数日前から「自分のGmailアドレスからスパムメールが送信されている」との報告が世界で相次いでいる。スパムメールは通常は「迷惑メール」フォルダに分類されるが、今回のスパムメールは通常の「送信済みメール」に入っているため、気がついていない人も多いかもしれない。 筆者が確認したスパムメールは「ビットコインに投資することで、10ドルが10万ドルになる方法を教える」という典型的な詐欺のメールだった。しかし、それにしても異様なのは、差出人が筆者自身になっていたことだ。自分にこのようなメールを送った覚えはないのに、なぜGmailは騙されたのだろうか。 今回の迷惑メールを送った業者が利用したのが、「バウンスメール」の機能だ。何らかの理由で宛先にメッセージが届けられない場合、ほとんどのメールサーバーはメールをリジェクトするが、一部のサーバーは差出人にメッセージの本文を送り返している。 犯人は使われていない