熊本大臨床医学教育研究センターの松下正輝特任助教らの研究グループは23日、認知症の中で最も多いアルツハイマー病患者に、自分の物忘れを取り繕おうとする傾向が高いことを明らかにした。 認知症の患者は、物忘れを指摘された際、「急に聞かれても分からない」「さっきまで覚えていた」など、会話の中で「取り繕い反応」が出ることがある。これまで医療現場の印象から多いとされてきたが、実証データを示す研究は初めて。 松下特任助教らは、熊本大病院神経精神科の協力を受け、2016年10月から1年間の外来患者208人を調査。認知機能テストの際、認知症の症状と「取り繕い反応」との関係を分析した。 熊本大の調査によると、アルツハイマー病と診断された107人中、「取り繕い反応」があったのは58%の62人。脳出血など脳血管障害を併発した場合も16人中8人(50%)に反応があった。一方、レビー小体型認知症では30人中6人(20
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