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ブックマーク / himaginary.hatenablog.com (6)

  • ブラック・スワンなんか怖くなくなる10の方法 - himaginary’s diary

    ナシーム・ニコラス・タレブが、ブラック・スワンに振り回されない世界を作る10の原則を提示している(Economist's View経由)。 脆いものは小さなうちに壊せ Too big to failの事態に陥るのを避ける。今の経済の仕組みでは、最もリスクが高いもの、即ち最も脆いものが最も大きくなってしまう。 損失を社会に押し付けて利得を民間が得る仕組みはNG それは資主義と社会主義の最悪の組み合わせ。1980年代のフランスでは社会主義者が銀行を乗っ取ったが、2000年代の米国では銀行が政府を乗っ取った。シュールな世界だ。 救済が必要なら国有化すべき。救済無用の存在は、自由で小さくリスクに耐えられる主体となるべき。 目隠ししてバスを運転して(ぶつけた)人たちに新しいバスを与えるな 大学、規制当局、中央銀行、政府、経済学者のいる各種機関が失敗を犯した。 「インセンティブ」ボーナスを受け取る人

    ブラック・スワンなんか怖くなくなる10の方法 - himaginary’s diary
  • 円安バブル論というバブル・補足メモ - himaginary’s diary

    1週間前のこのエントリには拙ブログとしてはかなりの反響を頂き、感謝している。コメント欄では銅鑼衣紋氏から過分なお褒めの言葉を頂いたほか、econ2009さんにも労働生産性による為替レートの実質化に関するご質問を頂いた。 その質問に答えているうちに、労働生産性による実質化についての説明をかなり端折っていたことに気づいた。生産性の概念をご存知の方には改めて言う必要もない話だが、一応ここで補足しておく。 労働生産性は、実質GDPを労働時間で割ったものである。すなわち、1労働時間当たりの付加価値を示す。 たとえば、労働生産性が以下のように推移した2つの国があったとしよう。 前年 今年 A国の労働生産性 1 1.3 B国の労働生産性 1 1.5 A国では、前年に比べ、同じ労働時間で1.3倍の価値の製品を生み出すことができるようになった。これは、価格競争力が1.3倍に上がったことを示すと言える。 それ

    円安バブル論というバブル・補足メモ - himaginary’s diary
  • 経済学者とブログ・続き - himaginary’s diary

    昨日紹介したNick Roweのエントリのコメント経由で知ったが、Willem Buiter氏も表題の件について書いていた。これも面白いので、昨日と同様にまとめてみる。 私のブログをもっと簡潔にしろと言う人たちへ:このブログは私自身のために書いているのであって、読者のために書いているのではない。書くことによって、複雑な問題の理解を図るのが目的。 ブログという場で書くことにより、自分の殴り書きに対しコメントや批判を寄せてくれる人が現れるという余禄が生じる。ただし、豚どもの間に隠された真珠に到達するため、意味をなさない文章を掻き分けなくてはならないというコストも生じるが。 読者を得ることによりささやかな虚栄心ないしエゴを満足させ、コンサルタント収入が上がるという副産物もあるかもしれないが、それらはいずれも書くことに比べれば二次的な話に過ぎない。私の場合、書くことによって初めて物事が把握できる。

    経済学者とブログ・続き - himaginary’s diary
  • 経済学者とブログ - himaginaryの日記

    night_in_tunisaさんが紹介したNick Roweの最新ブログエントリが大変面白い。そのエントリでRoweは、以下のようなことを書いている。 2008年7月以降サバティカルに入ったが、その後金融危機が訪れた。それ以降、1日に何時間も経済や金融のブログを読んで過ごしている。というのは、マクロ経済学者としては金融危機について知らないふりはできないが、その日々変化する状況を理解する上において、速報性の面でブログにかなうメディアは無いためである。 Stephen Gordon(Roweがエントリを書いている共同ブログ=「Worthwhile Canadian Initiative」の開設者)のお蔭で自分もブログを書くようになったが、それによって経済学について真剣に――それほど真剣に考えたのは大学院以来というほど――考えるようになった。 自分と考え方の異なる経済学者や非経済学者から学び、

    経済学者とブログ - himaginaryの日記
  • 実質化の罠 - himaginary’s diary

    クルーグマンがこのブログエントリで日の2003-2007年の景気回復を取り上げ、純輸出がその景気回復のエンジンだったと述べている*1。そうした考えの問題点についてはここに書いたが、クルーグマンは実際に分析データを示しているので、それに沿って彼の議論の問題点をまとめてみる。 まず、2003-2007年の暦年ベースのGDPの伸び率と寄与度を、内閣府HPのデータ(実質、名目)から改めて作成してみると以下のようになる。 名目 実質 国内総生産 5.20 9.42 民間最終消費支出 1.77 2.98 民間住宅 -0.11 -0.30 民間企業設備 3.27 3.49 民間在庫品増加 0.67 0.66 政府最終消費支出 0.80 1.06 公的固定資形成 -1.35 -1.56 公的在庫品増加 0.02 0.02 純輸出 0.13 3.21 この表とクルーグマンのグラフを比較してみると、実質G

    実質化の罠 - himaginary’s diary
  • 乗数大論争 - himaginary’s diary

    Econbrowserのメンジー・チンが、乗数効果を計算する3つの方法についてまとめている。 伝統的なマクロモデル 例)OECD Interlink model、Macroeconomic Advisers' model、FRB米国モデル DSGE(dynamic stochastic general equilibrium)モデル 例)IMFのApril 2008 World Economic Outlookでも使用された Global Integrated Monetary and Fiscal Model (GIMF)*1 VAR(vector autoregressions) 例)マンキューが良く言及するローマー夫論文 チンは、政府機関などは一つのモデルに頼ることなく、複数のモデルを使って政策決定を行なうので、ある特定のモデルを用いて論じる学者よりも信頼性が高いだろう、と指摘して

    乗数大論争 - himaginary’s diary
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