阪神大震災以降、18年ぶりに震度6以上の揺れが襲った兵庫県の淡路島で、地震発生直後、住民たちが最初に行ったのは、やはり安否確認だった。昔と変わらぬご近所同士による声かけだけでなく、東日本大震災を契機に登場したスマートフォン(高機能携帯電話)のアプリ(応用ソフト)「LINE(ライン)」も存在感を発揮。阪神、東日本の両大震災では通信網が寸断され、安否確認に奔走した経験を持つ住民も多く、「安否が分かると前向きに復旧に取り組める」と効果を実感していた。 「メールや電話は知人一斉には伝えられないが、LINEなら一度に確認できる。友達の安全がわかってホッとした」 南あわじ市中条中筋の県立高校1年の女子生徒(15)は、揺れが収まるとすぐにスマートフォンの通信アプリ「LINE」を開き、友人の状況を調べた。すでに複数の友人が「大丈夫?」などとメッセージを送っており、一目で無事が確認できたという。 LINEは