお母さんの方に年齢が近い斎藤でございます。 倉本 私は79年生まれで、ジヨンが大学1年生の時に私が4年生ということになりますから、年齢的にはこの本に出てくるチャ・スンヨン先輩にあたる、書評家の倉本さおりです。今日はもう思いのたけを爆発させましょう。私

                                  『82年生まれ、キム・ジヨン』の謎を解く――語り手は誰なのか?|『82年生まれ、キム・ジヨン』|斎藤 真理子,倉本 さおり|webちくま(1/3)
                                • 「82年生まれ、キム・ジヨン」が映す韓国社会の葛藤 ソウル支局長 鈴木壮太郎 - 日本経済新聞

                                  女性が日常的に経験する差別や苦悩を描いた小説「82年生まれ、キム・ジヨン」が韓国で映画化され、公開から2週間で観客数が270万人を超える好調な滑り出しをみせている。映画を見た幅広い世代の女性に共感の輪が広がる一方、女性が優遇されていると感じる若い男性は強く反発。韓国社会の葛藤を映している。若い男性に嫌悪感も映画が公開された週末、さっそく映画館に足を運んだ。韓国で100万部を超え、日本でも翻訳

                                    「82年生まれ、キム・ジヨン」が映す韓国社会の葛藤 ソウル支局長 鈴木壮太郎 - 日本経済新聞
                                  • 『82年生まれ、キム・ジヨン』を読んだと猛攻撃…ガールズグループは「フェミニズム」恐れる(1)

                                    音楽評論家パク・ヒア氏(34)と会った。パク・ヒア氏は2015年からエンターテインメント専門オンラインメディア「ニュースN」の記者、2017年にはK-POPウェブマガジンIZEで取材チーム長を務めた。その後、評論家として活動し、『アイドルのスタジオ』(2018)、『舞台の上のアイドル』(2019)など4冊の本を書いた。 K-POP競争で生き残るのは容易なことではないが、ガールズグループにとってはさらに大変なことだ。皮肉なことに、ガールズグループを一層苦しめるのは、他ならぬフェミニズムだ。男性ファンの神経を逆なでしないように、ガールズグループはより慎重になる。パク・ヒア氏は「フェミニズムが韓国社会で重要なイシューとして浮上したことで、女性K-POPアーティストは自分自身の行動一つ一つを点検しなければならない」とし、「たった一冊の本の選び方次第で、数年間あざけりと非難の対象になりかねない」と話

                                      『82年生まれ、キム・ジヨン』を読んだと猛攻撃…ガールズグループは「フェミニズム」恐れる(1)
                                    • 本書の続きを未来でつくりたい|『82年生まれ、キム・ジヨン』|和田 彩花|webちくま

                                      韓国で130万部突破、2020年10月には日本で映画公開も決定した『82年生まれ、キム・ジヨン』(チョ・ナムジュ著 斎藤真理子訳)。本書に、元アンジュルム、ハロー!プロジェクトリーダーの和田彩花さんが書評を寄せてくださいました。 私は、アイドルです。アイドルと女性のあり方の接点に関心があります。この本と出会ったきっかけは明確に覚えていないのですが、おそらく口コミを見ました。もちろん本書がフェミニズム小説であることも知り、いや、だからこそ手に取りました。 「フェミニズム」という言葉が持つ意味合いは、日本では? あまり心地良いものではありません。フェミニズムは女性軽視、蔑視を浮き彫りにし、ジェンダーバランスを整えるために時には必要な視点だと思います。しかし、日本では「フェミニズム」と口にするだけで嫌悪感を示されることが多々あります。 『82年生まれ、キム・ジヨン』は、私たちの生活の身近な部分に

                                        本書の続きを未来でつくりたい|『82年生まれ、キム・ジヨン』|和田 彩花|webちくま
                                      • 映画は「82年生まれ、キム・ジヨン」夕食は吉祥寺の「ワラガモ」へ - なるおばさんの旅日記

