自衛官出身者として初めて大使に任命された元防衛省情報本部長の大塚海夫氏が27日、自衛隊が唯一の海外拠点を置くアフリカ東部ジブチに赴任する。さらに大塚氏の妻の中谷好江前外務省経済局漁業室長も今月末に駐パラグアイ大使として赴任することが決まった。出国前に両氏に話を聞いた。 大塚海夫駐ジブチ大使 --自衛官出身者で初めて大使に起用された 「軍事が外交の大きな要素であることは国際的な常識だ。PKO(国連平和維持活動)など軍事力の平和利用による国際貢献を推進するためにも、元自衛官の起用がプラスになるとの発想があるのかもしれない」 --ジブチには自衛隊唯一の海外拠点があり、海賊対処などにあたっている 「ジブチは欧州とインド洋を結ぶシーレーン(海上交通路)の要衝に位置する。現地で活動する自衛隊の任務を理解する者として、拠点の安定的な利用に貢献したい。大きな経済発展の可能性を持つアフリカ大陸のゲートウエー