新年を前に、国立文楽劇場(大阪・日本橋)で25日、初春公演の成功を祈願し、恒例の「にらみ鯛(だい)」が取り付けられた。 赤々とした巨大な魚2体が、舞台上方に掲げられていく。発泡スチロールなどでつくられた「にらみ鯛」(全長3メートル、約15キロ)だ。かつては関西の劇場を彩る光景だったが、現在では文楽劇場のみという。 「にらみ鯛」は正月の習慣として床の間に飾られたり、祝い膳の真ん中に据えられたりするタイ。箸をつけずに“にらむ”だけなので名付けられたとも言われる。2匹のタイの両端をわらで結んでかまどにつるす風習に由来する説もある。 初春公演中(1月3~26日)は掲げられる。(向井大輔)
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