ITの柔軟性が問われる現在、ガートナーが2003年の後半から提唱を始めた「ポスト・オープン」が現実のものとなりつつある。ここでは、ポスト・オープン時代の情報システム基盤の中核技術となるItaniumと併せてポスト・オープン時代に求められる基幹系サーバシステムのありかたを論じる。 さまざまな観点において、時代は、大きく変わりつつある。このことを技術の導入の視点で言えば、単純にオープン技術を導入すればよいという時代から、垂直統合された完成度が高く、かつ、柔軟性のあるテクノロジーを導入すべきポスト・オープンの時代に移行しつつある。 本稿では、ポスト・オープン時代に求められる基幹系サーバシステムのありかたを論じる。 時代変化を読み解く まず、重要な事柄は、時代がこれまでとは変わってきているという認識を持つことである。多くのユーザーは、日々の業務を抱えており、なかなかこうした認識を持つことは難しい。
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