飲酒運転で検挙された人の数が2015年までの10年間で5分の1に減った。警察庁への取材で分かった。10年前に福岡市で子ども3人が死亡した事故などを受けて厳罰化が進み、意識が高まったことなどが背景にあるとみられる。一方で酒酔い運転など悪質なドライバーが検挙者に占める割合は増えている。 厳罰化のきっかけの一つとなったのは、福岡市東区の「海の中道大橋」で06年8月、市職員(当時)の男が飲酒運転する車に追突された車が海に転落し、4歳、3歳、1歳の3人が死亡した事故。25日で発生から10年を迎える。 福岡の事故を受けた07年の道路交通法改正では、正常な運転ができないほど泥酔した状態の「酒酔い運転」の懲役刑の上限が3年から5年に、酒酔いには至らない「酒気帯び運転」は1年から3年に引き上げられた。また、飲酒運転すると知りながら同乗したり車を提供したりした人を罰する規定も設けられた。 09年には、酒気帯び