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ブックマーク / finalvent.cocolog-nifty.com (145)

  • 北朝鮮ミサイルは「失敗」したのか: 極東ブログ

    北朝鮮のミサイル打ち上げが失敗した。事前報道では打ち上げは14日という想定が多かったように思えたので、私も今朝の騒動には驚いた。一段落付いてみると、さて当に失敗と言えるのか、また、失敗とは何を意味しているか、多少疑問が残った。 今回のミサイル実験が事前に失敗すると想定できたかというと、難しかっただろう。2009年のミサイル実験では、一段目を切り離し日の東北地方の上空数百キロメートルを通過し、二段目も切り離して飛んだ。今回もその程度には飛ぶ可能性があると見られても不思議ではなかったからだ。2009年のミサイル実験でも今回同様、人工衛星と称していたが、衛星軌道到達速度には到達せず、その点からすれば失敗でもあったが、北朝鮮は成功と発表した。 今回は一段目を切り離した直後に爆破したらしい。普通に考えれば、白を黒と言いくるめることが難しいレベルの失敗であり、北朝鮮がどう評価するのかが興味津々とい

  • 4月から新社会人になる皆さんへ: 極東ブログ

    あまり多くはないと思うのですが、というかほとんどいなんじゃないかとも思うのですが、このブログの読者の方のなかに、もしかしたら、来週から新社会人になるという人もいるかもしれないと思って、今日は、それらのかたへ「贈る言葉」を書いてみます。自分が社会人になったばかりのころを思い出し、そのころ、何を言われてたらよかったかな、と考えながら。 1 社会人とは家計を営む人だと理解しましょう 社会人とはなんでしょう。社会を構成している人という意味なら、赤ちゃんも社会人ということになりますが、ちょっと違いますよね。ではなにかというと、実際的には「仕事をして世間様からお金を貰っている人」と定義してよいと思います。 じゃあ、「専業主婦は社会人じゃないの?」という疑問がすぐに起きるかもしれません。でも、その夫と家計を分担しているという意味で、専業主婦も社会人としてよいでしょう。 いきなり脇道にそれるようですが、こ

  • 光市母子殺害事件元少年の死刑: 極東ブログ

    1999年に起きた山口県光市母子殺害事件で、強姦致死などの罪に問われた元少年の死刑が20日、最高裁で確定した。元少年は犯行当時、死刑が認められる年齢である18歳を超えていたものの、満18歳を1か月超えたばかりで、その点でも死刑が妥当かなどを含め、死刑の基準についても長く議論が続いていた。 検察は死刑求刑したが、1審の山口地裁は無期懲役とした。地裁判決要旨を引用したい(読売新聞2000/3/22より)。 主文 被告人を無期懲役に処する。 (罪となるべき事実) 【第一】 被告人は、平成十一年四月十四日午後二時三十分ごろ、山口県光市室積沖田四番の村洋方において、同人村弥生(当時二十三歳)を乱暴しようと企てたが、同女が大声を出して激しく抵抗したため、同女を殺害した上で目的を遂げようと決意し、頸部を両手で強く締め付けて殺害、乱暴した。 【第二】 同日午後三時ごろ、前記方において長女村夕夏(

  • 卵子老化を巡る「もや」っとした思い: 極東ブログ

    バレンタインデーの日のNHKクローズアップ現代「産みたいのに産めない ~卵子老化の衝撃~」(参照)を見て、なんとも「もや」っとした印象をもった。その「もや」っとした感覚が何に由来するのかしばらく自問自答し模索した。思いがくっきりとまとまったわけではないが、少し書いてみたい。 クローズアップ現代の話はタイトルから推測がつくように、卵子の老化と不妊を結びつけているものだった。卵子は精子と違い、生まれたときから一定数であり、年齢とともに減少しまた老化する。このため、一定の年代以降は受精しづらくなる。つまり、妊娠しづらくなる。ではその年代はいつか。線引きが難しい。番組でもそれについては微妙にぼかしていたようだった。ゲストの杉浦真弓・名古屋市立大学大学院教授はこう語っていた。 20代の前半ですと6%の不妊症が、40代ですと、64%になります。ですから、やはり20代が一番妊娠しやすいというふうに考えら

