12日の参院予算委員会理事懇談会。改ざん文書の内容を報告した財務省の富山一成・理財局次長らに、共産党の辰巳孝太郎氏が詰め寄った。焦点となったのは、「誰が、いつ、改ざんを指示したのか」――。野党側理事たちの追及に、富山氏は「調査は継続中」と繰り返すだけだった。 立憲民主党の蓮舫氏は懇談会終了後、記者団に「安倍内閣のウソがはっきりした。安倍首相の『丁寧な説明』というのは隠すことだった。肝心の誰の命令で改ざんしたのかは調査中で分からない。ここで終わりではない。ここからが始まりだ」と息巻いた。 立憲、希望、民進、共産、自由、社民の6党は国会内で幹事長・書記局長会談を開き、「国民に事実を隠蔽(いんぺい)する前代未聞の異常事態」との認識で一致。空転国会の事態収拾は与党側の責任だとし、現状では一切の国会審議に応じない方針を確認した。これを受け、13日の衆院本会議の開催が見送られた。ただ、延期を申し入れた