群馬県庁の庁舎前に、20年前から8500万円かけて建設されたモニュメントが未完成のまま、年内に撤去されることになりました。 撤去には、さらに4400万円かかるということで、建設に反対してきた市民団体は県の対応を批判しています。 前橋市大手町の県庁庁舎前にあるモニュメントは、前橋市出身で東京芸術大学の池田政治名誉教授がデザインし、当時の小寺知事が「群馬県庁」と書いた文字が刻まれています。 2002年に始まった建設当初の計画では、25年かけて7.5メートルほどの高さまで石を積み上げ、その石に、県内で生まれた子どもの名前を刻む予定でした。 ただ、県によりますと、個人情報保護や費用面などについての懸念を踏まえて、3年後の2005年に建設が中止され、この間、8500万円の費用がかかったということです。 その後、未完成のまま残されてきたモニュメントについて、県は、県庁前の広場の再整備を目的に撤去するこ