パワーエリートのネットワークを分析し、国際政治経済金融のキーパーソンを探るアルルの男・ヒロシ 興味深い政界情報。大樹総研というシンクタンクがある。 このシンクタンク、「戦略コンサル」やら「フェロー派遣」による講演者派遣業務やら「地方自治体」向けのコンサルをやっている。 この大樹総研のトップは、評論家の池田健三郎という人であり、創業者は矢島義也というひとだ。 どちらの名前も私には初耳だ。 ただ、顧問や研究員には著名人が並んでいるのが興味深いところだ。 顧問には、佐藤敬夫 ((社)日本経営士会会長、(社)日本青年会議所代25代会頭、元衆議院委員)、安城欽寿 (元 京セラ(株)代表取締役社長、副会長、相談役)、相原宏徳 (元 三菱商事(株)代表取締役副社長)、保岡興治(元法務大臣(第69 代、81代)、前衆議院議員(弁護士))、熊谷 弘 (元通商産業大臣(第57代)、元内閣官房長官(第
パワーエリートのネットワークを分析し、国際政治経済金融のキーパーソンを探るアルルの男・ヒロシです。 先週の半ばころ、TPP交渉に関する日本の政府代表に元外務官僚の大島正太郎が任命されたというニュースがあった。これをどのように読みとくべきか。 結論から言うと、TPP交渉は「外務省北米局・経済局の仕切り」で行われるということである。経済産業省は権限争いに敗れたわけだ。 大島正太郎の経歴は以下のとおり。 大島正太郎。東京大学卒業後、外務省入省。アジア局南東アジア第一課長、情報調査局企画課長、在ロシア大使館公使、在米大使館公使、経済局長、駐サウジアラビア特命全権大使、外務審議官、G8サミット小泉総理個人代表(「シェルパ」)、駐韓国特命全権大使。平成20年退官。WTO上級委員会委員。 当初、TPP政府代表は、田中真紀子外相とやりあった、同じく外務官僚の野上義二の名前や、長島昭久の名前が取りざ
パワーエリートのネットワークを分析し、国際政治経済金融のキーパーソンを探る外国特派員協会のジェラルド・カーティス講演会にフリーの立場で参加しました。この講演は外国人記者たちが、本国に送る記事に引用するための識者のコメントを拾うための機会だろう。 講演の相手役は上智大学の中野教授。 講演会が始まって15分位に中野教授の方からカーティスに「あなたはCIAだという疑惑がネットでささやかれている」とカーティスに向ける。この中野教授は、必ずしも小沢を評価するわけではないようだが、小沢デモのことや検察審査会の問題点について、一定の理解はしている。 カーティスには、別の記者からも「ウォルフレンが検察による小沢に対する謀略について書いているが」という趣旨の質問も投げかけられた。 カーティスは講演の後半で、「私がCIAという説は、陰謀論であり、クラップ(ゴミのような話)」とは吐き捨てた。彼としてはそ
パワーエリートのネットワークを分析し、国際政治経済金融のキーパーソンを探る「衣の下に鎧が見える」という評価がまさにふさわしい。美辞麗句に彩られているが、このCSIS・経団連の調査報告は「ショックドクトリン」そのもの。震災復興と日米同盟強化をリンクさせる狙いがある。日米同盟屋が経済分野に進出してきた。。 CSISの報告書を見ていると、震災後の山口組の活動を連想させる。一方で、災害救援・炊き出しをやりつつ、別の部隊がしっかりと現地調査をやってビジネス提携、食い込みを行う。米軍も山口組も暴力組織であるから、本質は同じなのだろう。戦後の日本は米国が山口組を利用して支配したこともある。 CSIS報告では「日本の将来は日本が選ぶべき」としているが、そもそもこの報告書は経団連との共同作業。経団連はアメリカの方しか見ていない特殊な経済団体。小沢一郎が「第二経団連」をつくろうした理由もそこにある。CSI
パワーエリートのネットワークを分析し、国際政治経済金融のキーパーソンを探るアルルの男・ヒロシです。 TPPに関する海外主要メディアの報道を整理していたことでわかったことがある。 TPPは経済戦略ではなく、国家戦略の軍事戦略との両翼とアメリカが位置づけてしまった時点で、TPPは日米同盟に連動した「踏み絵」になってしまった。 私はここ数年の「ニューヨーク・タイムズ」「ワシントン・ポスト」「フィナンシャル・タイムズ」「WSJ」といった対日世論に影響を与えると思われる新聞の記事検索を行ったのだが、恐ろしい程に関心が低く、特定の論者が熱心に宣伝しているということがわかった。 ①2009年のオバマの太平洋諸国歴訪:これがアメリカにおけるTPP論議の初期である。この時期(09年~10年)においては、鳩山の東アジア共同体構想と連動する形でTPPは「環太平洋自由貿易構想」として報道されていた。 アメリカのハ
パワーエリートのネットワークを分析し、国際政治経済金融のキーパーソンを探るアルルの男・ヒロシです。 今日は2011年8月29日です。 やはり、物事は悪い方向に、悪い方向にいくもので、民主党の新代表に野田佳彦財務大臣が就任した。松下政経塾出身者で初めての総理大臣になるだろう。 今回の代表選挙では、NHKが投票結果を野田に有利に誘導したことがわかっている。小沢グループから推薦人を借りた馬淵澄夫元国交大臣は、「今朝の決起集会では、決選投票では増税反対などの政策の近い海江田氏に投票する」と実際は表明していた。NHKは決戦投票寸前に、馬淵氏は海江田氏以外に投票を指示と大々的に報じていたから、Twitterなどを通じてこの情報が流れていたはずである。これで馬淵の行動を見て判断しようとした中間派が大きく野田に流れたわけだ。NHKも信用がならない状況になった。 今回の民主党代表選は菅直人首相の退陣に伴うも
