林市長が発表した山下ふ頭へのIR誘致に反発する藤木会長=横浜市中区、横浜港運協会の事務所 横浜港運協会は23日、横浜市内で会見を開き、林文子市長が表明したカジノを含む統合型リゾート施設(IR)の山下ふ頭(同市中区)への誘致に対し、反対する姿勢を改めて示した。 藤木幸夫会長(89)は、市が山下ふ頭を対象地としたことに猛反発。「ここはわれわれ港湾人の聖地であり、博打(ばくち)場にしない」と強調し、「横浜の将来のために良かったと思われる守り方をしていきたい。(カジノのような)犯罪的なものは一切しない」と述べた。 山下ふ頭は9割が市有地で、一部は更地になったが残りは倉庫などが並び、同協会の事務所もある。IRの事業化に向けて市が立ち退きを求めた場合は「ここで私たちは寝泊まりする」と述べ、退去しない考えを示した。 ギャンブル依存症問題にも言及し、「カジノがあるところには悲しい歴史、悲しい現実がある」と