富士通研究所は、ディープラーニング(深層学習:多層ニューラルネットによる機械学習)で学習に使うメモリーの使用量を削減できる技術を開発した。メモリー使用量の40%以上を削減でき、同じメモリー量でより大規模なニューラルネットの学習ができる。既に特許を申請済みで、2016年度末までの実用化を目指す。富士通研はこの成果を、イタリアで開催された国際会議「IEEE Machine Learning for Signal Processing 2016」で2016年9月15日(現地時間)に発表した。 富士通研がこの技術を開発したのは、研究開発の対象となるニューラルネットが急速に大規模化しているためという。例えば、画像認識コンテスト「ILSVRC(ImageNet Large Scale Visual Recognition Challenge)」で2015年に優勝した米マイクロソフトのニューラルネット「