食物アレルギーによる事故を防ぐための注意点や対処法を多くの人に知ってもらおうと、県は、重大な事態を招きかねない「ヒヤリハット」の事例をまとめた冊子を作成する。作成はNPO法人「千葉アレルギーネット」(下条直樹理事長)に業務委託し、今年度内の完成を目指す。同ネットの桐谷利恵副理事長は「できるだけ分かりやすい内容にして、多くの人に手にとってもらいたい」としている。 冊子の作成は、県民のニーズに応え、民間の手法などを活用して消費生活の課題を解決する取り組みを推進するために、県が実施している「消費生活の安定及び向上に向けた県民提案事業」の公募に、同ネットが応募して採択された。作成にかかった費用は県が全額負担する。 同ネットによると、冊子では医療関係者やアレルギーの子供を持つ保護者ら、県内の市町村の教育委員会などにアンケート調査を実施。誤ってアレルギー食品を食べた事故や、その他にも重大な事態につなが
公明党の漆原良夫国対委員長は29日夜のBS11番組で、集団的自衛権の行使容認問題をめぐる政府、自民党との対立が先鋭化した場合に連立政権から離脱する可能性を否定せず、安倍晋三首相を牽制(けんせい)した。「(公明党の)山口那津男代表は『連立離脱はない』とは言っていない」と述べた。
新政府軍と旧幕府軍が衝突した鳥羽伏見の戦いが終結した直後の慶応4(1868)年2月15日、泉州・堺に無断上陸したフランス兵と、堺の治安を預かる土佐藩士が衝突する事件が発生した。退去を要求するも聞き入れられず、ついには銃撃戦に発展。フランス側に22人の死傷者を出す結果となった。幕府を支援するフランスに対し、新政府側の土佐藩。言葉の行き違いもあったが、感情のもつれこそが最大の原因だったとも考えられる。 無断で上陸 事の発端は15日昼ごろにあった。大坂から政府の許可なしで陸路、堺に入ろうとした駐兵庫フランス副領事と艦隊司令官の一行を、土佐藩士が大和川に架かる大和橋で阻止したのだ。フランス側も同行していた兵士が少なかったのか、抵抗もせずに反転したため、事なきを得た。 ところが、待つもいっこうに来ない副領事ら。これにじれたのか、それとも引き返したことを知ってのことか。夕暮れには、港の数キロ沖で停泊し
■予防効果は期待できず 食物アレルギーの原因食材のうち、そばとピーナツについて、9割の母親が、子供が1歳を超えても離乳食として食べさせていないことが、環境省の大規模調査で分かった。そばとピーナツは重篤なアナフィラキシーを起こすことから、保護者が意図的に食べさせる時期を遅らせている姿が浮き彫りになった。ただ、調査を担当した国立成育医療研究センターアレルギー科の大矢幸弘医長は「食べさせる時期を遅らせても食物アレルギーの予防効果はない」としている。 調査は、環境省が子供の病気や健康に環境が与える影響を妊娠段階から調べるため、平成23年から始めた「エコチル調査」の一環として実施。1歳の子供を持つ母親や家族約2万6千人が回答した。 それによると、離乳食の開始時期は6カ月が45%で最も多く、5カ月の40%が続き、5、6カ月で85%を占めた。また、母親の年齢が高いほど離乳食の開始時期が遅い傾向にあった。
東京都知事選をめぐり菅直人元首相は19日、国会内で記者団に「領土問題に口を出す知事はもういいです。外交のことは言うが、福祉のことは一切言わない人では困る」と述べた。 知事時代に尖閣諸島(沖縄県石垣市)の都の購入計画を進めた石原慎太郎・日本維新の会共同代表を非難したとみられる。 菅氏は自身の出馬については「地球が逆さに回ってもありません」と否定した。約2200年も前に書かれた「亡国の君主」韓非子の予言、菅元首相にピタリ
27日夕、千葉県市川市の繁華街で刺され死亡した湯浅栞(しおり)さん(22)は、交際中の男性(35)とその長女(3)と一緒にいたところを襲われた。湯浅さんは近く、この男性と入籍する予定だったとみられるが、元交際相手から復縁を迫られるなどのトラブルを抱えていたようだ。幸せを目前にした悲劇に、周囲は衝撃を受けた。 「元交際相手から復縁を迫られ困っている。別の男性とも金銭トラブルがある」。千葉県警市川署捜査本部によると、湯浅さんは9月、2人の男性について計3回、同署に相談していた。暴力的なトラブルの相談内容は確認されていないが、同署は2人に口頭で警告した。 復縁を迫った20代の男性とは事件後、連絡が取れていないという。この男性は10月、市川市の路上で騒いでいるところを同署に保護され、言動がおかしいとして保健所に通報されていた。 湯浅さんは27日午後4時ごろ、交際中の男性と一緒に車で市内の保育所へ長