                                        吉祥寺住みの友人と久々吉祥寺で映画を観て、食事をしました。 旅行記事が続いてしまい、投稿が遅れてしまっていますが、先週のことです。 「82年生まれ、キム・ジヨン」(チョン・ユミ)は年齢でいうと38歳ですね! キャリアを磨き、これからという時に結婚、望まれるまま女の子を出産。 子供は2歳ぐらいでしょうか…。 そして本人は気づかぬまま、精神を壊していってしまうという話です。 出産すると、鬱っぽい状態になる人も少なくないかもしれません。 その主な原因として考えられるのは、 社会からの疎外感 キャリアを積み続けている友人との比較 子育てによる寝不足と疲れ 相手の両親や兄弟などとの付き合い ご近所やママ友との付き合い こんな経験は誰でもママさんになれば、経験することばかりです。 会社人間だった女性ほど、このギャップは耐えがたいものになり、夫の協力に対しても「なんで自分だけ?」と思ってしまいがちです。

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                                        • 町山智浩『82年生まれ、キム・ジヨン』を語る

                                          町山智浩さんが2020年7月28日放送のTBSラジオ『たまむすび』の中で映画版『82年生まれ、キム・ジヨン』について話していました。 韓国で130万部突破❗️ 日本でも社会現象を巻き起こした大ベストセラー小説を #チョン・ユミ×#コン・ユ 共演で待望の映画化?️ 『82年生まれ、キム・ジヨン』 10月9日(金)より新宿ピカデリー他全国ロードショー ▼公式サイトhttps://t.co/0XGdDRmHAZ#これは私の物語 #82年生まれキムジヨン pic.twitter.com/TUliqHCoMC — 映画『82年生まれ、キム・ジヨン』 (@KimJiyoungJP) June 18, 2020 (町山智浩)で、今日紹介する映画のその『82年生まれ、キム・ジヨン』という映画はですね、この『はちどり』の監督のその後を描いたものに近いんですよ。だって、『はちどり』のキム・ボラ監督は83年生ま

                                            町山智浩『82年生まれ、キム・ジヨン』を語る
                                          • 【キム・ジヨン以降】顔のない女性のイラストが表紙のフェミニズム本をまとめてみた(2) - 敏感肌ADHDが生活を試みる

                                            過去記事の続きです。 www.infernalbunny.com 1.榎本マリコの装画はなぜ求められるのか 2.顔のないイラストが表紙の本 ■妻のオンパレード The cream of the notes 12 ■男性性を可視化する――〈男らしさ〉の表象分析 ■彼女の名前は ■絶縁 3.顔のない女性の映画広告 ■アシスタント ■Stopmotion 1.榎本マリコの装画はなぜ求められるのか 前回の記事では、韓国発のフェミニズム小説『82年生まれ、キム・ジヨン』の流行以降増えたように感じられる「顔のない女性のイラストが表紙のフェミニズム本」およびその関連書籍を収集した。改めて書いておくと、チョ・ナムジュ著『82年生まれ、キム・ジヨン』は、韓国で社会現象的なブームを巻き起こしたのち、日本では2018年12月に発売されてヒットした。映画化・文庫化もされ、近年最も話題を呼んだフェミニズム関連書籍の

                                              【キム・ジヨン以降】顔のない女性のイラストが表紙のフェミニズム本をまとめてみた(2) - 敏感肌ADHDが生活を試みる
                                            • 映画『82年生まれ、キム・ジヨン』が突きつける、社会に深く根づく性差別 | CINRA

