ツルツルしたうどんのような中細の白い麺の上に、肉と野菜たっぷりのアツアツ煮込みスープがかかっている。 この料理は「ラグマン」と呼ばれている。 新疆ウイグル、ウズベキスタン、タジキスタン、カザフスタン、キルギス、トルクメニスタン。中央アジアのシルクロードエリア一帯のどこに行っても共通に見られるメニューだ。 地方によってレシピのバリエーションは様々だが、どのラグマンにも共通する要素は2つ。 1つは、麺は中力粉の小麦粉を使用し、食べる直前に作られた手打ちであること。 2つ目は、スープは羊肉もしくは牛肉とトマトをベースに、季節の野菜をふんだんに使って煮込んであること。 種類は主に3つ。 スープがたっぷりの「汁ラグマン」。 スープが少なめの「かけラグマン」。 麺と具を炒めた「焼きラグマン」。 人によってはレシピにクミンやコリアンダーを使うこともあるが、主流はスパイス不使用。 もちろん、唐辛子も使わな