「今思えば、思いが至らなかった」。徳洲会グループから5千万円を受け取っていた経緯を、26日の記者会見で説明した東京都の猪瀬直樹知事。手にした「借用証」を右手でつまんで振りかざし、「間違いなく原本です」と気色ばむ場面もあった。 冒頭で「多大なご心配をお掛けし、心よりおわび申し上げます」と頭を下げた猪瀬氏。徳田毅衆院議員からの電話で5千万円の金額を示されたことや、徳田議員の事務所で借用証を書いたことなどを、ゆっくりとした口調で説明した。 問題が発覚した22日の記者会見では言いよどむ場面も多かったが、この日は、日付も示しながら落ち着いた様子で経緯を説明。 最後は「全身全霊で職務にまい進したい」と力を込めて締めくくった。
米連載漫画「ミズ・マーベル」で主人公を演じる16歳の少女カマラ・カーン(左から2人目)とその家族ら。父ユセフ(左から4人目)、母ディシャ(右から2人目)はパキスタンからの移民で一家は保守的なイスラム教徒だ(ロイター) 「スパイダーマン」や「アイアンマン」といったスーパーヒーローを生み出してきた米漫画出版社、マーベルコミックスが7日までに、16歳のイスラム系米国人の女子高生が主人公の漫画「ミズ・マーベル」をスタートさせると発表した。来年1月に読み切りとしてお披露目し、2月から月刊連載する。イスラム系米国人の女性漫画編集者とイスラム教徒の米漫画作家がタッグを組み、自分たちの女子高生時代を濃厚に反映した漫画好きの“おたく女子”にアピールする物語に仕上げる。白人男性が定番だったヒーロー漫画に初登場するイスラム系女性の主人公とあって、米社会の変化を感じさせる作品となりそうだ。パキスタン移民 「われわ
兵庫県西宮市で平成22年12月、車を運転して事故を起こし、5人を死傷させたとして、自動車運転過失致死傷罪に問われた同市の男性(44)の判決公判が28日、神戸地裁尼崎支部で開かれた。飯畑正一郎裁判長は「過失はない」として無罪(求刑禁錮1年4月)を言い渡した。 男性は22年12月4日夜、乗用車で西宮市内の駐車場から国道171号に出ようと左折。右側から来た軽乗用車が接触し、軽乗用車が対向のタクシーなど2台に相次いで衝突した。この事故でタクシーに乗っていた男性=当時(78)=が死亡、男女4人が重軽傷を負った。 飯畑裁判長は判決理由で、右側から来た軽乗用車が制限速度を約20キロ超過する時速60キロだったと認定。「左折時は右後方約90メートル離れた地点におり、気付くのは不可能。被告に安全確認を求めると、永久に発進できなくなる」と述べた。 検察側は論告で、男性が右側の安全確認を怠ったと指摘。弁護側は、事
2013.10.8 10:54更新 作家、司馬遼太郎の描く『関ヶ原』のクライマックスはこんな書き出しで始まる。 「天がようやく白みそめたが、雨気はなお盆地に深く、霧が満ち、人馬が影絵のようにうごいている。その時刻、東軍一番隊の福島正則六千の兵が盆地のほぼ中央にすすみ…」 慶長5年9月15日午前7時、徳川家康率いる東軍の布陣が終わった。いよいよ、石田三成率いる西軍との関ヶ原の合戦が始まる緊張の一瞬だ。この東西あわせて10万人以上の兵力が対峙(たいじ)する天下分け目の戦いを、米陸軍のクレイグ・アゲナ大佐(53)から聞くことになるとは思わなかった。 「その朝、関ヶ原には霧が立ちこめていた。石田三成がいま、何を考えているか。段階的に午後4時まで、私たちは現地でいろんなポジションをとって戦いの原則に基づいて分析しました」 在日米軍が関ヶ原の合戦を、現地で再現しながら研究をしていたのは意外である。アゲ
大阪府警北堺署の誤認逮捕は、昨年12月に弁護士登録したばかりの新人、赤堀順一郎弁護士の独自調査で露見した。「司法修習生でも考えられないようなミスだ」。赤堀弁護士の言葉は府警や検察に重くのしかかる=大阪市北区 アリバイとは現場不存在の証明だ、と辞書にある。犯行のあったその時その場所に、私は存在していませんでした。言うまでもないが、アリバイ証明には「その時」の正確さが欠かせない。逆に時間に誤りがあれば、だれでも犯人になってしまう。事件とは無関係の男性を大阪府警北堺署が誤認逮捕した問題は、防犯カメラの「狂った時計」を妄信し、アリバイ確認を怠った結果だ。白昼夢を覚ましたのは、昨年12月に弁護士登録したばかりの新人弁護士。推理小説さながらの独自調査で捜査の矛盾点を浮かび上がらせ、「真実」に行き着いた。「彼は絶対やっていない」。午前5時39分 1月13日、日曜日の早朝のことだ。堺市西区のセルフ式ガソリ
