あまり取り上げられていないようですが、我々の間では遂に来たか・・・と感慨深く取り上げられている事件があります。もちろん、いつかは来ることはわかっていたんですが、ついに来た訳です。 人民元の対HK$レートがついに1対1を割り込み人民元がHK$を追い抜いてしまったという事件です。例の2005年「変則フローティングドルペッグ制」を導入して以来、対米ドルでじわじわと人民元が上がっている訳ですが、HK$もドルペッグ通貨なので、元来この二つの通貨レートはそれほど劇的な変化が起こりえない。しかし、現実は厳しく、この中国経済のパワーに屈する形で、もともと2005年におよそ100HK$が105人民元程度だったものがついに100人民元をこてえ、現在99.8人民元程度になってきました。人民元の価値がHK$の価値を完全に上回った訳ですね。政治リスクというものも為替のレートには織り込まれますから、あれだけの政治リス