大阪市東住吉区で5月、小2女児が刃物で刺され重傷を負った事件で、大阪地検は9日、殺人未遂容疑で逮捕、送検された無職の女(32)=同市住吉区=について、精神鑑定の結果、事件当時は心神喪失状態で刑事責任能力が問えないと判断し、不起訴処分にした。 心神喪失者医療観察法に基づく地検の申し立てを受け、大阪地裁は女の鑑定入院を命じた。 女は「交際していた男性に冷たくされ、殺意が芽生えたが殺せなかった。子どもなら殺せると思った」と供述、動機に不可解な点があり6月から鑑定留置していた。 事件は5月17日午後、大阪市東住吉区今川8丁目の路上で発生。下校途中の同市立育和小2年嵯峨根瑞奈ちゃん(8)が突然、女に刃物で胸など6カ所を刺された。瑞奈ちゃんは学校に通えるまで回復した。