                                              ※本記事は『82年生まれ、キム・ジヨン』のネタバレを含む内容となっております。あらかじめご了承下さい。 チョン・ユミとコン・ユの共演。日本でも発行部数21万部の小説が映画化 日本でも2018年に出版され、海外のフェミニズム小説としては異例の21万部の発行部数を記録している『82年生まれ、キム・ジヨン』の映画版が公開となった。 主演は、チョン・ユミと、コン・ユ。ふたりは何度も共演してきたが、特にコン・ユは、実際に起こった聴覚障害者の生徒への性的暴行事件を描いた小説『トガニ 幼き瞳の告発』を読み、自ら映画化に働きかけたり、『新感染 ファイナル・エクスプレス』では、娘と釜山行き列車に乗り、謎のウイルスによりゾンビと化した乗客と戦いつつ、父親としての自身の在り方を問う役を演じたりしてきた。今回も、現代の夫婦や家族の在り方、そして何より男性としての在り方を問う役柄を演じている。 『82年生まれ、キム

                                                映画『82年生まれ、キム・ジヨン』が突きつける、社会に深く根づく性差別 | CINRA
                                              • 怒りは前に進むための感情である|『82年生まれ、キム・ジヨン』チョ・ナムジュ - ボヘミアの海岸線

                                                「そんな腹になるまで地下鉄に乗って働くような人が、何で子どもなんか産むのさ」 突然、どっと涙があふれた。私ってそういう人なのか。そうまでして稼がなきゃならない人。おなかが大きくなってまで、地下鉄に乗って。 ーーチョ・ナムジュ『82年生まれ、キム・ジヨン』 しばらく友人たちに貸していたこの本がようやく手元に戻ってきた。ふだんあまり海外文学を読まない人から「これ話題だけど持ってる?」と聞かれることが多かったので、読む前にいろいろな人に貸していたのだった。なるほどこれが社会現象となる小説、と思う。 82年生まれ、キム・ジヨン (単行本) 作者:チョ・ナムジュ 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 2018/12/07 メディア: 単行本(ソフトカバー) 82年うまれのキム・ジヨンという30代女性が、他人が憑依したような、奇妙な言動を見せる。精神科にかかったキム・ジヨンのカウンセリング調書として

                                                  怒りは前に進むための感情である|『82年生まれ、キム・ジヨン』チョ・ナムジュ - ボヘミアの海岸線
                                                • 「82年生まれ、キム・ジヨン」で考える女性の地位

                                                  世界が広いと信じていた子供時代。女性としての生きづらさを初めて知った少女時代。必死に勉強して入った大学から就職への壁。仕事ぶりは認められても昇進には結びつかない日々。結婚・出産で会社を辞め、社会から切り離されていくような気持ちを抱える日々。そして再就職への困難な道。ついに彼女の心が壊れてしまう――。 多くの女性が「これはわたしたちの物語!」と共感 韓国のジェンダー意識に関わる現代史や社会問題を織り交ぜながら、女性が社会で感じている重圧や生きづらさ、不平等感などを丁寧に描き出したチョ・ナムジュのフェミニスト小説『82年生まれ、キム・ジヨン』が映画化され、日本では10月9日より劇場公開される。 2016年に韓国で発売された原作は、韓国で130万部を突破したベストセラー小説。多くの女性が「これはわたしたちの物語!」と共感の声をあげる一方で、この本の存在を快く思わない一部の男性層の反発が高まるなど

                                                    「82年生まれ、キム・ジヨン」で考える女性の地位
                                                  • 今更「82年生まれ、キム・ジヨン」を読んだ最初の感想

                                                    この本しんどいな。 「82年生まれ、キム・ジヨン」を読んだ最初の感想がそれだった。 土曜の夜23時、昼間参加した友人の結婚式の疲れを引きずりながら、少し暗くした部屋でベットに寝そべりダラダラと読んでいた。隣のリビングからは、夫が録画した刑事ドラマを見ている音が響いてくる。あしたは日曜で何も予定がなく、深夜までドラマを見続けるのだろう。美咲も多分、明日は午前中はダラダラと寝て過ごし、パンかカップスープの適当な昼ごはんを食べ、夕方なんとなく近くの駅ビルの買い物に出かけ、夕食は作るのが面倒になって外食で済ませて帰ってくるのだろう。結婚して1年近く続く何もない週末のいつもの過ごし方。 鈴木美咲は1990年生まれの28歳。生まれは山梨県で、大学で上京するまでは地元で自営業を営む両親のもとで特に大きな反抗もなく健やかに育ったと自分では思っている。勉強は小さい頃から得意で、地元の進学校に進学した際には、

