福田康夫首相の突然の辞意表明を受け、総選挙の足音が聞こえ始めた。こうした中、平成17年の郵政選挙で初当選した自民党の「小泉チルドレン」が不安を募らせている。選挙区が決まっていない議員もいる。新総裁の選出方法を説明するために29日、開かれた両院議員総会ではチルドレンの怒りが爆発。声を荒げて党執行部に詰め寄る場面もあった。 「つじ立ちで自民党というと、がっかりされる」。両院議員総会で質問の席に立った関芳弘衆院議員(兵庫3区)は、大声で訴えた。2年連続で2人の首相が政権をほうり出した自民党への風当たりの強さを肌で感じているからだ。 関氏がかみついたのは、地方票の割り振り。執行部は党則にこだわり、地方票を300票とする正規の総裁公選ではなく、都道府県連に計141票を割り振る「簡易版」を選択した。 「総裁選は、開かれた政党として自民党をアピールする絶好の場なのに、党則に縛られるなんて…。党を変えられ