人間の認知には、どうしようもないような弱さがあります。心理学者はこれを「無知に訴える論証」と呼んでいます。これはどういうモノでしょうか。 例えば、空でピカピカしている光を見たとします。それが今までに見た事もないような光で、一体全体何だか分からなかったとします。あなたはきっと「UFOだ!」と思うでしょう。Uは未確認(unidentified)を意味しているわけですから間違っていません。でも、それから「何だか分からないけど、おそらく宇宙からきたエイリアンだ。」と言ったとします。これが「無知に訴える論証」です。それが何だか分かっていない時には解釈を止めるべきです。分からない時に、分からない物をAだ、Bだ、Cだ、などと判断するのは無知から発生した、実りのない議論であってナンセンスです。 でも人というものはついついこういう事をやってしまいます。無知と対峙することは居心地が悪いもので、とりあえず答えを