私はW3CのCSSワーキンググループでエディターをしている。今日はJLREQ(日本語組版処理の要件)の出版記念ということで、ここまでの経緯をまとめてみた。 10年前の1993年が日本語組版にとってエポックメーキングな年であり、その年にJLREQの前身であるJIS X4051が発刊されている。 同じ年に、JISとほぼ同時だったのでJISの取り込みには間に合っていないが、Word6.0が日本語ワープロとしては初めて、約物の詰めとか、きちんと組版ルールを組み入れたワープロとして発売されている。 1995年には、Wordはほとんどマイナーチェンジされたが、これがOutlookに入ったということで、この時点ではまだJISのような組版が、メールクライアントで使えるようになった。1997年に、Word97でJISと合わない部分やバグフィックスを入れた。JIS準拠という明確な基準はなかったが、作っている側