                                                      今更「82年生まれ、キム・ジヨン」を読んだ最初の感想
                                                    • 『82年生まれ、キム・ジヨン』〜 多くの女性の共感を得た原作の映画化だが・・・。 - yakkunの趣夫生活

                                                      (82년생 김지영 2019年 韓国) K-POPが好きでCS放送で音楽番組をよく見てますが、ジヨンって名前をよく見かけるので「本当にジヨンって名前は多いんだなぁ」などと思いつつ、本作は、そんなどこにでも居そうな”キム・ジヨン”という名の女性の物語。 家事と子育てに追われるジヨン。ベランダで佇んでいると後ろから幼い娘アヨンが「ママ」と呼ぶ声が。振り返り微笑むジヨンの笑顔はどこか引きつっている様に見える。 一方ジヨンの夫デヒュンは精神科医を訪れている。自分の事ではなく妻の事で相談に来たと言う。「本人が来ないと」と告げる医師に、デヒュンはスマホに保存された一本の動画を見せる。 何やら不穏な空気が漂うオープニングだが、場面が変わり正月の夫の実家への里帰りについて話し合っている場面になると、「実家へ行くのは疲れるから、旅行にでも行こうか」と提案する夫に対し、「正月に里帰りせずお義母さんに責めらるの

                                                        『82年生まれ、キム・ジヨン』〜 多くの女性の共感を得た原作の映画化だが・・・。 - yakkunの趣夫生活
                                                      • 韓国は「キム・ジヨン」だらけ? 韓国特有の名前事情が興味深い

                                                        GINZA @GINZA_magazine エポックメイキングな作品『82年生まれ、キム・ジヨン』を軸に、それ以前、以後、近い将来の韓国文学フェミニズムについて、小山内園子さんとともに見ていきたい。〈フェミニズム文学の今までとこれから〉ginzamag.com/culture/korea-… pic.twitter.com/29l1KrZ4xu 2021-11-17 21:14:02 Ayami Imanishi @ayamix630 韓国文学が流行ってるのは数年前から知ってたけど、今更ながら「82年生まれ、キム・ジヨン」を読んだ。たぶんいろんな世代の女性が「私の物語だ」と思える作品だったからヒットしたんだろうな。翻訳小説って読みづらくて苦手なんだけど(言い回しがまどろっこしい)、めちゃくちゃスムーズに読めた。 2021-12-07 20:28:18

                                                          韓国は「キム・ジヨン」だらけ? 韓国特有の名前事情が興味深い
                                                        • 日韓関係が冷え込もうとも… 胸に刺さるキム・ジヨン:朝日新聞デジタル

                                                          韓流が日本に定着して約15年。映画・ドラマ、K―POPと続いたその波がいま文学に来ている。日本で14万部となる小説『82年生まれ、キム・ジヨン』をはじめ、多様な韓国文学が続々と邦訳され、人気だ。その多くが30~40代女性作家たちの作品だ。日韓関係が冷え込んでいるときだからこそ、本を静かに読むというのも悪くない。 京都のトークイベントに東京や九州から 韓国の女性が日常で経験する差別を淡々と描き、昨年12月に発刊された日本語版もベストセラーになった小説『82年生まれ、キム・ジヨン』(筑摩書房)。著者のチョ・ナムジュさん(41)が8月31日に来日、翻訳者の斎藤真理子さんと京都の同志社大学でトークイベントを行った。 日韓関係が冷え込もうとも…

                                                            日韓関係が冷え込もうとも… 胸に刺さるキム・ジヨン:朝日新聞デジタル
                                                          • 【キム・ジヨン以降】顔のない女性のイラストが表紙のフェミニズム本をまとめてみた(3) - 敏感肌ADHDが生活を試みる

