<聖地に「魔物がいた」 あと1死痛恨の4失点> 【1990年甲子園】 ▽2回戦 葛生 000101020 │4 000100004x│5 山陽 あと1人。あと1人で甲子園に初めて校歌が流れる。アルプス席を埋めた4千人は、勝利を確信して声をからした。リードは3点。九回裏2死走者なし。だが、「甲子園には本当に魔物がいた」。葛生(現青藍泰斗)の宇賀神監督はうなった。 「野球の怖さを思い知らされた」(名古屋市、吉川哲也さん、42歳) 県大会決勝で日光(現日光明峰)を破り、初めてもぎ取った甲子園の切符。指揮官は人目もはばからず号泣した。葛生町(現佐野市)にナインが優勝旗を持ち帰ると、約2千人の町民が出迎えた。県内の町の学校として初の出場に酔いしれた。 「初」づくしで感慨ひとしおのナインは、大きな重圧も抱えて甲子園に乗り込んだ。初戦の2回戦は大会6日目。日程が開いたうえ、猛暑もあって選手たちは心の安定
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