漫画好きがよく言うように、世の中にはありとあらゆる漫画が存在する。10代のスポーツ選手も、連続殺人犯も、擬人化された猫も、原発の除染作業員も、強い図書館司書も、ホームレスの女神も、あなたが読みたいものはすでに漫画になっているだろう。 ロンドンの大英博物館では現在、日本国外では最大の漫画展が開催されている。物語を絵で見せるこのアート様式がなぜ世界中で人気を集めているのか、なぜ文化のクロスオーバーを起こしているのか、そして世界中でどのような影響を与えているのかを見ることができる。
日本のマンガが世界に広がっている、国をあげて海外へ売り込まれている──テレビや新聞などの報道から、こんな印象を受けることもある昨今ですが、実際のところはどうなのでしょう? 文化庁の委託事業である「海外における日本マンガの出版状況の調査」の報告書から、その一端を知ることができます。 調査の初年度の成果としてまとめられたのは、マンガの神様とも言われる手塚治虫の海外出版状況。2013年末時点で流通している作品(手塚プロダクションが正式に許諾している作品)を調べたところ、許諾国は18カ国、言語数で17言語ということが分かりました。このうち14カ国については、報告書内で出版物をすべてリスト化。これらの国では合計で227タイトル、1225冊の手塚治虫作品が販売されています。 手塚作品の国・言語別出版状況(報告書第2章より引用) 調査結果を見ると、18カ国中12カ国で販売されている「鉄腕アトム」を頂点に
これは「抑止」ってそもそも何なのかを解説するシリーズの第3弾です。戦争が起こることを未然に防ぐため、世界の国々は「抑止」を行っています。抑止とは外国に「戦争を思いとどまらせる」営みです。 これまでのまとめ 基本的抑止(Basic Deterrence) :のび太⇒ジャイアン 拡大抑止(Extended Deterrence) :のび太+ドラえもん⇒ジャイアン 拡大抑止が失敗するとき なぜドラえもんはのび太の押入れに住んでいるのか? 相互抑止(Mutual Deterrence):のび太⇔ジャイアン 抑止の関係とやり方 同盟相手は本当にドラえもんでいいの?? シリーズ「抑止」ってなんだ? その他関連 参考文献 これまでのまとめ ある国が他国に戦争を仕掛けるのは、戦争によって得られる利益(経済的な利益とは限らない)が、戦争に必要なコスト(金銭のほか人命や評判など色々)よりも大きいと期待できると
今回も抑止論について少しずつ書いてまいります。前回の記事では「抑止ってなんだ?」ということを少しだけ解説しました。 抑止とは「相手国が戦争に訴えて得られる満足より、戦争に必要なコストの方が大きい」状態にすることで、戦争を思いとどまらせる行為です。今回はこの抑止について、より具体的に見ていきましょう。抑止にはいくつかのタイプがあり、それぞれ特徴があります。これを踏まえることで、国家がどのように戦争を押さえ込んでいるかがよりクリアになるでしょう。 戦争が起こる3つの理由 「のび太」国の懲罰的抑止戦略 拒否的抑止 「ひらりマント」とミサイル防衛 報償的抑止 「おお、心の友よ!」 抑止の仕組みと種類 シリーズ「抑止」ってなんだ? 戦争が起こる3つの理由 今回は「ドラえもん」世界における、「のび太」国がいかにして「ジャイアン」国を抑止するか、という例えで考えてみたいと思います。マンガ「ドラえもん」に
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く