                                                            ※本記事はアフィリエイトリンクを使用しています。 当ブログでは、顔のない女性のイラストが表紙のフェミニズム関連書籍を観測・記録している。顔のない女性のイラストが表紙のフェミニズム関連書籍とは、典型的にはチョ・ナムジュ『82年生まれ、キム・ジヨン』やオルナ・ドーナト『母親になって後悔してる』に代表されるような、顔を草花等で隠した女性のバストアップの写実的なイラストを装画に用いたフェミニズム小説や人文書である。本邦では、2018年12月のキム・ジヨン刊行以降多数見られるようになり、明らかに流行と化している。 82年生まれ、キム・ジヨン (ちくま文庫) 作者:チョ・ナムジュ,斎藤真理子 筑摩書房 Amazon 母親になって後悔してる 作者:オルナ・ドーナト 新潮社 Amazon まとめ第一弾では、キム・ジヨン刊行以降のこのような装画の多くが、榎本マリコという一人のクリエイターの手によるものである

                                                              【キム・ジヨン以降】顔のない女性のイラストが表紙のフェミニズム本をまとめてみた(3) - 敏感肌ADHDが生活を試みる
                                                            • 『82年生まれ、キム・ジヨン』が気づかせた女性差別 酒井順子×ジェーン・スー×すんみ〈前編〉 日本で韓国で、格差に声を上げ始めた女性たち〈前編〉|話題|婦人公論.jp

                                                              〈映画版が公開!〉1980年代に韓国で生まれた一人の女性が、普通に生きていくなかでぶつかる差別や困難を描いた韓国のベストセラー小説、『82年生まれ、キム・ジヨン』(チョ・ナムジュ著 斎藤真理子・訳)が、日本でも話題になっています。女性であるがゆえに生きづらさを覚える様子が共感を呼びました。この小説が両国で多くの読者を得た背景にあるもの、そしてこれからの社会のあり方とは。女性の生き方を見つめてきた酒井順子さん、ジェーン・スーさん、韓国のフェミニズム書『私たちにはことばが必要だ フェミニストは黙らない』の共訳者で韓国の文学や社会情勢に詳しい翻訳家のすんみさんが語り合った記事を配信します(構成=玉居子泰子 撮影=本社写真部) 酒井 『82年生まれ、キム・ジヨン』(以下、『キム・ジヨン』)を読み、韓国女性の置かれた状況が、日本と似ているなと思いました。違うところもあるけれど、欧米に比べると「わかる

                                                                『82年生まれ、キム・ジヨン』が気づかせた女性差別 酒井順子×ジェーン・スー×すんみ〈前編〉 日本で韓国で、格差に声を上げ始めた女性たち〈前編〉|話題|婦人公論.jp
                                                              • 「女が勉強してどうなるのか」の時代から『キム・ジヨン』まで

                                                                『82年生まれ、キム・ジヨン』(チョ・ナムジュ/筑摩書房)の日本でのヒットや、異例の3刷となり単行本化も決まった「韓国・フェミニズム・日本」特集の『文藝2019年秋季号』。人気の土台となっているのは、ここ数年の韓国でのフェミニズムの盛り上がりに対する興味・関心だろう。 ジェンダーギャップ指数は日本よりさらに下位の韓国。しかし、ひとたび事件が起これば、ジェンダー不平等に声を上げる数万人規模のデモが起きる国でもある。『キム・ジヨン』を始めとする最近の韓国小説は、理想へ手を伸ばし現場で声を上げることを後押しするような作品が多いようにも感じる。 『キム・ジヨン』で翻訳、『文藝2019年秋季号』の単行本では監修を務める翻訳家の斎藤真理子さんにインタビューを申し込んだところ、「ウーマンリブや雇用機会均等法の女子の就職事情など、若い世代に伝わっていないことも多い。そのあたりもお話できるなら」と、ご返信を

