入試に表れる“ふたこぶラクダ”現象とは? 佐藤優(以下、佐藤):センター試験の問題自体は、国際基準の学識を測るという点から見ても、よくできていると思います。ただ、原則全教科受験という形になっていれば問題ないのだけれど、1科目つまみ食いできるとか、科目を自由に組み合わせられるとかで、試験が複雑系みたいになっているんですね。そこにさまざまな受験テクニックの入りこむ余地も生まれて、結果的にそのよさが十分発揮できない状況になっているような気がします。 山本廣基(以下、山本):おっしゃるとおりで、非常に複雑です。さらに今ご指摘のことに加えて、国公立だけだった共通一次のときとは違う、悩ましい問題があります。 今、センター試験の受験生は約55万人いるのですが、だいたい4分の1ずつ、4つのグループに分類できるんですよ。国公立専願、国公立・私立併願、私立専願、そして残りの4分の1は何かというと、大学から成績
![「センター試験の大改革」に秘められた深い意味](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/cbbbab2c6520e4db59e7d8115fe7c57869496c72/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Ftk.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2F6%2F3%2F1200w%2Fimg_638f64cec99f229c512057320fdb8160669035.jpg)