銀座1丁目のギャラリーQで開かれている星山耕太郎展「顔の中へ」が良い。星山は1979年東京生まれ、2003年に多摩美術大学絵画学科日本画専攻を卒業している。今回が初個展だ。どうして今まで発表してこなかったのか? 仕事が忙しくて描く暇がなかったんです。もったいない。 ここに紹介しなかったが、1枚の大きな画面に顔をたくさん描いている。アンソールが好きなのだろうか。作品の大きさが分かるように人を入れて撮った作品は香月泰男のシベリアシリーズを思い出した。2段掛けの作品は縦41cm、横27.3cmの小品だ。これらが実に多様でおもしろい。何とこれらの小品がわずか18,900円なのだ。これは版画の値段だ。これだけの作品でこの値段は買い得と言わなくてなんだろう。 卒業後7年も経って初個展をしたけれど、これからはもっと時間を詰めて個展をしてほしい。忙しくても個展をすれば描かなければならないし、描けばいっそう