先だって、近所に住む夫婦と話していたときのこと。娘さんが今秋から進学する私立高校の学費が高いと嘆いていた。何でも年間3万ドル近く。今の為替で換算すると240万円ほどになって、日本円で考えるとまるで値下がりしたような錯覚に陥るが、こちらで毎年3万ドルとは目を剥くような高さである。 母親の方が言う。「それに加えて、iPadも買わなきゃいけないのよ」。 何でも、どの生徒もiPadを持つことが課せられていて、親が買い与えなければならないとのこと。教科書が電子化されているからだ。しかも、アップルで値引きをしてもらえるわけでもないらしい。 「それじゃあ、学校がアップルに交渉して、まとめ買いのディスカウントをしてもらうべきじゃあないですか?」などと、余計なコメントが口をついて出てしまったが、そういうことにもならないらしいのである。何とも、子どもを持つ親にとっては、コストのかかる苦難の時代だ。 その後ちょ
![学校へどんどん入るiPadに新ビジネスの期待と一抹の不安](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/c4459977cfcb0b7b7917ab0f8950b2f645e05963/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fxtech.nikkei.com%2Fimages%2Fn%2Fxtech%2F2020%2Fogp_nikkeixtech_2022neko01.jpg%3F20220512)