(英エコノミスト誌 2014年3月15日号) 近年、多くの人々が政治的なコネで巨万の富を築いてきた。だが、縁故資本主義は衰えつつあるのかもしれない。 ウクライナでビクトル・ヤヌコビッチ氏の政権が崩壊した時、政権に抗議する人たちの姿は、ロンドン西部の高級住宅地、ワンハイドパークの周辺でも見られた。抗議者たちが非難の標的にしていたのは、ウクライナ一の富豪にして旧政権の支援者、リナト・アフメトフ氏だ。「自分のペットをちゃんとしつけろ」と抗議者たちは叫んでいた。 困難に見舞われているウクライナ国家は、長らくオリガルヒ(新興財閥)に支配されてきた。だが、新興国全体で、政治とビジネスの関係は、緊張をはらむものになっている。4月から5月にかけて実施されるインドの総選挙は、10年にわたる縁故資本主義の是非を問う国民投票という側面もある。 トルコの首相は、建設会社が絡むスキャンダルに巻き込まれている。動画共