昨年10月から12月にかけて放映されていた石原さとみ主演のドラマ『地味にスゴイ! 校閲ガール・河野悦子』(日本テレビ)が話題となり、これまでその存在を知らなかった層にも広く認知され始めた校正・校閲のお仕事。昨年11月に下北沢のB&Bで開かれたトークイベント「校正・校閲というお仕事」に現役校正者4人が集結し、自身の働き方や日ごろ感じていること、“校正あるある”話など、赤裸々に校正トークを繰り広げました。立ち見も出るほど大盛況だった当日の様子をレポートします。 ●以下からの続きです。 1/4:「じっくり原稿と向き合えるのは、17時半から。」 校正者は泣いてはいけない。 大西:何年か前のブックフェアで、鴎来堂さん(ドラマ『地味にスゴイ! 校閲ガール・河野悦子』を監修した校正プロダクション)がブースを出して、公開校正をやってらっしゃったんですね。1人がゲラ(校正刷り)を読んで、それをもう1人が「今