パワーエリートのネットワークを分析し、国際政治経済金融のキーパーソンを探るアルルの男・ヒロシです。 日経新聞の一面を見て驚いた。「日立と三菱重工が統合へ」とデカデカと書かれている。 記事は、「きょうにも合併会見」と書いてある。 この記事を読む前に、私はネットで「社長島耕作」シリーズの初芝電気が原発部門を震災後売却した(もちろん漫画の中で)ということについて詳しい経緯を調べていたから、この記事は何もなければ「確かにそういう時代が来たかもな」と思っただろう。 ところが、朝日新聞も我が家では購読しているので、これを見てみると、こちらは海江田経産大臣が、原発関連の官僚(松永和夫・経産次官、寺坂信昭・保安院長、細野哲弘・エネ庁長官)が更迭されるという記事と子ども手当の今年度限りでの廃止(児童手当の復活)が一面に出ている。 あれ?と思った。これは日経のスクープなのだろうか。 記事を読んでみる
パワーエリートのネットワークを分析し、国際政治経済金融のキーパーソンを探るアルルの男・ヒロシです。 すでにツイッター上では告知していますが、8月6日に私の新刊『日本再占領:消えた統治能力と第三の敗戦』(成甲書房)が全国の書店で発売になります。amazonで予約は受け付けています。 日米関係についての書籍は05年の『ジャパン・ハンドラーズ』以来です。かなり文献など証言を調べたり、一部、直接取材やマスコミ関係者の情報提供も含めて書かれています。力を入れて書きました。 内容については「あとがき」に要約してありますので、こちらを転載します。 (転載開始) おわりに 「打ちのめされた国で、最初からやり直す」 2011年3月11日、すべての日本人にとって「空気」が変わった。これは自身を取り巻く環境だけではなく、原発事故で放出された放射性物質により、物理的な意味でも空気は変わった。 震災が起
パワーエリートのネットワークを分析し、国際政治経済金融のキーパーソンを探るアルルの男・ヒロシです。 『日本再占領』はどうやら8月6日、広島原爆の日に全国書店で発売できそうです。正式のアナウンスがでたら、もっと詳しくお知らせします。 日米関係の本は『ジャパン・ハンドラーズ』(日本文芸社)以来ですが、この新刊で載せきれなかった、原稿もあります。これはいずれ、ジャパハンの増補版で取り扱いたいと思います。 それで、今日は日本における政治体制論として、近代ヨーロッパと律令日本を比較研究するという業績を今蓄積している、植田信さんの文章を転載します。植田さんは『日本再占領』の草稿を読んで、以下のようにコメントしてくれました。 ===== 古い世代が体験記を残せば、若き世代は必ず吸収してくれる 投稿者:ウエダ 投稿日:2011年 7月16日(土)18時59分6秒 編集済 こんばんは、皆さん、植田です。
パワーエリートのネットワークを分析し、国際政治経済金融のキーパーソンを探るアルルの男・ヒロシです。 細野豪志・原発担当大臣がアメリカの指示を受けて福島第一原発の事故収束のステップワンとステップツーまでの工程表の履行を行っていることは分かっていたが、一体、アメリカ本国のカウンターパートは誰なのだろうということが私はずっと、気になっていた。NRCの職員が日本にやってきたりしていたことが分かっていたがホワイトハウスのカウンターパートは一体誰なのだろうと。 そして、アメリカ国内のジャパン・ハンドラーズとホワイトハウスや合衆国議会といった最高権力層との若干の考え方の違いにも気になっていた。 マイケル・グリーンやリチャード・アーミテージたちは、今すぐにでも菅直人首相を退陣させるべく、子飼いの前原誠司前外相を使って、不信任案政局で腰砕けになった鳩山グループや小沢グループを取り込んで「菅降ろし」にと
パワーエリートのネットワークを分析し、国際政治経済金融のキーパーソンを探るアルルの男・ヒロシです。 松本龍・復興担当大臣が、就任わずか1週間で退任するようだ。宮城県庁で行った村井宮城県知事への発言が問題になっていた。ひとことで言えば、松本龍は松下政経塾に潰された。「部落利権」がアメリカの「グローバリスト利権」に負けた。あるいは「空気」に負けた。(詳しくは参考で引用した「赤旗」の記事を参照されたし) (以下加筆開始) 今朝の産経新聞によると、松本龍と村井宮城県知事は「旧知の仲」だったという。面識がある知り合いであれば、復興大臣の発言は問題ない。それどころか、親分肌の先輩からの助言ということになる。松本が「長幼の序」と言っていたのも筋が通る。 村井知事は松下政経塾出身であり、野村総研を使って地元を排除した復興プランを丸投げしていた。その中には漁業の民間参入や漁港の集約、復興消費税などの案
パワーエリートのネットワークを分析し、国際政治経済金融のキーパーソンを探るアルルの男・ヒロシです。今日は多少物騒な事を書く。 「菅下ろし」が膠着している中、民主党最高顧問で「政界の水戸黄門」を僭称(せんしょう)する渡部恒三・衆議院議員は昨日の産経新聞で以下のような発言をしたという。 (引用開始) 執行部の苦悩も何のそののずぶとさに、首相を後押ししてきた渡部恒三最高顧問も頭を抱える。最近、公明党幹部との会談で、首相と小沢一郎元代表の一騎打ちだった昨年9月の代表選を振り返りながら、こうぼやいた。 「とにかく小沢を代表にしちゃいけないというので、みんな菅に入れたけど、本当にひでえのにやらせちゃったな」 http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110620/plc11062000570000-n2.htm (引用終わり) この発言を見て、私は本当に怒
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