悲しみなんて何の役にも立たないと思っていた。 今日、札幌へ出張へ行く電車の中で、五木寛之さんの「人間の関係」という本を読みました。たくさんいいことが書いてあったのですが、なかでも一番最初の「欝から抜け出すための3冊ののノート」という文章がとてもよかったのでご紹介します。 五木さんはこれまでの人生の中で鬱々とした気分から抜けられない時期が3度あったそうです。鬱といっても、いわゆる鬱病ではなくて、ただなんとなく気分が晴れないという状態だったそうです。そのたびに、日々の出来事を簡単に1行で綴ることが、鬱から抜け出すために役立ったそうです。 40台後半に訪れた最初の鬱のときは「~でうれしかった」で締めくくる「歓びノート」。60台のときは「~でかなしかった」で締めくくる「悲しみノート」。そして70台のときは「~でありがたかった」で締めくくる「あんがとノート」。 そして気づいたのがこういうことだったそ