蒸し暑い夜が続くと、真夜中に、突然「そうめんが食べたい」と思うことがある。あの細い麺をするするっと、かっこみたい。特に書き仕事などしているときだ。 そしてなぜかそんなときに限って「ふつうにザルに盛って食べるんじゃなく、流しそうめんがしたい」などと突拍子もないことを考えたりする。都会の片隅で真夜中に仕事という、自由のままならない環境にあると、人はより強く奔放さを求めるものなのだろうか。 とにかく、活きのいいそうめんを食べたいと思い、真夜中にシステム構築してみることにした。寄り目で見ていただきたい。 (乙幡 啓子) 薬味じゃない、インフラだ そのシステム構築の材料とは、ネギである。 突然この人は何を言い出したんだと、いぶかしがらないでほしい。それにはちゃんと訳がある。