学校に眠る地域の資料を見直そうと、県立紀伊風土記の丘(和歌山市岩橋)が県内の小中高校の調査を進めている。歴史の古い学校の多くに備えられている「郷土資料室」などから、地域の人々の生活や歴史を知る貴重な発見が相次いでおり、これまでの調査結果の一部を、9月4日までの企画展「学校にあるたからもの」で紹介。同館学芸員は「かつて学校が、地域の歴史を伝える博物館のような役割を果たしていた。資料をリスト化し、郷土資料として活用できるよう体制づくりをしていきたい」と話している。 地域住民が持ち寄った文化財を展示、保管する郷土資料室が設けられている学校でも、校内で資料の引き継ぎがされなかったり、再整備によって資料が捨てられたり、放置されたりして、最近はその存在すら忘れられつつあるという。 調査のきっかけになったのは、平成23年に起きた紀伊半島大水害。新宮市内の廃校となった小学校に保管されていた農具など、地域の
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