海江田万里経済財政相は17日、円高の長期化に対応するため「内閣府で(通貨としての)円の国際化について勉強しようと思う」と述べ、「円の国際化」をテーマにした研究会を立ち上げる考えを示した。国際通貨として地位が高まって円建ての貿易決済が増えれば、円高が日本企業に与える影響を和らげることができるという考えからだ。研究会のメンバーには外部の有識者を含める考えだ。 海江田氏は東京都内で記者団に対し「米国の地位の相対的な低下などから、円高圧力は一過性のものではなく、中長期的にありうる」と指摘。「製造業をどう守っていくのか、ということを考えれば、円(建て)の(国際的な)取引を増やしていかないといけない」とした。 「円の国際化」は古くて新しい問題だ。1999年には外国為替等審議会(旧蔵相、現財務相の諮問機関)が円の国際化推進に向けた答申を公表。ドル建て一辺倒だった貿易決済の世界で円を使ってもらおうと取