1990年代後期〜DirectXの急速進化の歴史 1990年代後期、PC業界が一丸となって強化に取り組んだことにより、PCグラフィックスは急激な進化を遂げる。 1998年には、当時までに発表された様々なリアルタイム3Dグラフィックス機能を取り込んだDirectX 6が発表され、翌1999年には、その後のPCグラフィックスの進化の方向性を決定づけたDirectX 7も発表される。 DirectX 6以前までは、3Dグラフィックス処理ハードウェアはポリゴンとピクセルの対応付けを計算したり(ラスタライズ処理)、画像テクスチャを貼り付ける処理をしたり……、といったピクセル単位の処理のみを担当していた。 DirectX 7では、それまでCPUが担当としていた頂点単位(ポリゴン単位)の座標変換処理や、光源処理を3Dグラフィックス処理ハードウェアが担当できる仕組みを実装したのだ。グラフィック