                                                                  「女が勉強してどうなるのか」の時代から『キム・ジヨン』まで
                                                                • 『82年生まれ、キム・ジヨン』――原作と映画、それぞれの凄絶 - 集英社新書プラス

                                                                  ソウルで暮らし始めたのは1990年のことだ。その頃に知り合った日本の友人から「最近、東京の映画館で『はちどり』という映画を見て、あの頃のことを思い出した」というメールをもらった。映画の舞台は1994年のソウル。たしかに高層ビルが立ち並ぶ、今のきらびやかな韓国とは街の色が違う、人々の歩く速度が違う。 あの頃は延世大学で働いていた。在学生には映画『パラサイト 半地下の家族』(2020年)でアカデミー賞に輝いたポン・ジュノ監督がいた。個人的な接点はなかったが、授賞式の彼を見ていたら懐かしい気持ちになった。ダブダブのズボンにメガネをかけて、「イケてなかった」当時の男子学生たち。今のKpopスターたちのキラキラ感とは全くの別世界、でも気さくでいい兄ちゃんたち、ポン・ジュノ監督みたいな風貌の学生がたくさんいた。 過去の記憶は小説や映画、ドラマの世界で一生懸命再現されている。そうしないと、つながりが失わ

                                                                    『82年生まれ、キム・ジヨン』――原作と映画、それぞれの凄絶 - 集英社新書プラス
                                                                  • 「そういうお前は誰なんだ」~キム・ジヨン、ティリオン・ラニスター、サルトル - 晴天の霹靂

                                                                    くさくさするので近所の神社へ行った。 おみくじを引く。 おみくじって、せっかく引いても「大吉」とか書いてあるところしか読んでいない人が多いようであるけれど、一番おもしろいのはその上に書いてある、どうとでも意味の取れる和歌だと思う。 なんだかモヤモヤしてるときにおみくじを引いて 「この和歌は自分にとってどういう意味だ?」 なぞと考えながら散歩するのは面白い。 だいたい、どうとでも取れるものを自分にひきつけて考えようとするときに、なんとなく気になってる問題が背後にチョロチョロと見え隠れしてくる。 それがたぶん占いってものの遊び方ではあるまいか。 82年生まれ、キム・ジヨンを見た。 82年生まれ、キム・ジヨン(吹替版) 発売日: 2021/04/02 メディア: Prime Video 原作の小説がベストセラーになっていた2019年に、すぐ買って読み、その時は実はあまりピンとこなかった。 中に出

                                                                      「そういうお前は誰なんだ」~キム・ジヨン、ティリオン・ラニスター、サルトル - 晴天の霹靂
                                                                    • 釣り広告?映画版『82年生まれ、キム・ジヨン』の日本版ポスターに批判殺到 - からあげ速報

                                                                      コンニチワ!サブカルおじさんTISM!です。 今日はまだ先の公開ですが楽しみな映画を紹介します。 韓国映画 『82年生まれ、キム・ジヨン』 です! 1.原作はベストセラー小説このタイトル、「聞いたことある!」という人もいれば「読みました!」って人も多いかもしれません。これは2016年に韓国で出版されたベストセラー小説で、日本では2018年に翻訳され、韓国フェミニズム文学の代表的な作品にあげられるくらい話題になりました どんなお話なのかAmazonでの紹介を見てみましょう。 学生時代 だがキム・ジヨン氏はその日、父にひどく叱られた。何でそんな遠くの予備校に行くんだ、何で誰とでも口をきくんだ、何でスカートがそんなに短いんだ……。そんなふうに育てられてきたのだった。気をつけろ、服装をきちんとしろ、立ち居振る舞いを正せ、危ない道、危ない時間、危ない人はちゃんと見分けて避けなさいと。気づかずに避けら

                                                                        釣り広告?映画版『82年生まれ、キム・ジヨン』の日本版ポスターに批判殺到 - からあげ速報
                                                                      • 特別対談 未来のキム・ジヨンのために|『82年生まれ、キム・ジヨン』|チョ・ナムジュ,斎藤 真理子|webちくま(1/4)

