いまだ楽観できない事態が続く福島第一原発事故。 事故発生から2週間。 関係者の懸命の努力にもかかわらず、事態はむしろ悪化しているようにも見える。 報告の不手際も相次ぎ、マスメディアの論調も混乱気味。計画停電がもたらす緊張感もあいまって、人々が抱えるストレスもひどいことになりつつある。 そのせいで、ネットを飛び交う声も、地震直後より荒っぽい、断片的な情報を根拠にしたよりとげとげしいものが目立つ気がする。 いま東京電力を罵倒する事は簡単だろう。罵倒されても仕方ないからだ。 それでも原発の必要性を説くことは可能だろう。必要だからだ。 政府の発表を信じることも疑うことも可能だ。 いくらでも語ることができる。 しかし、ひとつの立場から語ることに本当に意味があるのか。 からくり民主主義 (新潮文庫) なにしろ「反対運動が頑張ってくれるから補償金も取れるし安全管理にも力を入れてくれる」と、平然と言っての
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