スギ花粉症シーズンもいよいよ終盤戦、東北地方を残して多くの地域では飛散のピークを越えた。スッキリできるのももうすぐだ。一方で、新型コロナのほうは感染者数が下げ止まり、むしろいつ増加に転じるかもしれず、一向にスッキリしない。 これら花粉症と新型コロナ感染の関係性については、実はいまひとつ明らかになっていない。ただ、「花粉の飛散量」と「新型コロナのかかりやすさ」は、無関係ではないことがわかってきた。 花粉の飛散量が増えると感染リスクが上がる? 独ミュンヘン工科大学他の国際共同研究チームが3月、「世界31カ国のデータを解析したところ、空気中の花粉濃度が上昇してから4日後に新型コロナの感染率が上がる傾向が見られた」という論文を『アメリカ科学アカデミー紀要』(PNAS)に発表した。 さかのぼること半年、ミュンヘン工科大学の研究チームは「花粉にさらされると呼吸器ウイルスに対する自然免疫が弱まる」という
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