永遠に続くものはないのは当たり前なのに、なかなかすっとは理解できないものだとよく感じます。とくに自分の命の終わりなど、受け入れがたいことについては、人は考えるのをやめてしまうようなところがあるのでしょう。 この世界の終わりについても同じなのかもしれません。『こうして、世界は終わる』によると、地球ではここ数十年の間に、化石燃料の燃焼等によって大変な勢いで温室効果ガスが放出されていて、このままの状態が続くと100年も保たずに、気温上昇に伴うさまざまな影響によって現状の文明が壊滅してしまうとのこと。 著者はハーバード大学の科学史、地球惑星科学のナオミ・オレスケス教授とNASAの研究者エリック・M・コンウェイ氏。とくにオレスケス教授はアメリカの上院委員会で議会証言するなど、地球温暖化問題について盛んに啓発活動を行っている環境問題の権威です。 つい最近もやはりNASAの研究者が、海面上昇が予想以上の