記事中の「赤文字」は『化義抄』から「青文字」は日亨上人の『註解』、「黒太字」は日達上人の『略解』からの引用文といたします。 仰せに日く二人とは然るべからざる由に候、此の上意の趣を守り行住坐臥に拝見有るべき候、朝夕日有上人に対談と信力候わば冥慮爾るべく候なり。時に文明十五年初秋三日。書写せしめ了りぬ。御訪に預かるべき約束の間、嘲りを顧ず書き進らせ候なり、違変有るべからず候。 『化義抄』の最後の結文には『化義抄』を学ぶ姿勢が書かれています。本抄は当宗深秘の法門より顕された化義の在り方が書かれていて、信解未熟の者が読むと理解できず却って疑念を起こし讒謗するので複数の人間で読んではいけないと仰せです。同様なことは◆此の書は難多く答少し未聞の事なれば人耳目之を驚動す可きか、設い他見に及ぶとも三人四人座を並べて之を読むこと勿れ(観心本尊抄送状)と『観心本尊抄』について大聖人も言われています。現に本抄の