ロシア連邦トゥバ共和国に伝わる喉歌、ホーメイの歌手であり、心臓の鼓動や頭蓋骨の響きなどを、電子聴診器や骨伝導マイクなどを使って可聴・可視化した唯一無二のパフォーマンスで世界的に知られる山川冬樹。彼が2011年に出演した、三島由紀夫原作、宮本亜門演出の舞台『金閣寺』が今年4月再演されることになった。 初演では、いわゆる商業演劇作品でもある同作の中で、ハイインパクトなパフォーマーとして、観念的な役どころ「鳳凰」を演じきり、周囲を驚かせた山川。メインキャストが全て入れ替わった再演でも、重要な役を続投することになった山川に、舞台『金閣寺』について、そしてあらためて三島由紀夫というアーティストについて詳しく話を聞いた。 ※山川は2011年に、一人のアートコレクターに自らが口にする「パ」という音節を100万円で売却。24時間、365日、「パ」という音節を一切口にせずに生活するというプロジェクトを開始、