アップル製品にはこれまでも問題や不具合が生じてきた。しかし、同社の「マップ」問題(日本語版記事)は群を抜いている。マップを公開した当初から、店舗などの場所を堂々と間違って表示し、運転手たちを淡々と海に誘導したのだ。バグを見つけるのにあちこち突っついて回る必要もなかった。 3D表示も問題だった。ねじ曲がったビルや、ダリの絵のような妙な歪みが街中に点在していた。 グラフィックス・ソフトウェアを専門とするエンジニアのペーダー・ノービーが、このアプリが見せる壊れた風景のひとつに初めて気づいたのは、アプリを使って故郷ストックホルムの街を散策しているときだった。赤い屋根の集合住宅の横に、はっきりとわかる間違いがあった。まるで塗りたての絵の具の上を誰かがスポンジでこすったように、道が汚れて歪んで見えたのだ。 だが、ノービー氏にはこれがクールなものに見えた。そこで、スクリーンショットを取り、「Flickr