「アベシンゾウから子供を守れ」。母親たちのシュプレヒコールが悲鳴に聞こえて仕方がなかった。=15日夜9時頃 国会正門前 写真:筆者= 「これにて採決に移ります」。衆院安保特別委員会の浜田靖一委員長が、怒鳴りあげるような大声で宣言した。 次の瞬間、委員長席を取り囲んでいた民主党議員がマイクをもぎとった。 「やめて、委員長、採決しないで」。辻元清美議員は拝むように両手を合わせて懇願した。安倍首相や中谷防衛相を舌鋒鋭く追及してきた辻元議員は涙声だ。 「強行採決反対」「安倍政権を許さない」・・・プラカードが委員会室に翻った。シュプレヒコールも起きた。まるで議事堂正門前か首相官邸前のような光景だ。 野党議員や国民の願いもむなしく、きょう12時25分、「安保関連法案」は、自公だけで強行採決された。野党は足並みを揃えて欠席、退席した。 きょうは国会の中も外も怒りに包まれた。浜松市在住の夫婦(共に60代)