2013.7.27 12:00更新 東京選挙区で当選を決め、ガッツポーズする無所属の山本太郎氏=21日夜、東京都杉並区 参院選は予想通りの結果に終わり、各誌、選挙の裏話と今後の政治、政局を特集。開票から締め切りまで時間がないので、こういう時に、実力、つまり取材力の差が出る。 やっぱりおもしろいのは『週刊文春』(8月1日葉月特大号)と『週刊新潮』(8月1日参院選特大号)だ。 『文春』は「参院選 新聞・テレビが報じない“仁義なき”裏ドラマ18本」とタイトルどおりやや後ろ向きなのに対し、『新潮』は「参院選暗闘インサイダー情報 戦いすんで『漂流国会』」と今後に焦点を当てている。ともにワイド特集型式。 「存在が軽くなって公明党の心配は『自公蜜月時代』の終焉」(『新潮』)。「弱小与党」(つまり公明党)が最も恐れるのは自民党からの「三行半(みくだりはん)」。 〈「こうなったのは公明党が福祉政策と引き換え
埼玉県狭山市の市立小学校の体育館で5月18日、いずれも40代の男性教諭と女性教諭が床で抱き合っているところを保護者に目撃され、市教委が処分を検討していることが5日、分かった。 狭山市教育委員会によると、男性教諭は同校で勤務しており、女性教諭は3月まで勤務していた。5月18日は土曜日で、女性教諭は現在勤めている小学校の運動会で実施するダンスの練習をするために体育館にいたという。2人とも服を着ていた。スポーツ少年団の活動のため準備に来た保護者が目撃した。 男性は既婚で、女性は独身。市教委に対し2人とも「以前から好意を持っていた」と話しているという。男性は「子どもの前に立つことが苦しくなった」として3日から休んでいる。「初めて使うので試したかった」と教諭、小学校女子トイレにカメラ設置
生活苦から心中を図り、母親=当時(70)=を殺害したとして、承諾殺人罪に問われた、無職、大沢久美子被告(42)の初公判が14日、札幌地裁(佐伯恒治裁判官)で開かれ、大沢被告は起訴内容を認めた。検察側は懲役3年を求刑、弁護側は執行猶予付き判決を求め結審した。判決は16日。 検察側の冒頭陳述によると、2人は平成18年9月ごろから生活保護を受けていたが、23年4月に辞退した。100万円の貯金が24年5月に底を突き、大沢被告は病気の母親から「おしまいにしよう」と持ち掛けられ、心中を決意した。 受給をやめた理由について大沢被告は被告人質問で「ハローワークに通ったが仕事が見つからず、お金だけもらうのが心苦しかった」と述べた。 検察側は論告で「生活保護を再受給することもできた」と指摘した。弁護側は最終弁論で「辞退は悩んだ末の結論」と情状酌量を訴えた。
両院議員懇談会であいさつする海江田万里代表(左)=30日午後、東京・永田町の民主党本部(酒巻俊介撮影) 民主党は夏の参院選をにらみ、安倍政権の経済政策「アベノミクス」を批判するビラを作成、30日の両院議員懇談会で配布した。 「『バブル』ではなく『実体経済』で経済を回復し、『格差』を縮小します!」「アベノミクスで皆さんの生活はよくなりましたか?!」などと記されている。反アベノミクスで党内の認識を統一するのが狙い。 常任幹事会も開き、海江田万里代表を委員長とする参院選マニフェスト作成委員会の設置を決めた。6月中旬の完成を目指す。
石破茂自民党幹事長 「起草委員の英知が結集した集大成だ。天皇陛下のお立場を『元首』と位置づけたことはわが党と軌を一にする。国防軍でも、自衛軍でもなく『軍』と書いたのは新鮮だ。国民の憲法議論がさらに充実するので極めて望ましく、有意義だ」海江田万里民主党代表 「新聞が憲法についての考え方を明らかにするのは自由だが、民主党が綱領でうたった立憲主義に基づく憲法の基本的な考え方とは相いれない。『独立自存の道義国家』の意味も分かりにくい。国民に義務を負わせることが目立ち、国民が国の統治権力をコントロールする姿勢に乏しい」平沼赳夫日本維新の会国会議員団代表 「私がたちあがれ日本のときに発表したものと内容的にほぼ同じ考え方だ。たとえば、天皇陛下を元首にすることが書いてあったし、自衛隊を国軍にすることや領土、領海をしっかり守っていくこともそうだ。前文も私が書いた前文とほぼ変わらないような内容だ。評価します。
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