近年、野外フェスに行き慣れた人たちが辿り着く場所として、祭りや盆踊りに注目が集まっているのをご存知でしょうか? 祭りといっても特定の地域で代々受け継がれてきたものだけではありません。近年になって新しく始められたもののなかには、町おこしを目的にしたものがあれば、地縁に限らない新しい「縁」を作り出すことを目的にしたもの、土着文化への関心から始められたものなど、テーマはさまざま。いずれも野外フェスにはない祝祭感・熱狂が多くの音楽リスナーの心を捉えているようです。 この連載では、今までにないやり方で「新しい祭り」を始めた方々にインタビュー。始めるうえでのノウハウを伺っていきます。ひょっとしたら停滞した社会を変えるヒントがここにあるかも? 「ハードコアのあのバンドとレゲエのあの人がいっしょにやったらいいのに」 今回お話を伺うのは、愛知県豊田市で開催されている「橋の下世界音楽祭」の主催者のひとり、根木