7月28日、ヌスラ戦線がアルカイダから決別し、新たな組織を立ち上げました。「Jabhat Fateh al-Sham, or “the Front for the Conquest of the Levant.”」。アラビア語だと「جبهة فتح الشام」。日本語だと「ジャブハ」が「戦線」、「ファトフ」が「征服」、「シャーム」が、、、ダマスカスを「アッシャーム」と言いますが、ここではシリア、レバノン、ヨルダン、パレスチナを含めた地域の「シャーム」だから、「シャーム征服戦線」か「レバント征服戦線」ですか。頭文字を取って、「JFS」と記すことにします。ヌスラ戦線の最高司令官「Abu Mohammed al-Jolani」の素顔も公開されました。本名は「 Ahmed Hussein al-Shara」です。1984年生まれ、シリア南部のダラー出身です。 http://www.indep
シリアのアル=カーイダがアル=カーイダとの関係を解消した――わかりにくい言い回しだが、この「わかりにくさ」こそが「シリア内戦」の真の姿と「反体制派」の現状を的確に表している。 「ヌスラ戦線」がアル=カーイダとの関係解消を発表 アル=カーイダとの関係解消を発表したのは「シャームの民のヌスラ戦線」(以下ヌスラ戦線)を名のる組織だ。日本では、邦人ジャーナリストの拉致・身代金要求で知られている組織で、「アラブの春」に伴う混乱に乗じて、2012年初め頃からバッシャール・アサド政権に対抗する「反体制派」として活動を開始、同年末までに「もっとも攻撃的で成功した反体制武装集団」(『ワシントン・ポスト』2012年11月30日付)と評されるまでに勢力を拡大した。 【参考記事】安田純平さん拘束と、政府の「国民を守る」責任 このヌスラ戦線の指導者アブー・ムハンマド・ジャウラーニーが7月28日、カタールのジャズィー
ジャーナリストの安田純平さん(42)がシリアで行方不明になって1年。新たに本人と見られる画像が公開されたばかりだが、そのウラには、頼まれてもいないのに身代金交渉に携わる「日本人ジャーナリスト」の影が……。災厄の種は同胞にもあり、ということか。 *** その画像が公開されたのは5月30日のこと。 〈助けてください これが最後のチャンスです〉 なるメッセージを手にした安田さんと思しき人物の写真をご記憶のムキは少なくないだろう。彼を拘束していると目されるのはイスラム過激派「ヌスラ戦線」だが、 「この画像をフェイスブックに公開したのは、タリクというシリア人男性です」 と、外信部の記者。 「取材に対し、タリクは、画像はヌスラサイドの“仲介者”からもらったもの、“仲介者”は交渉金として1000万ドル(約11億円)を要求している、期限は1カ月と述べている、などと答えています」 彼がヌスラ
シリアで拘束されたとみられるフリージャーナリストの安田純平さん(42)の新たな映像が公開され、衝撃が走っている。安田さんの髪はボサボサ、ヒゲも伸び放題。頬はこけて、3月に公開された映像よりも厳しい表情になっていた。「助けてください」「これが最後のチャンスです」と悲愴感漂う表情で… この記事は有料会員限定です。 日刊ゲンダイDIGITALに有料会員登録すると続きをお読みいただけます。 (残り612文字/全文752文字) ログインして読む 初回登録は初月110円でお試し頂けます。
もう6月か。 節気は「立夏」に次ぐ「小満」。「あらゆる命が満ちていく時期。太陽を浴び、万物がすくすくと育つ季節」だそうだ。 候でいうと5月31日からは「麦秋至」(むぎのとき、いたる)に入る。 一昨日の朝日俳壇に「新緑の万緑となりゆく疾(はや)さ 」という句が佳作に選ばれていたが、もう初夏だなあ。 ドクダミが満開です。 ・・・・・・・・・ きのうは、インターネットTV(テレ朝にあるabemaTV)とFMラジオのJ-WAVEの生放送に出てくれと頼まれ、ちょうど夜空いてたので依頼を受けた。 どちらもテーマは安田純平拘束事件。 ネットTVでは、内藤正典教授(同志社大学)と小川和久氏(軍事アナリスト)と一緒になった。お二人に「ご無沙汰してます」と挨拶して20時からスタジオに入る。 キャスターがはじめに私に振ってくれたので一気にしゃべった。そのあと、内藤先生のコメントに移ったところで私はスタジオを退出
【カイロ秋山信一】内戦下のシリアで昨年6月、フリージャーナリストの安田純平さん(42)が行方不明になった事件で、安田さんとされる男性の新たな画像が29日夜(日本時間30日未明)、インターネット上で公開された。男性は「助けてください これが最後のチャンスです 安田純平」と日本語で書かれた白い紙を手にしていた。安田さんと見られる男性の画像公開は今年3月以来。犯行グループが、日本政府や安田さんの関係者との身代金目的の交渉を進展させたいという思惑で、新たな画像を公開した可能性がある。 画像を公開したのは、3月に動画を公開したのと同じ30代のシリア人男性。今回の画像がネット上に公開される直前、毎日新聞カイロ支局の助手に同じ画像を送信してきた。映っていた男性は、3月の動画に登場した男性と酷似しており、髪やひげが伸びていた。
先日、ヌスラ戦線から解放された米国人ジャーナリスト、カーティス氏をインタビューした日テレの特集を紹介した。 http://d.hatena.ne.jp/takase22/20160513 番組では「この男性は解放後、メディアの取材を拒み続けてきた」としていたが、実際は詳しい手記を『ニューヨークタイムズ』に載せており、テレビのトーク番組に家族ぐるみで出たりしている。 この人のケースは解放のための交渉代理人を買って出た人物とカタール政府筋のルートが両方あり、解放の過程も独特で、非常に興味深い。安田純平氏の今後を考える上で参考になると思うので、手記とその他の報道から事実関係を整理してみる。 なお、このカーティス氏はもともとTheo Padnosという名前なので、ここではパドノス氏と記すことにする。 http://www.nytimes.com/2014/08/25/world/middleeas
シリア北部に支配地域を持つシリア反体制のイスラム武装組織「ヌスラ戦線」に拘束されていたスペイン人ジャーナリスト3人が7日、解放されたことが明らかになった。ヌスラ戦線はアルカイダ系組織で、ジャーナリストの安田純平さん(42)も拘束しているとされる。スペイン人3人の解放交渉ではトルコとカタールが仲介したとされ、今後の安田さんの解放交渉でも両国がかぎを握りそうだ。 スペインのエル・パイス紙によると、同政府筋は7日、昨年7月からシリア北部でヌスラ戦線に拘束されていたジャーナリスト3人が解放され、トルコで無事に保護されていると明らかにした。スペイン政府では副大統領直轄の中央情報センター(CNI)が解放交渉にあたったという。同政府筋は「多くの政府職員の働きと同盟国や友好国の協力によって」解放が実現したとし、最後は主にトルコとカタールの協力によると明らかにした。 エル・パイス紙によると、ヌスラ戦線は人質
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く