Thundercat Drunk 音楽にとって、ベース・サウンドは非常に重要なポジションを担っている。そのベースの音と動き次第で、そのベースの音・フレーズ・運指次第で、どんなタイプの音楽かが決まると言っても過言ではないほどだ。 本作品の楽曲は、80's AOR、またはフュージョン、ドナルド・フェイゲンやロッド・スチュアートのソロ作品を思い出すようなアーバン・ポップをどことなく思い出させてくれる。歌モノポップスの形を引き継ぎながら、ギター/ドラムス・ベースによる3すくみのジャム・セッションのパートが、なんのおかしさもなく自然と組み込まれている。 それらの中心にいるのはサンダー・キャットのベースラインにほかならない。ベースギターがもたらしてくれる、テクニカルな技巧や音色のもたらす影響度を、歌ものポップスの枠組みのなかでいかに主人公として表現できるか?。そんな彼の挑戦的な姿勢が、本作を強く印象深