  • スティーヴン・ポール・ジョブズ(1955年2月24日 - 2011年10月5日): 極東ブログ

    スティーヴン・ポール・ジョブズ(Steven Paul Jobs)が亡くなった。悲しいことだなと思った。遠く、彼の泣き声を聞いたようにも思った。 8月に出た英語版Newsweek Sept 5号の表紙は、ジョブズを思わせる黒いシルエットだった。「ああ、これはあまりに強烈なカバーデザインだな。近く亡くなるということを、こう暗示しているのか。日だと、こうもいかないだろう」と思っていた。案の定、日版の表紙は差し替えになっていた。 ジョブズは、シリア人でイスラム教徒の大学院生アブダルファン・ジョン・ジャンダリ(Abdulfattah John Jandali)を父とし、大学院生ジョアン・シンプソン(Joanne Simpson)を母として、未婚の子供として1955年、カリフォルニアに生まれた。 晩年の彼の相貌はシリア人らしさのようなものを感じさせる。父がイスラム教徒という点では、オバマ大統領と

  • エジプト軍部クーデターの背景: 極東ブログ

    エジプト軍部がなぜ巧妙に偽装したクーデターを画策したのか。その背景を知るのに、ニューズウィーク記者クリストファー・ディクニー(Christopher Dickey)氏の、13日付けニューズウィーク記事「The Tragedy of Mubarak」(参照)が興味深いものだった。いくつか気になったところをメモしてみたくなった。ちなみに、今日付けの日版にも抄訳が載っているが、かなり記事に手を入れている。まあ、それはそんなものかな。 NHKのニュースなどでも、ムバラク元大統領に関連する欧州銀行口座が凍結されたみたいな話があり、それを聞いていると、ムバラク氏もかなりの不正蓄財がありそうにも思えるが、そうでもないらしい。 Mubarak’s fall is not a story like the one that unfolded in Tunisia, of a dictator and hi

  • 米国はエジプトをどう見ていたか、なぜ失政したのか: 極東ブログ

    エジプトの暴動を反米のスジで読みたい人がいても別段かまわないが、あまりに予想通りの筋書きを目にすると萎えてくるものだ。背景を少し補足しておいたほうがよいのかもしれない。 今回のエジプトの暴動は時系列的にはチュニジアの暴動の飛び火と見るしかないが、エジプトでいずれ問題が起きることは予見されていた。問題はすでに昨年の時点にあったからだ。 この手の問題に敏感なワシントンポストは昨年11月5日の社説「Egypt's Mr. Mubarak moves to lawless repression」(参照)でエジプトの問題をこう描写していた。 Now, with a parliamentary election approaching, the regime's political repression has grown more rather than less severe. Hundreds

  • [書評]ネットで成功しているのは〈やめない人たち〉である(いしたにまさき): 極東ブログ

    「みたいもん!」(参照)のいしたにまさきさんが、ブログとツイッターをやっている、著名ブロガー、ネット文化のわかる文化人、ネットで著名なエンジニアWebサービス運営者、そしてそれに収まらない人110名へのアンケートをもとに、なんでこの人たち、ブログとかツイッターの活動しているのか?という秘密に迫る書籍を出した。 そして、「ねえ、きみたちぃ、ネットで儲けてんじゃなあい?」という素直な問いにも迫っている。そのあたりにも書の独特の面白さもある。 アンケートはこんな感じ。 いちばん好きなWebサービスは何? これまで一番衝撃を受けたWebサービスは何? ネットで情報発信する際にいちばん必要なスキルとは? ネットで発信する際に心がけていることは? 収入面での変化はあった? それはネットをはじめて何年ったってから? ブログのアクセス数を増やす努力はしている? ツイッターフォロワー数を増やす努力はして

