■明治三十四年のスパムの補足説明です はてなブックマーク‐不備日報:明治三十四年のスパムのコメントで、id:yumizouさんとid:tks_periodさんが、明治時代の投稿職人をスパム扱いするのはどうなんだろう?という疑問を投げかけてくれました。そこで昨日の記事を読み返してみたのですが、確かに何の予備知識もなしにあの記事を読んだらそう思うだろうなと思って自分の説明不足を反省しました。そこで、補足説明をします。 ■補足:三月十三日の墨汁一滴 当時の投稿俳人の中には、芸術活動として俳句を楽しむのではなくて、雑誌に掲載されて目立ちたいだけの人も多かったようです。墨汁一滴三月十三日のエッセイ(青空文庫参照)に、当時の投稿俳人たちの様子が描かれています。以下、口語訳にします。 多くの人の俳句を見ると、自分の頭をしぼってしぼって考え出した俳句は非常に少なく、新聞や雑誌の載っている他人の句を五文字く