                                                                        映画『82年生まれ、キム・ジヨン』が日本でも10月9日(金)から公開決定!そして3月8日の国際女性デーを記念し、『82年生まれ、キム・ジヨン』の著者チョ・ナムジュさんと、同書の翻訳家・斎藤真理子さんの対談をお贈りいたします。 2019年8月31日に同志社大学で駐大阪韓国文化院ほかの主催で行われたものです。 〇司会:金友子(立命館大学 准教授) ○通訳 キム・スジョン 〇主催:駐大阪韓国文化院、同志社コリア研究センター、韓国文学翻訳院 〇協力:株式会社 筑摩書房 https://www.k-culture.jp/info_news_view.php?number=1330 ●自分の声を手に入れるための本 司会 チョ・ナムジュさんの来日トークイベントは、2019年2月の東京に続き、今回が二度目です。本書がきっかけとなり、日本でも大きな共感をもって本書が迎えられていて、まさに「私もだ」という経験

                                                                          特別対談 未来のキム・ジヨンのために|『82年生まれ、キム・ジヨン』|チョ・ナムジュ,斎藤 真理子|webちくま(1/4)
                                                                        • 2倍味わう! 原作小説と映画を徹底解説|『82年生まれ、キム・ジヨン』|斎藤 真理子|webちくま(1/2)

                                                                          10月9日に全国ロードショーとなった映画『82年生まれ、キム・ジヨン』。公開を記念して、原作小説の翻訳を手掛けた斎藤真理子さんに小説と映画の違い、知っておくとより深く楽しめるそれぞれの読みどころ・見どころを解説していただきました。 原作をもう読んだ方も未読の方も、小説と映画、両方を楽しみたくなること間違いなし! 顔のない小説と、顔のある映画 映画『82年生まれ、キム・ジヨン』が10月9日に日本公開された。 原作本を読まれた方ならわかるだろうが、この物語は結末が独特で、端的に言って希望のかけらもない。非常にコンセプチュアルな小説で、読んだ人にショックを与え、否応なく考えさせるように仕組まれているからだ。そのため読者の皆さんからは「これをどうやって映画にするの?」という声がかなり聞こえてきた。 そして2019年秋、韓国で映画が公開されると、いち早くそれを見てきたという読者の方が『キム・ジヨン』

                                                                            2倍味わう! 原作小説と映画を徹底解説|『82年生まれ、キム・ジヨン』|斎藤 真理子|webちくま(1/2)
                                                                          • 『82年生まれ、キム・ジヨン』を読んだ。日本に産まれて良かったと思った。 - おたまの日記

                                                                            隣国のベストセラー 2016年に韓国で出版されてベストセラーになり、大炎上して社会現象にまでなっている『82年生まれ、キム・ジヨン』という小説を読みました。韓国では全国会議員に配られたそうですね。 あらすじ(ネタバレ無し) 主人公キム・ジヨンは1982年生まれの女性で、結婚して娘がひとりいます。ある事件をきっかけに精神を病んでしまい、精神科医の診察を受けることになりますが、この小説は、その医師が書いたカルテという形をとっています。 これはキム・ジヨンのセリフ。 死ぬほど痛い思いをして赤ちゃん産んで、私の生活も、仕事も、夢も捨てて、自分の人生や私自身のことはほったらかして子どもを育ててるのに、虫だって。害虫なんだって。私、どうすればいい? (『82年生まれ、キム・ジヨン』p159より引用 母親を「害虫」と呼ぶ男性たち 韓国ではネットスラングから生まれた「マムチュン」という侮辱的な言葉があるそ

                                                                              『82年生まれ、キム・ジヨン』を読んだ。日本に産まれて良かったと思った。 - おたまの日記
                                                                            • 韓国で100万部『82年生まれ、キム・ジヨン』が描く女性の生きづらさ