  • 自衛隊ではなく国家が暴力装置だから国民は安心して暮らせる: 極東ブログ

    わかりやすく書いたつもりだったのだが、昨日のエントリー「自衛隊は暴力装置ではない。タコ焼きがタコ焼き器ではないのと同じ」(参照)はあまり理解されていないようだった。これがわからないと、近代国家の意味やシビリアンコントロールの意味が理解できないことになる。それじゃ困るなと思うので、もう少し補足しておこう。 社会学的なものの考え方は慣れていない人には難しいのかもしれない。典型的な無理解として、例えば、いただいたはてなブックマークコメントにこんなのがあった(参照)。 hokusyu あたまがわるい, 暴力 詭弁w。存在自体が暴力であるという言い方は可能だが、ふつうはある力の行使のことを暴力というのであり、その暴力(乱暴な力)をふるうApparat(組織体/装置)が自衛隊や警察ってことで、日常言語でも普通に理解できる 2010/11/19 54 clicks 18 「存在が暴力」というのは文学なん

  • 尖閣沖衝突事件の中国人船長を釈放: 極東ブログ

    領海内である尖閣諸島周辺で7日海上保安庁・巡視船に中国漁船が衝突し、公務執行妨害の疑いで逮捕・送検・拘留されていた詹其雄(41)船長について、那覇地検は今日、処分保留の釈放を決定した。理由は、「船長がとった行動に計画性は認められず、我が国の国民への影響や今後の日中関係を考慮した」(参照)とのことで地検が外交関係に配慮したことを明確に示した。釈放時期は未定だが早急に実施されることだろう。 司法が外交に言及するなど、通常なら余計なことを口にして愚かなことだと見られがちだが、今回の地検対応はそれなりの意味がある。 日人の大方の印象は理不尽な中国の圧力に屈した菅政権の弱腰外交の影響を見ることだろう。この数日、中国側は詹船長釈放に向けてかなりの圧力をかけていたことがどうしても背景に見られてしまう。 国連総会出席で訪米した温首相はニューヨークの在米華人会合で「必要な対抗措置をとらざるをえない」(

  • 一週間はなぜ七日か?: 極東ブログ

    誰もが一度は疑問に思う謎 一週間はなぜ七日か? 誰もが一度は疑問に思うらしく、ネットを探すといろいろそれらしい答えがある。どれも的外れとも言い切れないが、「なるほどそれが解答か」と合点のいくものもなさそうだ。残念ながら、このエントリも解答を提示するわけではない。が、このところのミトラ教関連エントリの文脈で言及しておこう。 その名の通りのがある。ダニエル・ブアスティン著「どうして一週間は七日なのか」(参照)である。「The Discoverers(Daniel J. Boorsti)」(参照)を邦訳し、分冊しただ。合の「大発見 未知に挑んだ人間の歴史」(参照)もある。このは私が20代の頃、米国でベストセラーとなったから、私の年代の知識人は大半が読んでいる。「一週間はなぜ七日か?」という疑問も、そのあたりで収束したとも言える。同書はどう書いていたのか。 なぜ一週間は七日なのか? 古代ギ

    ushiwatat
    ushiwatat 2010/08/22
    月火水木金土日の順序、英語の曜日名の起源など。
  • [書評]グーグル秘録(ケン・オーレッタ): 極東ブログ

    グーグル秘録(ケン・オーレッタ)」(参照)、オリジナルタイトル「Googled: The End of the World As We Know It 」(参照)は、すごいだった。すごい内容が描かれていた。どのくらいすごいのか? それは、大地の揺らぎと鳥と蛇の群れ、そして一機の飛行機で始まる。レニー・ブルースなら驚かないけど、台風の目の中にいる自分はどんだけ動揺してるんだ。君の都合なんか気にもかけずに、世界は自分勝手に動き出している。世界は終わりだってことを僕らは知っている。でも、いい感じ。 そのとおり。1987年、R.E.M.の曲、"It's The End Of The World As We Know It"(参照・YouTube)である。 It's the end of the world as we know it. It's the end of the world as

    ushiwatat
    ushiwatat 2010/07/31
    |Googleが、"Don't be evil" (悪をなすな)というとき、私たちの市民社会がそれをどのように信じるのかという水準を、本書によってジャーナリズムが明確に示したこと|
  • 習近平国家副主席訪日の意味は何だったか、その後の文脈から見えてくるもの: 極東ブログ

