※記事より一部引用。 ■「軽いノリの扱い」 ヒップホップは70年代、米国の黒人やヒスパニックの若者らが開くパーティーから生まれた。今やロックやR&Bなどと並ぶ一大ジャンルだ。音楽ライターの磯部涼さんによると、80年代に日本に流入して以降、たびたびブームを起こしてきた。ここ数年もラップバトルのテレビ番組が人気。磯部さんは「今はやりの『クールな音楽』程度の軽いノリで扱っているのが透けて見える。どの政党が作ろうが、批判されて当然だ」と話す。 ただ、ヒップホップには、リズミカルに韻を踏むラップでどれだけ巧みに相手を罵倒するかを競ってきた歴史がある。それが体制批判につながることもあれば、女性やマイノリティーに矛先が向かうこともある。磯部さんはそうした点を踏まえ「『ヒップホップは反体制的文化だから、体制側が利用するのは駄目』『マイノリティーの音楽を、不寛容な党が使うのはおかしい』という批判はさすがに無