                                                                              「社会現象」と呼ばれ、異例の大ヒットとなる作品はときどきある。この小説『82年生まれ、キム・ジヨン』は、まさにそれだ。書店で平積みされているのを見かけた方も多いかもしれないが、日本で、外国文学、とくにアジア圏の文学がこれほど注目を集める事態は類がない。原書が刊行された韓国では100万部の売れ行きを突破した(ちなみに、韓国の全人口はおよそ5千万人だ)。本作は世界17ヵ国・地域での翻訳出版も決定し、韓国では映画化されるという。 これほど支持を集める理由は、本を開けば明らかである。女として生まれ落ちたキム・ジヨン氏は、一見、それなりに幸せな人生を歩んでいるように見える。けれどそこには、ふつうの日常にうずもれた、小さな理不尽がたくさんある。女性であるということだけを理由にした理不尽が。読者は自分の体験や、言葉にならなかった気持ちを思い出し、怒りに心をざわつかせながら読み進めずにいられなくなる。

                                                                                韓国で100万部『82年生まれ、キム・ジヨン』が描く女性の生きづらさ
                                                                              • 『82年生まれ、キム・ジヨン』の翻訳者・斎藤真理子が語る、韓国文学の根底にあるものとは。韓国文学に触れることは、明日の日本を考えるメルクマールになる。 連載対談 中島京子の「扉をあけたら」 ゲスト:斎藤真理子(翻訳者)|P+D MAGAZINE

                                                                                HOME > シリーズ > 『82年生まれ、キム・ジヨン』の翻訳者・斎藤真理子が語る、韓国文学の根底にあるものとは。韓国文学に触れることは、明日の日本を考えるメルクマールになる。 連載対談 中島京子の「扉をあけたら」 ゲスト:斎藤真理子(翻訳者) 『82年生まれ、キム・ジヨン』の翻訳者・斎藤真理子が語る、韓国文学の根底にあるものとは。韓国文学に触れることは、明日の日本を考えるメルクマールになる。 連載対談 中島京子の「扉をあけたら」 ゲスト:斎藤真理子(翻訳者) 韓国でベストセラーとなり、日本でも「等身大の女性を描いている」と大きな話題となった小説『82年生まれ、キム・ジヨン』。文学的な視点から見ると韓国と日本の距離はぐっと親密になっています。この本の翻訳も手がけ、今や現代韓国文学紹介のトップランナーと言われる斎藤真理子さんに、韓国文学の「現在」についてお聞きしました。 2019/10/2

                                                                                  『82年生まれ、キム・ジヨン』の翻訳者・斎藤真理子が語る、韓国文学の根底にあるものとは。韓国文学に触れることは、明日の日本を考えるメルクマールになる。 連載対談 中島京子の「扉をあけたら」 ゲスト:斎藤真理子(翻訳者)|P+D MAGAZINE
                                                                                • 『 82年生まれ、キム・ジヨン』を観ての感想 【おすすめ映画】

                                                                                  ※追記:2021/10/14 Netflixでは未だ配信がないようですが、Amazon Primeにレンタルで配信されているのを確認しました。レンタル系の配信サービスでは公開されているようです。 Amazon Prime レンタル 「82年生まれ、キム・ジヨン(字幕版)」 2020年10月9日に劇場公開された韓国初の映画作品「82年生まれ、キム・ジヨン」を観てきましたので感想を記したいと思います。 若干のネタバレを含みます。 映画を観たキッカケ 最近、Netflixで話題となっていた韓国ドラマ「サイコだけど大丈夫」「梨泰院クラス」「愛の不時着」を視聴しました。 いずれも楽しめる作品でしたし、出演する役者さんが主演以外も被っておらず、韓国における映像作品の制作力、層の厚さに圧倒されました。 その影響もあってか、この秋公開の映画をチェックしていた時、自然とこの作品に気持ちが反応しました。 Ne

                                                                                    『 82年生まれ、キム・ジヨン』を観ての感想 【おすすめ映画】