    習近平国家副主席訪日が何だったのかは、その後の文脈から見えてくるものがある。そして見えてきたものからして、民主党政権がどのような外交をしてしまったのかということがあらためて問われるだろう。 国内報道やネットでの騒ぎという点で見るなら、習近平国家副主席と天皇陛下会見を巡る話も一段落ついたころだろうか。私は「習近平副主席訪日の天皇特例会見のこと: 極東ブログ」(参照)で紛糾の遠因に中国国内の後継者選びの問題を見ていた。そうした私の意見はブログにありがちな奇矯な意見として孤立していたようにも思えたが、ようやく中華圏からも同種の視点が出て来たようだ。「後継者問題の対立が原因か=副主席の「天皇会見」申請遅れ-中国」(参照)より。 【香港時事】中国政府が習近平国家副主席と天皇陛下の会見を日側のルールが定める1カ月前までに申し込まず、特例として会見が認められたことについて、胡錦濤国家主席の後継者問題を

  • 日本国憲法の平和主義とオバマ米大統領の平和思想: 極東ブログ

    オバマ米大統領のノーベル平和賞授賞式演説について、日のマスコミでもブログの世界でもそれほど話題になっていない印象がある。私はダルフールのジェノサイドを「ジェノサイド」と明確に言明し、その犯罪責任を曖昧にしないこの演説に感銘を受けた。同時に、彼の平和思想の起源と、日国憲法の平和主義の類似性について関心を持った。思いが拡散してしまう前にメモ書きをしておきたい。 オバマ米大統領のノーベル平和賞授賞式演説だが、その主要テーマは何であろうか? この演説をオバマ米大統領の平和主義と呼んでよいだろうか? その前提となる平和主義とは何か? いろいろと曖昧な問題が複数立ち上がる。そもそも平和主義という概念が成立するのか? 成立すると見てよい。その場合、コアとなる概念は、暴力・武力放棄による紛争・対立の解決となるように思われる。 この時点でまた疑問が二点浮かぶ。武力の放棄は平和主義の質のなすものだろうか

  • 福田元首相辞任の真相がいまさら語られる理由: 極東ブログ

    思いがまとまらない話題でもあり、なんとなく書くのを避け、ネットに費やす時間はツイッターにかまけていたが、これがもし当なら平成秘史というのを越えて、後にこの時代の政治史を振り返るときに重要なことになるかもしれない。福田元首相辞任の真相といった話だ。けっこう流布されているので知っている人は多いだろうが、真偽不明でもあり陰謀論的な陰影もあるので、私としては避けていた話題だった。でも、なんか奇妙な空気になってきたので少し触れておきたい。 話を少しばかり寄り道する。中川昭一元財務・金融相が、3日11時頃、世田谷の自宅で亡くなった。報道は翌日だった。彼の父の経緯もあり、私は、すわ、自殺か、という思いがよぎった。続報で自殺でも他殺でもないことがわかった。死因は未だわからない。そんなことがあるのかというのも疑問に思わないでもないが、それでも、死に至った背景には過度のアルコール摂取と心労があったことは確か

  • 過ぎ去った後期高齢者医療制度についての麻生失言を振り返る: 極東ブログ

    ちょっと気が重いが後出しじゃんけんみたいな話をしてみたい。気が重たいのは、麻生首相の失言弁護がしたいわけではないし、原理的にそうなる話でも全然ないのだが、背景が複雑なので、渦中取り上げていたら、政局の枠組みで「おまえは麻生支持だからだ」という毎度の的外れな罵倒を受けるくらいだろうとげんなりしていた。しかしもう選挙も終わり、国民は選択してしまったのだから、その意味を考えるうえで少し言及しておいてもいいだろう。 話は昨年11月20日のこと。その日の経済財政諮問会議の麻生首相発言が26日に議事録として公開され、失言として話題になった。読売新聞27日記事「「何もしない人の医療費、なぜ払う」 麻生首相、諮問会議で発言」では、波紋を呼ぶだろうという読みで伝えていた。 麻生首相が20日に開かれた政府の経済財政諮問会議で、社会保障費の抑制を巡って「たらたら飲んで、べて、何もしない人の分の金(医療費)を何

