「あ!湯飲みが…!」 こんな時、スローモーションで見えること、ありませんか? 「野球でボールが止まって見えた」「交通事故の瞬間がゆっくり見えた」というのと同じ現象だそうです。 この現象を研究する心理学の専門家に取材すると、人間の隠れた能力を引き出せる可能性が見えてきました。 (研究で「ブラウン管」のモニターが使われている理由について追記しました) (千葉放送局記者 岡本基良) 実験で“謎の現象”解明へ 私たちが訪ねたのは、千葉大学大学院人文科学研究院の一川誠教授です。 この現象を解明しようと、人の認知機能を試す実験を行っています。 一川教授(左)と共同研究者で大学院生の小林美沙さん(右) 実験では、被験者に人の顔写真を2枚連続で見せます。 はじめにカラーで1秒間見せたあと、色合いを落とした同じ写真を一瞬だけ見せ、色合いを落とした方の写真を目で確認できたかどうか尋ねます。 (※こちらのデモ動