【泗水康信】沖縄県竹富町の教科書採択問題で、県教育委員会(新垣和歌子委員長)は、文部科学省から指示されていた同町への是正要求を出さない方針を固めた。20日の定例会で結論を出す。文科省は、県が要求を出さなかった場合、竹富町に直接、是正を求めることも検討している。 地方自治法に基づく是正要求は過去に2例ある。住民基本台帳ネットワークへの接続を拒んだ東京都国立市と福島県矢祭町について、総務省から指示を受けた都と県が2009年に各市町に要求した。今回、沖縄県教委が指示に従わなければ、初のケースとなる。指示に従う法的義務はあるが、従わなくても罰則はない。