  • 自民党の実質マニフェストが出ての雑感: 極東ブログ

    正確にいうと「マニフェスト」は公示日に提出されるものらしく、民主党の、一般的にそれと見られる文書は公示日を合わせて、各部修正されることがすでに確認されている。しかも、重要な政策においてそうなのだから、期待したい。そうしたなか、自民党版の類似の文書「自民党の政策「みなさんとの約束」」(参照)が出た。 方針を示すプレゼンテーションである「要約版」を自民党マニフェストとして民主党のそれと比較しようとした、アルファブロガー弾氏のおっちょこちょいエントリ(参照)があるが、政策面では「政策BANK」を見るほうがよいだろう。ただ、こちらも弾氏が指摘しているような曖昧さはあるが、それを言うなら民主党の実質マニフェストもそう違ったものではない。 自民党のマニフェストを私はどう見たか? 特にこれと言って日の存立を危うくするような政策変更はなく、よって、現状の麻生政権のまま、この方向を進めると理解してよいので

    ushiwatat
    ushiwatat 2009/08/02
    地方分権(含福祉)・経済成長・消費税・安全保障などの論点について、自民・民主を比較。北欧の国は|規模が小さいから重税国家の合意をもとりやすいのであって|、日本では|より官僚の権限を増やすだけ|とも。
  • カレーの難民: 極東ブログ

    英仏間ドーバー海峡に面した、「カレーの市民」像でも知られるフランスの港町カレーに、7月から国連難民高等弁務官(UNHCR)が、亡命希望の難民向けに英仏出入国管理交渉を援助するための常設施設を設置し(参照・参照)、イギリスを中心として欧州で話題になっていた。難民問題に関心の薄い日では報道を見かけないので、自分なりの視点から情報をまとめておきたい。 カレーの難民と言えば、2002年の同地のサンガット難民収容センターが思い出される。1999年以降、まずコソボ紛争によるコソボ難民が集まり、イラク、フセイン政権下の弾圧によるクルド人難民、さらにアフガニスタン、タリバン政権崩壊後のアフガニスタン人の難民が押し寄せた。アフリカ中国からの難民も集まり、当時は累計6万8千人に及んだとされる。サンガット難民収容センターは900人収容が限界と言われたが、カレー市民の二倍に相当する収容者2千人に及び、難民間の

  • ラフマニノフのピアノ協奏曲第3番: 極東ブログ

    30代の終わりだったか40代に入ったころだったか、なぜか毎日、ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番とピアノ協奏曲第3番を聞かずにはいられない日々があった。脳がそれを欲しているという奇妙な状態だった。だったのかもしれない。あるいは、激だったのかもしれない。そういう精神状態に陥っているときは自分でもよくわからない。不思議な日々だった。 なぜラフマニノフのピアノ協奏曲だったのだろうか。なぜ脳がそれを欲していたのだろうか。神経内のある種のシナプスたちがピアノの離散的な音に反応するみたいだったが、ピアノの演奏ならなんでもよいわけではなかった。複雑な演奏でないといけなかった。 昔からそういう傾向はあった。離散的な音を聞いていると脳がデバッグされるような感じがした。ピアノ曲が好きだったのは、そういう脳の性向の結果に過ぎなかったのかもしれないが、30代まではメロディアスで情感的な曲は好きではなかった。ショ

  • 「ゆとり世代」という考え方がわからんな: 極東ブログ

    「ゆとり世代」についてというか、「ゆとり世代について書かれたもの」についてちょっと心が引っかかっているのだが、どうもうまくまとまらない。気にはなっているので、少し書いてみようかと思う。 気になったきっかけは先月の月刊文藝春秋「「ゆとり世代」社員はやはり非常識」(ジャーナリスト山内宏泰)という記事だ。ところで、この山内さんって誰?というか、私は知らない。文春に書いているのだから、なにか単著でもあるのかなと見ると、「彼女たち―Female Photographers Now」(参照)というのがある。ほぉとおもって、著者略歴を見るとこう。 著者について 1972年愛知県生。フリーランスライター。写真をはじめとする美術、都市論、教育問題、人物ルポなど幅広い分野で執筆活動を行う。 主著:『フォトグラファーになるには』(共著・ぺりかん社) 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 山内 宏泰 197

    ushiwatat
    ushiwatat 2009/04/18
    |いずれにせよ、現実世界には、ダメダメな状況を一気に解決する夢のような方法は存在しない。なので、社会不満は膨らみ続けるだろうし、自身をそうした不合理な社会の構成要因としては見ないではないかな|